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三重県で死者5万人超?南海トラフ地震に向けて今やるべきこと

三重県で死者5万人超?南海トラフ地震に向けて今やるべきこと

今後30年以内に70~80%の確率で発生すると言われている、南海トラフ巨大地震。広範囲で震度7の揺れと10m超の津波が予想されています。災害に対する備えが年々重要視される中、三重県は南海トラフ巨大地震が発生した際の県内の死者が、最大で5万人に上るという新たな被害想定をまとめました。3月31日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがこの件を話題にします。

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海の街、三重

今回三重県が発表した「死者5万人」は、東日本大震災と同じM9クラスの地震が発生した場合の最悪の想定です。
このうち津波による死者は4万1,000人で8割を超えるとのことで、津波の高さは志摩市、鳥羽市、南伊勢町で最大20mを超えると想定されています。
これは国が発表している被害想定「死者2万9,000人」を2万人以上上回る数字です。

ただし県は、全員が地震直後に避難すれば、津波による死者は9,400人ほどまでに減るという見積もりも同時に示しています。

三重県の一見勝之知事は「対策は進んでいるが、まだまだ被害は大きい。すぐに避難する人が増えると死者の数も減っていく」とコメントしており、防災意識の向上と迅速な避難が重要となりそうです。

十数年ぶりの見直し

今回算出した被害想定は、12年ぶりの見直しだったとのこと。その間に災害対策も行なわれてきたにもかかわらず、県内での建物の被害や死者数は1割程度しか減っていないとか。これは、ある意味ではハード面でできる事には限界があるということでもあるのかもしれません。

つまり、ここにきて改めて一人ひとりの意識の向上が大事になってくるということです。建物や施設の対策だけでは阻止できない部分がある。ハード面のみでなくソフト面、つまり我々の意識や行動をより一層変えていく必要があるのです。

小高「あくまでも想定ということですが、何が言いたいのかというと、一人ひとりが生き残れるように津波に対する行動をしっかりやりましょうね、ということですよね」

三重県は海沿いの地域が多く、それゆえ津波に対する警戒は怠ってはいけません。各家庭で、個々人で津波対策を行なうことで被害想定はもっと減らすことができるでしょう。

「すぐに」逃げること

つボイ「他にも海沿いの県ってありますけど、三重県はリアス式海岸が多いので」

海に囲まれた国日本で、三重県が特別危機感を持っているのには理由があります。
それは志摩半島から南の熊野灘沿岸にかけて発達したリアス式海岸。

複雑に入り組んだ岬や入り江が美しい景色を織りなしていますが、その地形の影響で沖合から来た津波が押し込められてエネルギーが集中し、津波が急速に増幅することがあります。
特徴的な地形ゆえに、より津波に対する意識を高め、対策を講じておく必要があるのです。

小高「でも突如地震に見舞われた時に、どうしても直後すぐ動き出す、すぐ避難するという事がなかなか人間ってできなくて。『様子をうかがう』とか『周りを見る』というのをやりがちなんですよね」

巨大地震発生直後の混乱の中で、状況分析とそれに応じた正常な判断を下すことは簡単ではありません。それゆえに「周囲をうかがう」という行動をしがちですが、その迷っている数分が明暗を分けることは、東日本大震災から学んだはずです。
「地震発生直後、すぐに逃げる」。津波の危険がある地域では、これを心掛けておくことが被害を減らすカギになるようです。

それぞれのリスク

しかし南海トラフ巨大地震では、かなりの広範囲での被害が想定されています。

小高「地震が起こった時に抱えているリスクは地域によって違うので。津波なのか地盤沈下なのか、崖崩れなのか断層なのか。自分の地域に一番危険な被害って何だろうって考えて、それに合った対策をするのが大切ですよね」

非常時に、いかに想定通りの行動をとることができるか。それは日々の日常の中で、どれだけ繰り返しシミュレーションしておくかにかかっています。

小高「これは常日頃ごろ考えておかなければならない話だと思います。家族で話し合って共有しておく必要がありますね」

被害想定を減らすことができるのは、一人ひとりの意識と行動の積み重ねだけです。今一度、自分の住む地域が抱えるリスクについて考えてみてはいかがでしょうか。
(吉村)
 

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