新たな旅行先として注目。「避粉地」って何?
暑さを避けるために出かける涼しい場所のことを避暑地といいますが、いま避暑地ならぬ「避粉地」が注目されていると、12日に読売新聞が報じました。この「粉」は花粉のことを指していて、花粉の少ない場所で休暇を過ごしませんかというツアーなども組まれているそうです。2月13日放送『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの石坂美咲がこの記事を紹介し、竹地祐治アナウンサーとともにコメントしました。
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春の時期になると困るのが花粉で、すでに目や鼻につらい症状が出ているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
薬を飲んだりマスクをしたり、空気清浄機を使ったりとさまざまな手を使っても、なかなか症状がやわらがないという方にとっては、旅行も行きづらいもの。
そこで旅行先はもちろん、リモートワークを行うワーケーションの場としても人気を集めているとのことです。
記事によりますと花粉症は今や日本の国民病とも呼ばれ、耳鼻咽喉科医らによる学会の調査では、1998年は花粉症に罹っている人の割合は19.6%でしたが、2019年には42.5%まで上昇しているほど。
増加の背景には、花粉飛散量の増加があると見られています。
戦後に木材の需要が高まったことで、スギやヒノキが各地でたくさん植えられましたが、安い木材の輸入で伐採や間伐が停滞したことが、大量な花粉の飛散につながっているようです。
加えて最近の猛暑や大気汚染、私たちの食生活の変化や、塗装された道路の増加なども飛散量の増加につながっているとのこと
花粉症の猛威が収まる気配はなさそうです。
北海道や沖縄が人気
避粉地として最適な場所としては、スギやヒノキが成育しにくい寒い地域や標高の高い土地、戦後に大規模な植林が行われなかった沖縄や離島が挙げられるそうです。
例えば、沖縄では星野リゾートが「春の沖縄で花粉を忘れる、至福の避粉旅」と題して、竹富島などの旅行プランを企画。
屋外でのランチやティータイム、乗馬や散歩といったアクティビティを盛り込んでいて、「外でのランチは無理」という方でも、思う存分外で味わうことができます。
また、スギやヒノキが自生していない北海道釧路市では「花粉ゼロの街」を掲げていて、長期滞在の誘客に力を入れているとのことです。
釧路プリンスホテルでは2020年から毎年、2月から4月まで割安な避粉プランというものを打ち出していて、5年前と比べて昨年の予約者数は4倍にまで増加したとのことです。
考え方は温泉と同じ
観光学に詳しい近畿大学の岡本健先生は、「日本では療養を目的とした旅行の文化が古くから根付いている。こうした歴史的な背景も避粉地への関心が高まっている要因のひとつではないか」と指摘。
花粉を避けることを旅行先の選択肢にするというのは違和感があるかもしれませんが、症状を和らげさせたいという目的で温泉旅行に行くことと、実はあまり変わらないことに気づかされます。
春は旅行に行きづらいと思った方も、ひとつの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?
(岡本)
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