CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

「優勝」と「底上げ」中日・藤嶋健人投手と髙橋宏斗投手が語った真意

「優勝」と「底上げ」中日・藤嶋健人投手と髙橋宏斗投手が語った真意

月曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、スポーツ実況を務める光山雄一朗アナウンサーが独自の取材をもとに中日ドラゴンズ情報を紹介しています。ドラゴンズの春季キャンプが始まりました。2月9日の放送で取り上げたのが、初日に行なわれた恒例の円陣スピーチ。単なる挨拶ではなく、選手一人ひとりの思考やチームの方向性が垣間見える重要な場面です。今年、その中心となったのが、選手会長の藤嶋健人投手と、投手キャプテンに就任した髙橋宏斗投手でした。聞き手は三浦優奈です。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

ファン必聴のスピーチ

キャンプ初日は、首脳陣と選手が円陣を組み、投手と野手がそれぞれひとりずつスピーチを行ないます。
マイクを使って話すため、スタンドにいるファンにも内容がしっかり届くのが特徴です。

光山「選手が何を考えてシーズンに入ろうとしているのかが、そのまま伝わってくる」

ファンにとっても貴重な時間です。

スピーチは朝9時半頃に行なわれ、現地に足を運べないファンでも、球団公式YouTubeで視聴できる点も魅力。
三浦も「朝から行く目的になりますよね」と語り、キャンプ初日のスピーチが、ファンにとって一日の始まりを彩るイベントになっていることを実感していました。 

藤嶋健人投手のスピーチ

初日のスピーチを務めたのは、選手会長の藤嶋健人投手でした。
スピーチの内容は、オフの間にずっと考えてきたことだといいます。

「優勝するためにはどうしたらいいか。答えはシンプルです。優勝するまでやること」

優勝を口にしなくなった瞬間、あるいは諦めた瞬間に、その可能性は消えてしまう。
そんな危機感が込められていました。

光山は、スピーチの前後の言葉や本人への取材を通じて、その真意を掘り下げました。
藤嶋投手が強く意識していたのは、「優勝を掴むまで、優勝を目指す気持ちを手放さないこと」。
いわば闘争本能を失わないことこそが、優勝への最低条件だという考えでした。

昨年の悔しさをバネに

藤嶋投手がそう話した背景には、昨季4位に終わった悔しさがあります。
8月下旬、Aクラスまで0.5ゲーム差に迫り、勝てばAクラス入りとなる横浜DeNAベイスターズ戦を落とした直後、チーム内に「もう厳しいかもしれない」という空気を感じたと藤嶋投手は振り返りました。
その瞬間に、昨シーズンは終わってしまった――だからこそ、同じ過ちは繰り返せないという思いがありました。

新しいシーズンが始まるキャンプ初日は、その気持ちを持ち続けるためのスタート地点です。
藤嶋投手は「今季もそのチャンスがやってきた。だからこそ、キャンプの瞬間から、できる準備をとことんやろう」という思いを、選手たちに伝えたようです。

さらに今季は、選手会長自らが音頭を取り、首脳陣抜きで選手だけが集まるミーティングを行なう構想も明かしています。
勝負どころで選手同士が向き合い、互いを鼓舞することで、優勝への意識を絶やさない環境を作る狙いです。

光山「チーム全体を俯瞰で見ている、藤嶋投手らしい発想」

髙橋宏斗投手のスピーチ

もうひとり、印象的なスピーチを行なったのが、今季から投手キャプテンを務める髙橋宏斗投手です。
昨季のチーム状況を冷静に振り返り、何が足りなかったのか、そして自分に何が求められているのかを言葉にしました。

スピーチのキーワードは「20代以下の底上げ」。

髙橋投手は、昨季優勝した阪神タイガースとドラゴンズを比較し、20代以下の先発投手が投げたイニング数に大きな差があったことに注目しました。
ベテラン投手が奮闘する一方で、若手先発陣の存在感が不足していたという現実です。

若手の底上げを目指す

キャプテン任命後、「なぜ自分なのか」をとことん考えたという髙橋投手。
普通なら、昨季の勝ち頭である大野雄大投手が務めるのではないかとも思ったそうです。
しかし、監督の意図を考えたとき、若手投手陣の底上げを求められているのではないかと感じました。

「若手が底上げされれば、チームに勢いと元気を与えられる。それは20代以下にしかできないこと」

その世代を自分が引っ張る役割を託されたのだと、強く受け止めていました。

光山は、取材中の髙橋投手の表情について「引き締まった、覚悟の表情だった」と振り返ります。
若手を牽引するという責任を、自分の言葉として語る姿に、リーダーとしての成長を感じたといいます。

見守る監督の姿

スピーチの最中、井上一樹監督が頷きながら話を聞く場面も印象的でした。

光山「ああ、この任命の意味を、本人がしっかり理解していると、監督も噛みしめているように見えた」

三浦「監督は本当にキャプテン任命してよかったって思いますよね。このコメントが聞けただけでも」

若手投手の台頭によってチームに勢いが生まれ、選手会長が語る闘争本能が最後まで燃え続けたとき、見えてくるのは優勝という明確な目標。
藤嶋健人投手と髙橋宏斗投手、ふたりのスピーチから、2026年シーズンに懸けるドラゴンズの覚悟と強い意志を感じます。
(ランチョンマット先輩)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP