今年の『紅白』。異例の"メドレー9組"に賛否両論?
エンタメNEXTの記事などによると、『第76回NHK紅白歌合戦』で異例の9組のメドレーが発表されました。背景には、イントロや間奏を飛ばして楽しむ、最近の音楽の聴かれ方などがあるようです。12月21日放送のCBCラジオ『河原崎辰也 いくしかないだろう!』では、パーソナリティの河原崎辰也が、ミュージシャンとしての視点から持論を語ります。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く美味しいとこ取りのバラエティパック?
そもそも今年の出演者ラインナップには、「ネットでバズったかどうか」「昭和平成リバイバル」の組み合わせで、ネットのバズや、SNSの切り抜き文化への強い依存傾向が見られます。
メドレーで披露することでイントロや間奏を飛ばして楽しむ現代のスタイルに合わせ、美味しいところを詰め込み、視聴者がチャンネルを変えにくくする工夫とみられます。
河原崎「美味しいとこ取り。バラエティパック」
まーぼ春雨「いいとこだけ取っちゃおう」
河原崎「全世代に観てもらうように考えるのは大変。『これ、誰?分からない!』って。若い世代だろうが、年配だろうが」
まーぼ春雨「どっちにしろ、ありますからね」
昨年の『紅白』では、TWICE、Mrs. GREEN APPLEら5組がメドレー形式で複数楽曲を披露。
今年は9組がメドレー形式になる予定です。
河原崎「限られた時間ですから」
おなじみの名曲でも前奏が聴きたい!
誰もが知るアーティストが勢揃いする『紅白』。玉置浩二さんが出てくるだけで、お茶の間は騒然とすると河原崎。
河原崎「『この前奏が聴きたいんだよ!』みたいな」
世代を超えて愛されるシンガーやおなじみの名曲ほど「イントロも外せない」と続けます。
河原崎「曲のいいところは色褪せない。オチやサビが判ってても『この人のこれが聞きたいんだよ!』と」
一方で、馴染みのない多くの視聴者にとって、メドレー形式ならたくさんの楽曲が聴けます。
どんな曲が流行っているかを知る「情報番組」として捉えると、メドレーも良いかもしれません。
河原崎「お客さん側もお得感がある」
ここで、河原崎はミュージシャンとしての心情を打ち明けます。
河原崎「歌っている人間としては、メドレーはやりたくないね。作る方も大変なのよ!」
メドレー用の楽曲を制作しなければならない苦労もあるようです。
河原崎「1曲まるまる聞きたい方もいるから」
まーぼ春雨「もちろん、もちろん」
「1曲を大切に歌い上げることは大事」と訴える河原崎。5時間近くやるのであれば、尚更しっかり披露してほしいという思いも。流行った曲を紹介したり、駆け足で曲を聴かせるだけだと、音楽の良さが人の心に届くかはわからない、と疑問を呈します。
知名度の有無で扱いに大きな差
多くの人が視聴する『紅白』。
河原崎「初出場の人にとっては宣伝の場所じゃない?」
まーぼ春雨「すごいステータス」
アーティストにとって、自分を知ってくれているかどうかはとても重要、と河原崎。
まーぼ春雨「恐ろしいほど違います!」
知ってくれている相手とそうでない相手では、話し方も全く変わってくると河原崎。無下にされることや、握手拒否もしばしばあるそう。
河原崎「あれ、相当傷つきます」
まーぼ春雨「握手は減るもんじゃないから」
「好きなことやってるだけでしょ?」と言われる悩みも明かします。以前はアーティストが出禁になることもあった『紅白』。
まーぼ春雨「昔はありましたけどね」
生放送だけに、歌詞を間違えるハプニングなども醍醐味です。今年の新たなスタイルは視聴者に受け入れられるのでしょうか?
(nachtm)
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