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衆議院の定数削減、世間はどう見る?

衆議院の定数削減、世間はどう見る?

国会ではいまだ多くの課題を抱えているようです。12月1日、衆議院の議員定数の削減を巡り、高市総理と日本維新の会の吉村洋文代表が会談しました。選挙制度改革の結論が1年以内に出ない場合、小選挙区と比例代表合わせて現行定数465の1割ほどを削減することで合意しましたが、どうやら党内外からの反対意見も多いようです2日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、リスナーからの意見を紹介します。

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維新の要求

今回の合意は、議員定数を削減するための法案の実効性を担保する措置です。
内訳について両党がまとめた法案では、小選挙区を25、比例代表を20削減することが明記されました。

日本維新の会はこれまで比例代表の50削減を盛り込むよう主張してきましたが、公明党などの一部野党が比例代表のみの削減に強く反発していることを踏まえ、小選挙区も削減対象としたようです。

つボイ「自分たちのクビのかかった問題ですから、なかなか慎重になりますよね。お金の問題もありましたし、非常に重要な課題を突き付けられているという現状ですね」

小高「どういう組み合わせで削減するかの前に、そもそもなんで1割なのか、と言っている与党の人達もいますからね」

議員定数の削減に関しては他の政党だけでなく、自民党内からも疑問の声が上がっている状況です。

なぜ反対?

リスナーからはこんな声が上がっています。

「少数政党は消えてしまう可能性が高まるので、れいわ新撰組や社民党は反対するしかありません」(Aさん)

「小政党に不利なのは変わらず、大都市の議員ばかりになりそうで心配です」(Bさん)

つボイ「比例代表が少なくなると小さな政党は一気に消えてしまうこともありますよね」

中小政党はどうしても定数削減の影響を大きく受けてしまいます。さらに今回の会談では比例代表だけでなく、小選挙区からも削減という話となっていました。

つボイ「ということは、地元にいる議員から国会に声を届けてもらうことが難しくなる、ということ」

小高「最近は若い人たちが新しい風や新しい声を届けようって無所属で立候補するというパターンが増えていますけど、こういった動きも軒並み難しくなっていきますよね」

議員は多すぎる?

議員定数の削減は日本維新の会が自民党との連立の条件として掲げたもので、政治的に不透明な部分のあった自民党に対する改革の一環だと見られています。
一方で、そもそも日本の議員数は決して多くはないという意見もあります。

つボイ「日本の国会議員の定員数は、世界と比べても少ない方なんですよ。もう少し増やしてもいいくらい。その割には貰っているお金は各国に比べて多くて、世界で3番目くらいに多い」

議員が少ないということは、それだけ多様な国民の声が国会に届きにくいという事です。民意を的確に国政に反映させるためには、議員は一定数は必要なようです。

つボイ「逆をやればいいんです。お金を減らして議員数を増やす。それが世界の標準に近づいていく」

小高「私が議員だったら嫌だ」

日本維新の会がスローガンとして掲げる「身を切る改革」は、今後どういった形で実現されていくのでしょうか?

事件に学ぶ

「私は国会議員が減るのは大反対です。いま裁判中の安倍元総理大臣の銃撃事件の被告人である山上被告は『母親の異常な献金を止めたかったけど、相談するところがわからなかった』と証言しています。

当時は刑法犯ではないですから警察は取り合ってくれない。役所も無理。つまるところ、頼れるのは野党系の国会議員ですよね。

地方議員は地元の有権者の要望を聞き入れて、同じ党の国会議員にあげて、国会で要望を実現させるというのがひとつのあるべき形です。すなわち国会議員が減れば減る程、我々の声が国に届きにくくなるという状況だと思います」(Cさん)

さまざまな角度からの意見が寄せられました。党内外でもまだまだ審議の必要がありそうです。
(吉村)
 

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