「マイナ保険証」への切り替えが済んでない人はどうすればいい?
全国で猛威を振るうインフルエンザウイルス。厚生労働省の集計では、11月17日~23日までの1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者数は20万人にも届く勢いでした。感染症の流行で医療機関にかかる人が増える中、12月1日からいよいよ紙の保険証が有効期限を迎えることとなりました。この日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、切り替えが済んでいない場合の対応について、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーからの投稿を読みながら紹介します。
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従来の健康保険証は12月1日で有効期限を迎え、2日以降これまでと同じ自己負担額で保険診療を受ける場合は、原則として「マイナ保険証」が必要となります。
しかしマイナ保険証を持っていない場合は、どうしたらよいのでしょうか?
厚労省では、Xの公式アカウントで下記の対処法をポストしました。
「【健康保険証に関する重要なお知らせ】
最長でも本日12月1日で、皆さまの健康保険証は有効期限を迎えます。
これからは、#マイナ保険証 をお持ちの方はマイナ保険証、お持ちでない方は資格確認書で受付してください。」
つボイ「ということは、マイナカードの受付をしていない人には資格確認証がもう届いたのかな?」
小高「マイナカードそのものを持っていない人には、すでに資格確認証が配布されているはずです。マイナカードは持っているけど保険証と紐づけていないという人にも、この資格確認証が届いているはずです」
さまざまな感染症が流行するこの時期、いざという時に医療機関で手間取ることは避けたいもの。切り替えがまだの方は、自身の登録状況を一度確認しておきましょう。
便利な反面…
リスナーからはこのような投稿が。
「マイナ保険証になることで任意だったはずのマイナカードが強制取得になることにはいまだ納得できないものの、何かしらポイントにつられてカードを作った私。
一方ポイントにつられなかった両親は、今少し焦っています。ただ便利なマイナカードですが、紛失した時の不安はいまだに消えません」(Aさん)
マイナ保険証に切り替えて便利さを感じる一方で、安全面への懸念も抱えている様子のAさん。これに対しつボイも「この気持ちはよくわかる」と共感します。
つボイ「マイナカードって、使ってみたら便利だという声が多い。でも制度ができ始めの頃には『大切なものですからきちんと保管しておいてくださいね』と言われたのであまり持ち歩かないようにしていたのに、どんどんいろいろな物が紐づけされて持ち歩かざるを得なくなってきましたよね」
また、介護施設の中には受診のために利用者の保険証を親族から預かるところもありますが、マイナ保険証になってからはそれが難しくなったようです。
小高「マイナカードだと保険証以外の情報も入っちゃうので、施設としてはマイナカードそのものを預かるわけにはいかなくなってきている。資格確認証を用意してもらって、その管理をする方が施設としては便利だという声もあるようですね」
移行への呼びかけは続く
デジタル庁はマイナ保険証の利便性を解説したり、国民に対し切り替えを呼び掛けていますが、やはり従来の保険証の方が…という声もあるようです。
「僕はどちらかと言えば反対派で、僕のように目の悪い人や老眼の人、高齢の人にとっては端末操作が難しいからです」(Bさん)
つボイ「紙の保険証だったら受付に出せばいいけど、マイナ保険証だと自分で機械を操作しないといけませんからね」
さまざまな人の利用を想定して、今後さらに柔軟な対応がされることも期待されています。
なお12月1日をもって有効期限を迎えるとは言われていますが、念のため暫定期間も設けられているとのこと。
小高「紙の保険証をうっかり持ってきちゃうといけないので、今までの保険証も来年3月までは使えるという措置もとられているようですね」
期限切れに気付かなかった人も、今年度いっぱいは紙の保険証で受診できるそう。そして気になるのは、マイナ保険証の今後です。
「お薬手帳は今後どういう風にデジタルと紐づけしていくのかな」(Cさん)
つボイ「診察券の紐づけもして欲しいなと思っちゃいます。いっぱい溜まっているので(笑)」
保険証、診察券、お薬手帳など、受診に必要なものがすべてひとつになったら便利かもしれませんが、それはそれでまた紛失した際のリスクが増えそうです。
段階的に移行してきた健康保険証のマイナカードへの一本化は、今後社会にどんな影響を与えていくのでしょうか。
(吉村)
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