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琵琶湖を温泉に!「草津」違いから生まれた自虐ゆるキャラ「おんせんどろぼう」

琵琶湖を温泉に!「草津」違いから生まれた自虐ゆるキャラ「おんせんどろぼう」

滋賀県草津市に、新しいゆるキャラ「おんせんどろぼう」が誕生しました。群馬県の草津温泉と間違えられることを逆手に取ったキャラクターです。11月6日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、草津市観光物産協会の谷坂優希さんに、「おんせんどろぼう」誕生の背景について伺いました。

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年間100件の間違い電話

「おんせんどろぼう」は、ほっかむりをして風呂敷を背負った、いわゆる昔ながらの泥棒スタイルのキャラクター。ただし風呂敷の柄は温泉マーク、頭の上には桶とタオルを乗せています。

滋賀県草津市と群馬県草津温泉。同じ「草津」という名前のため、混同されることが多いといいます。谷坂さんによると、年間100件近く間違いの問い合わせがあり、実際に間違えて滋賀県に来てしまう観光客もいるそうです。

谷坂さんは「すごく申し訳なく思っていて。いっそ、琵琶湖が温泉だったらいいのに」と考えていたといいます。

そこで「おんせんどろぼうに全国の温泉のもとを泥棒してもらい、琵琶湖を温泉にしましょう」というコンセプトのキャラクターが生まれました。

なお、滋賀県草津市に温泉施設は2軒しかありません。

「草津温泉」という名の銭湯

沢朋宏アナウンサーは、15年ほど前に自転車で旧東海道を走るラジオ企画で取材していた時のエピソードを披露しました。東京から京都を経て大阪までの各町の銭湯を巡っていた際、草津市で「草津温泉」という名前の銭湯に入った記憶があるそうです。

谷坂さんによると、この銭湯は現在廃業してしまったとのこと。駅から近い場所にあり、地元でも知られている銭湯だったといいます。

沢は「草津温泉って書いてあるが故に、もう必要以上と思っちゃうぐらいに、店内のあちこちに『草津温泉(温泉ではありません)』という注意書きがあって、めちゃくちゃかわいいんですよ。好きだったんだけどなー」と当時を振り返ります。

琵琶湖でお披露目クルーズ

草津市には以前から公認マスコットキャラクター「たび丸」がいます。たび丸は市役所が運営し、市の活動全般を担当しているキャラクターです。

一方、今回誕生した「おんせんどろぼう」は、草津市の特に観光面での知名度向上を目的としています。谷坂さんは「2人で力を合わせて頑張ってほしい」と期待を寄せています。

11月8日には琵琶湖のクルーズ船を貸し切って、着ぐるみになった「おんせんどろぼう」のお披露目会が開催されます。予約は即日満員になるほどの人気ぶりだそうです。

巨大な葉に乗るおんせんどろぼう?

草津市は旧東海道と旧中山道が交わる日本で唯一の場所。草津宿本陣は日本最大級の規模で現存しており、当時のお殿様の宿泊施設の豪華さを今に伝えています。

また、水生植物公園みずの森では、モネの絵画のような美しい睡蓮の池が広がります。8月には巨大な葉を持つパラグアイオニバスに、30キロまでの子どもなら実際に乗ることができるイベントも開催されているとのこと。いずれ「おんせんどろぼう」も乗せようと考えているそうです。

群馬県の草津と間違えられることを自虐的にネタにしながら、逆に注目を集めるという発想の転換。新しいゆるキャラ「おんせんどろぼう」に注目です。
(minto)
 

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