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マッチングアプリ?結婚相談所?2025年の婚活、私に合う選び方

マッチングアプリ?結婚相談所?2025年の婚活、私に合う選び方
CBCテレビ me:tone編集部

手軽なマッチングアプリと、安心感の高い結婚相談所。
2025年の婚活はこの二つが主流となり、目的や性格によって選び方が分かれ始めています。
相談所利用者のリアルな体験とアプリ経験者の声から、両者の違い、メリット・デメリット、そして併用する新しい婚活スタイルを探ってみました。

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マッチングアプリと結婚相談所のリアルな違いとは?【画像はこちら】

マッチングアプリと結婚相談所で最も違うのは?

「隣の女性」のリアルな本音を伝え「今」を生きる女性たちを応援したい――。そんな思いから、CBCテレビは「me:tone編集部」を立ち上げました。今回は、婚活業界で活躍するブライダルサロンbouquetの佐藤香織さんに、最近のマッチングアプリと結婚相談所のリアルな違いについて伺いました。

me:tone編集部:「マッチングアプリと結婚相談所の、最も明確な違いは?」

佐藤さん:「プロフィール情報の信頼性と、活動サポートの有無です」

佐藤さんは、間を入れずに即答しました。
マッチングアプリは登録が簡単で、職業や年収、学歴などは本人の自己申告によって入力されます。そのため、気軽に利用できるというメリットがあり、年代問わず多くの男女が利用しています。

一方で、アプリ上では各種証明書の提出が必須ではない場合も多く、登録されているプロフィール情報が実際と異なる可能性もあります。昨今では、マッチングアプリで出会い交際を続けていた相手が、実は既婚者だったとして、東京地裁が男性に賠償命令を下したというニュースもありました。

結婚相談所では、独身証明書や年収証明、学歴証明の提出が義務付けられており、プロフィール情報は公的書類に基づいて作成されます。身元が確実に確認されているため、信頼度の高さは明らかです。
また、アプリは身元が曖昧なまま関係が深まりやすく、その結果、トラブルにつながるケースもあります。

佐藤さん:「アプリで出会った方から『尊敬している人に会ってほしい』と言われてついて行ったら、セミナーに連れて行かれた…そんな怖い経験をしたという話も、時々聞きます」

このように、手軽さと安全性のどちらを優先するかによって、感じ方は大きく変わります。
アプリはプロフィールが明確ではない分、気軽に恋愛を始めやすい一方で、その先に結婚があるのかどうかなど、何を求めるかによってプロフィールの重要度は変わりそうです。

※イメージ

「自分で動く」アプリと「伴走がある」相談所

マッチングアプリの魅力は、自由度の高さにあると佐藤さんは話します。好きなタイミングで自分のペースでメッセージを送り、会う時期も自分で決められます。ただしその自由度は、「すべて自力で進めなければならない」という自己責任と負担も伴います。コミュニケーション能力や判断力に自信があり、より多くの出会いの中から相手を探したい人には向いている仕組みと言えるでしょう。
しかし、婚活中の女性にとって特に気になるのが、相手の「結婚」の意思です。

佐藤さん:「アプリでは、結婚の話題をいつ出せばいいのか分からない、相手の本気度が読めない、と悩む方が非常に多いです」

マッチングアプリには、結婚願望はないけどパートナーはほしいという人も少なくありません。そのため、交際はできても結婚に結びつかないケースもあります。さらに、恋愛経験が少ない人ほど、距離の縮め方や価値観の話題を切り出すタイミングを誤り、関係が自然消滅してしまうこともあるといいます。

一方、結婚相談所ではカウンセラーが活動全体のサポートします。「どのタイミングで何を伝えるか」「交際をどう進めるか」などを相談でき、必要に応じて身だしなみについてのアドバイスを受けることも可能です。また、カウンセラー同士が連携してフォローするケースもあります。

佐藤さん:「相談所では、迷った時にすぐに相談できるので、不安が小さくなり、自然と次のステップに進みやすくなります」

マッチングアプリは恋愛上級者向け、結婚相談所は伴走者と一緒に進めたい人向け。そんな違いも見えてきました。

ブライダルサロンbouquet提供写真:アットホームなサロン室内

恋人がほしいの?それとも、結婚相手が欲しいの?

マッチングアプリは期限がなく、自分のペースでゆっくり活動できる点が特徴です。忙しい人でも隙間時間に利用でき、気負わず続けられます。その一方で、明確なゴールや期限がないため、いつの間にか活動が長期化し、成果が出ないまま時間だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。

佐藤さん:「アプリを2〜3年続けても思うように進まず、相談所に来られる方はとても多いです」

一方、結婚相談所は、「結婚したい」と考えている人だけが登録しているため、ある程度の期限を設けて相手を選んでいきます。その分、交際から成婚までの進行スピードが自然と早くなる傾向があります。カウンセラーが伴走することで迷いが少なく、前へ進みやすい点も特徴ですが…。

佐藤さん:「お相手とゆっくり関係を深めたい方や、時間を意識したりお尻を叩かれるような感じが苦手で焦ってしまうタイプの方は、アプリのほうが気楽だと感じることもあります」

結婚相談所には一定の交際期間や成婚までの目安があるため、そのスピード感が合わないと感じる人もいるようです。マッチングアプリは「気軽に、広く浅く、自分のペースで出会える場」、結婚相談所は「安心して、深い関係を築ける場」という違いも浮き彫りになりました。

結婚相談所のハードルが下がった?ムリせず自分に合う選択ができる時代に

佐藤さんは、結婚相談所に登録することへの心理的ハードルが、この10年で明らかに下がったと感じてるそう。
その背景には、芸能人など結婚相談所の利用者が身近に増えたことや、街中や電車広告、オンラインCMで目にする機会が増えたことがあります。また、マッチングアプリの普及も、ハードルを下げた大きな要因のひとつです。

マッチングアプリで婚活を始める人が増え、「まずはアプリ→うまくいかなければ相談所へ」という流れが一般的になりました。結婚相談所の新規入会数を見ると、2019年と比較して2024年には、20代の入会者数が約2.5倍、30代は約1.8倍(男女計)に増加。若年層の利用が大きく広がっており、特に男性の伸びが顕著だといいます。

CBCテレビ me:tone編集部

佐藤さん:「アプリを使ってみて、お見合いパーティーにも行ってみて、それでも2〜3年状況が変わらず、本腰を入れようと相談所に来る方はとても多いです」

me:tone編集部:「両方使いこなす方もいらっしゃるという話も?」

佐藤さん:「ありますね。アプリで出会いの幅を広げて、相談所で本気の出会いに進むという流れは、相乗効果があると思います」

効率よく結婚したいなら結婚相談所、自分のペースで進めたいならマッチングアプリ。そんな選び方が、自然になりつつあると佐藤さんはまとめます。

佐藤さん:「どちらが合うかは、やってみないと分からない部分もあります。例えば、一年後の自分がどう過ごしたいか、未来の姿をイメージしてみて、自分の希望や性格に合った手段を選んでいくことが大切だと思います」

2025年の今、婚活のハードルは“形を変えながら低くなっている”と言えます。マッチングアプリと結婚相談所を上手に組み合わせることで、より自分らしい婚活スタイルを選べる時代になりました。

かつてマッチングアプリは“出会い系”と呼ばれ、遊び目的の利用者が多く、トラブルに巻き込まれたというニュースも少なくありませんでした。しかし時代とともに名称も変わり、安全性が高まり、より手軽に使える婚活ツールへと進化しています。もしかすると、「結婚相談所」という言葉も、これからさらに親しみやすい存在へと変化していくのかもしれません。

ブライダルサロンbouquet提供写真:代表佐藤香織さん、佐藤正好さん

【ブライダルサロンbouquet代表 佐藤香織氏 経歴】(写真左)
日本航空グランドスタッフとして4年勤務し、20代で結婚。
夫の海外赴任によって、2年間アメリカでの生活を経験。
駐在中に第一子を出産、帰国後に第二子を出産。
2014年 名古屋市・千種駅前で、「ブライダルサロンbouquet」を開業
カウンセラー歴11年
「ベスト仲人賞」受賞(県内唯一)、IBJ AWARD9期連続受賞、他計19回の表彰歴。
≪保有資格≫
JLCA認定婚活カウンセラ・スペシャリスト/上級心理カウンセラー/メンタル心理カウンセラー

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