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伊藤叡王、藤井7冠を打ち破る!同学年の好敵手同士の熱い戦いはまだまだ続く?

伊藤叡王、藤井7冠を打ち破る!同学年の好敵手同士の熱い戦いはまだまだ続く?

将棋の藤井聡太7冠は、10月28日に行なわれた王座戦5番勝負にて2勝3敗で敗れ、王座のタイトルを明け渡しました。相手は同学年で同じく23歳の伊藤匠叡王。まさに好敵手同士といったふたりの激闘に、感銘を受けた人も多かったのではないでしょうか。10月29日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、この話題についてつボイノリオと小高直子アナウンサー、斉藤初音アナウンサーが語ります。

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良きライバル

5番勝負の内第1局は藤井7冠が勝ちましたが、第2局と第3局は伊藤叡王が連勝、追い込まれた藤井7冠は第4局で勝ち、最終の第5局に持ち込みましたが惜しくも破れ、6冠に後退。保持していた7つのタイトルのうち1つを失いました。

斉藤「同学年という所ところにまたドラマがありますよね。しかも幼い頃からのライバルなんですよね」

ともに小学校低学年の頃から全国的に有名な強豪で知られ、小学生の全国大会では熱戦を繰り広げた過去もあるのだとか。

つボイ「どちらも応援したいですよね」

小高「大谷翔平さんがアメリカで圧倒的に勝利しているところを見るとすごくスカッとして嬉しいんですけど、将棋の話は国内なのでね。やっぱり切磋琢磨していい勝負をしてもらって、どっちが勝つか!?ってハラハラしながら見るのが楽しいですよね」

「一強」だった藤井氏の背中を追い続け、今回で2つのタイトルを奪った伊藤氏。二強時代の訪れを感じさせる出来事となりました。

7冠の防衛は並じゃない

対局当日、脳科学者の茂木健一郎さんと将棋の羽生善治さんとの対談を聞いていたという小高。その中でこんな話を耳にしたとか。

小高「藤井さんは7冠ということで、スケジュールがとんでもないことになっているそうで。とにかく忙しくて、分刻みのスケジュールでプライベートの時間がほとんどないんですって。

それをコントロールしながら一戦一戦ちゃんと勝っていくのって、私たちが思う以上に大変なんじゃないかなって」

あらゆる防衛戦をこなしながら7つのタイトルをこれまで保持し続けたその精神力は、やはり目を見張るものがあります。

小高「負けたって言いますけど、そういう意味では藤井さんってやっぱりすごいよなって」

斉藤「ご本人は『実力不足だ』とコメントしていたみたいですけど、いやいやって感じです」

どれだけ勝利を重ねても謙虚で努力を怠らない姿勢が、藤井氏の強さの秘訣なのかもしれません。

将棋界のスターは23歳

さらに注目すべきは、ふたりの年齢です。どちらも23歳という若さで日本の将棋界を担っていることに改めて驚かされます。

つボイ「だいたい人生を長い目で見て、還暦とかそのあたりの年齢で頂点を極めてもおかしくないのに、23歳である意味頂点を極めていると」

斉藤「藤井さんは長く活躍されているのでもっと年上なのかと思いきや、まだ23歳ですもんね」

小高「落ち着いてるしね」

藤井氏が初めてタイトルを獲得したのは17歳の時。以降次々とタイトルを獲得し華々しい活躍を見せていた藤井氏ですが、デビューがあまりにも若く、こうして将棋界の星として貫禄をつけた現在でも23歳だという事実はなかなかに衝撃的です。

来年リベンジ?

将棋界に吹いた新しい風に、リスナーも期待を膨らませているようです。

「23歳のふたりで8タイトルを分けているのですから、将棋の世界はまだまだ発展するでしょう」(Aさん)

「藤井君の陥落は残念ですが、それだけ伊藤叡王を始めとした他の棋士が自力を積み重ねて、打倒藤井聡太へと研究に研究を重ねている証だと思います」(Bさん)

「プロ野球ではすごい選手たちが力を合わせて戦ってもなかなか5割以上勝てないのに、将棋の世界ではひとりの力で絶対5割以上勝たなくてはタイトルを取れない。本当に厳しいものだなと思いました。まだまだ若いおふたり、これからもライバル対決が楽しみです」(Cさん)

斉藤「今回は伊藤叡王が勝ったわけですが、来年の防衛戦ではもしかしたら逆の立場になるかもしれないですよね。そのドラマもまた楽しみです」

ふたりの棋士が日本の将棋界をさらに盛り上げてくれそうな、そんな予感がします。
(吉村)
 

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