CBC小川実桜アナ、コーヒー講習で学んだ知識が裏目に?

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。8月9日の放送では、小川実桜アナウンサーがコーヒーインストラクター3級の講習を受けた体験を語りました。知識が増えたのにおいしさの正体があやふやに…その意外な理由とは?
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インドア派の小川は、この暑さが辛すぎて休日はほとんど家の中で過ごしています。そこで家をもっと快適にしようと、観葉植物を買ったり、シーリングライトからおしゃれなライトに変えたりと、少しずつ工夫をして理想の家作りに挑戦中です。
そんな中、最近購入したのがコーヒーメーカー。もともとコーヒーは好きでよく飲んでいましたが、最近の休みは入れたコーヒーを飲みながらアニメを見て、編み物をするという非常に優雅な休日を過ごしているそうです。
しかし先日、コーヒーを飲んでいた小川の脳裏に、ふと疑問が湧きました。
種類や収穫方法を知ればもっとおいしく飲めるのではないか。コーヒーを知っている人はおしゃれで、「今日はブラジルの気分なんでブラジルの豆を」みたいなちょっといけた感じになりたい。
そう思い立ち、コーヒーを学ぶことを決意したのです。
イトウコーヒーで講習を受ける
小川は早速イトウコーヒーへ向かい、コーヒーインストラクター3級の講習で1時間半みっちり学ぶことに。
まず教わったのは、「コーヒー豆はどうやって取れるのか」ということ。コーヒー豆は「コーヒーの木」になる「コーヒーチェリー」という真っ赤な実の中に入っており、この豆を取り出して焙煎することで、茶色のコーヒー豆になるということでした。
講習では焙煎する前の生の豆を嗅がせてもらいました。これが生臭いというか青臭いというか、植物の草っぽい匂いで、イメージするコーヒーのいい香りとは全くかけ離れたものだったそうです。
焙煎することでコーヒーの香り成分が2倍3倍になっていい香りになると教えてもらい「なるほど面白い」と、この時点でかなり心を掴まれた小川でした。
アラビカ種とカネフォラ種の違い
コーヒーの種類についても学びました。コーヒーは大きく分けると2種類あり、1つは「アラビカ種」というコーヒー。これはストレートでも飲まれるようなモカやキリマンジャロなど、いわゆるコーヒーです。
もう1つが「カネフォラ種」というコーヒー。これは単体で飲まれることはほとんどなく、苦味が中心の種類で、ブレンドなどでよく使われるそうです。
「アラビカ種がいわゆるいつものコーヒーというか、酸味があって後から苦味が来る飲んだことあるコーヒーだったんですが、カネフォラ種は全くコーヒーの酸味がなくて、苦味。本当に苦味中心で香ばしさもあり、コーヒーというよりは麦茶に近いような、すごく不思議な感覚でした」
このアラビカ種とカネフォラ種を混ぜることで、ブレンドコーヒーが作られると聞いて、「そうなんだ!全く知らなかった!」と小川のテンションはかなりアップしました。
抽出方法で変わる味わい
さらに、コーヒーの入れ方についても学びました。コーヒーは豆だけではなく、抽出する器具でも味が変わるそうです。
コーヒーの酸味成分は早く溶け出し、苦味成分はゆっくり溶け出すそうです。そのため、ハンドドリップで早めに抽出すればすっきりとした酸味のコーヒーに、ゆっくり抽出すれば苦みと深みのあるコーヒーになるということです。
「『ハンドドリップで安定した味を出し続けることは難しいんですよ』というお話もされていて。確かに家で飲むコーヒーってなんだか毎日味が違うななんて思いながら聞いていました」
また、ドリッパーの内側にあるひだ(リブ)の有無でも味が変わるそうです。これがあるとフィルターが壁から離れて抽出速度が上がるため、味に違いが出るということでした。
「私が思っていたよりもかなり奥深くて、ちょっと実験みたいだな」と、理系出身の小川は大学時代の実験を思い出していました。
お土産のドリップコーヒーで実践
講習のお土産としてドリップコーヒーをもらい、おいしく入れる方法も教えてもらいました。
2分くらいゆっくりとお湯をかけて、じっくりじっくり抽出することでおいしいドリップコーヒーが家でも飲めると教えてもらった小川は、帰って早速試してみることに。
ワクワクしながらお湯を沸かし、「今日はいい勉強になったな、さぞかしおいしいコーヒーが飲めるんだろうな」と思いながら、じっくりと抽出。できあがったコーヒーは、心なしかいつもより綺麗な色をしていました。
「いい香りするな」と思って一口飲むと、確かにおいしい。しかし、一口二口飲んでからふと疑問が湧いてきたのです。
おいしさの正体に迷走
「イトウコーヒーでもらったコーヒー、私がいつも飲んでいるコーヒーよりも明らかにいいコーヒーなんですよ。つまり、今私がおいしいと感じているのは、学んだ知識のおかげでおいしいコーヒーを淹れられたのか。はたまたそのコーヒーがシンプルにおいしいコーヒーだからおいしいのか。あれ、これどっちなんだ?」
半分ぐらい飲んだ頃には、さらなる疑問が浮かびました。
「待てよ、今これ、私がおいしいと感じていることも、コーヒーを学んだというブーストがかかってるだけなんじゃないか。これ、本当に美味しいのか。プラシーボ効果じゃないのか」
「おいしい、ん?おいしい、あーん」と迷っているうちに、貴重なその一杯のコーヒーはなくなってしまいました。
「コーヒーの勉強、すごくためになりました。けれども、私に足りていないものは知識というよりテイスティングができる舌だなと感じた一日でした」
おいしさの正体を考えすぎて味がわからなくなるという、味の迷路に迷い込んでしまった小川でした。
(minto)
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