愛知のアサリ激減!理由は「水が綺麗になったから」

伊勢湾や三河湾など全国有数のアサリ産地として知られる愛知県。しかし、中日新聞の記事によれば、2024年のアサリ漁獲量は過去最低の1,100トンにとどまったそうです。6月26日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと山本衿奈がこの話題を取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くアサリ減少の理由とは
2023年まで20年連続で全国トップのアサリ漁獲量を誇っていた愛知県ですが、2024年は北海道に次ぐ2位に後退しました。
漁獲量減少の背景には、地球温暖化による水温の上昇、黒鯛による食害、潮流の変化など、いくつかの要因が挙げられています。
中でも永岡が注目した一因が「水質の浄化」。
工場排水の規制強化などによって海水が綺麗になりつつある一方で、その影響で窒素やリンといった栄養素が減少。
これにより、アサリの餌となる植物性プランクトンも減り、結果としてアサリが育ちにくい環境になっているとのことです。
それって生態系を守る本当の正解?
この話を聞いた山本も驚きの様子。
山本「確かに、綺麗になった方がアサリさんは生きやすいんじゃないかな、みたいなイメージ」
永岡「人間が考える“綺麗さ”と、自然界が求める“バランス”は必ずしも一致していないのかもしれない」
SDGsのように、人間が環境のために行なう“善意”の取り組みが、別の生物にとっては逆効果になることもあるという現実が浮き彫りになっています。
自然界にどのような影響を与えているのか。環境問題に向き合ううえで、改めて考えさせられる内容です。
アサリの少なさ潮干狩りで実感
ちなみに先週、愛知県蒲郡市で潮干狩りに挑戦したという永岡。
旬を過ぎていたとはいえ、大人4人がかりで獲れたのはハマグリ2匹のみ。アサリに至っては食べられるサイズのものが1匹も見つからなかったとのことです。
結果的に、「ハマグリ2個で4,000円」という高級な潮干狩り体験となりました。
永岡は「このニュースを知っていれば目的地を変えていたのに…」と悔しさをにじませました。
(ランチョンマット先輩)
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