2010年の再現なるか?中日の「上位浮上の鍵」を川上憲伸が語る

『CBCラジオ #プラス!』では、野球実況を担当する光山雄一朗アナウンサーが、独自の取材をもとに中日ドラゴンズの最新情報を紹介しています。交流戦を終えたドラゴンズは、セ・リーグ5位につけています。今後の巻き返しが期待される中、6月23日の放送では、光山が野球解説者の川上憲伸さんに「上位浮上の鍵」について伺った内容を紹介しました。聞き手は三浦優奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く負け越してもゲーム差がほぼ変わらない理由
交流戦を終えたドラゴンズは、セ・リーグ首位の阪神タイガースまで6.5ゲーム差、そしてAクラスまでは3ゲーム差という位置につけています。
交流戦前の時点では、首位まで6.5ゲーム差、Aクラスまでは3.5ゲーム差でした。つまり、交流戦では負け越したものの、Aクラスとのゲーム差を縮める結果となりました。
このような結果になった背景には、今年の交流戦の“異例な展開”が大きく影響しています。
三浦「パ・リーグが強すぎました…」
交流戦の上位6チームはすべてパ・リーグ、下位6チームはすべてセ・リーグという結果に。
これは2010年以来、2度目の出来事となります。
そのため、セ・リーグ内での順位変動やゲーム差に大きな動きはなく、首位との差、Aクラスとの差もほとんど変わらない形で交流戦が終わることとなりました。
川上憲伸さん、上位浮上の鍵語る
光山は川上さんにチームが上位に浮上するための鍵について伺いました。
川上さんから返ってきた答えは、「3連敗は避けたい」というひと言。
今年のセ・リーグでは、交流戦で明確に勢いをつけたチームは見当たりません。
そのためリーグ戦が再開してから、いかに大きな連敗を避けるかが、シーズン中盤から終盤にかけての流れをつかむ重要なポイントになるとのことです。
この言葉を受け、光山は過去に同じような状況がなかったかを調べました。
すると交流戦の結果が今年と同じだった2010年に、現在のドラゴンズと非常によく似た状況にあったチームを発見しました。
そのチームは、リーグ戦が再開する時点で首位と6ゲーム差の3位という位置にいました。
そしてリーグ戦再開からオールスターゲームまでの約1ヶ月間で、最長の連敗はわずか2つ。
オールスターゲームが終わった段階では、首位と3ゲーム差の3位と、着実に差を縮めていました。
さらにその後一気に勢いに乗り、ついにはリーグ優勝を果たしたのです。
光山はこう語ります。
「そのチームが2010年、ドラゴンズだったんです」
2010年の再来なるか?
2010年と今年のドラゴンズは立ち位置こそ似ているものの、置かれている状況には違いがあります。
2010年のドラゴンズは豊富な投手陣を擁し、打線ではMVPを獲得した和田一浩さんをはじめとする中心選手たちが活躍していました。その戦力を背景に、シーズンを通して安定した戦いを見せていました。
一方、今年のドラゴンズは戦力の質やバランスこそ異なるものの、光山は過去のデータから、川上憲伸さんが語っていた「3連敗しない、長い連敗を避けること」が上位浮上のカギになると改めて実感したようです。
今週27日、金曜日からリーグ戦が再開されます。
そこから約1か月後のオールスターゲームまでいかに長い連敗をせずに踏ん張れるかが、今後の流れを左右する注目ポイントとなりそうです。
「今年の中日ドラゴンズには、たとえ負け試合でも希望を感じる」と語る三浦、「ここをうまく使って、やっぱ3連敗は避けたいなっていう感じがしますね」と続けます。
今季ここまで大型連敗のないドラゴンズ。
果たしてこのまま長い連敗を避けつつ、上位争いに食い込んでいけるのでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
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