反則金は1万2,000円!気づかぬうちに自転車で交通違反

6月17日、政府は「道路交通法施行令の一部を改正する政令」を閣議で決定しました。自転車の交通違反に青切符を交付する新たな制度で、「ながらスマホ」を1万2,000円とするなどの反則金の額も決まっています。自転車での事故を減らす手立てとなるのでしょうか?6月18日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサー、重盛啓之アナウンサーが、この話題についてコメントしています。
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去年改正した道路交通法では、自転車の交通違反に対しても車やオートバイと同様に反則金の納付を通告することになりました。いわゆる「青切符」の制度です。
青切符の対象となる交通違反は、携帯電話を使用しながら運転する「ながら運転」や信号無視、逆走や歩道通行、複数台での並走などです。
一方で自転車の歩道通行を認めるルールも示され、13歳未満や70歳以上の人が運転する場合、また車道の交通量が多く危険な場合には歩道を通行できることとなったようです。
しかし事故に直結するような危険な運転をした場合には青切符を交付するとしています。
制度は来年4月に導入される予定とのことです。
重盛「結構反則金が高額なので、こういったことにならないように気を付けて欲しいですね。そもそも反則金がなくても守らなきゃいけないんですけど」
つボイ「車を運転していて、自転車にヒヤッとしたこともあると思いますよ」
どんなに気を付けていても、事故を防げない時もあります。だからこそ極力事故が起こらないように、最大限に安全に留意することが大切です。
自動車と自転車の違い
小高「もともと自転車の運転には明確なルールがなかったんですが、事故が増えてきたことでいろいろなルールが生まれたわけで。
でもルールがあるだけではなかなか浸透しなくて、今回こうして反則金という厳しい方向になってきたんですが」
運転の仕方によっては自動車同様に危険をはらんでおり、少しずつルールの統制がされてきた自転車。ただ一方で「自動車とは明確に異なる点がある」と小高。
小高「自動車って免許を取る時に自動車学校へ通って必ず交通ルールを学ぶ機会がありますよね。学ばないと乗れない。
でも自転車にはその機会があまりないので、立派なルールや法律ができても、それらを学べないんです」
危ないのは大人
これに対してつボイが自身の経験をコメント。
つボイ「僕らが小学校の時には警察の人が来て、自転車の安全な乗り方や危険について教えてくれる機会がありましたよ」
小高「もちろん学校では今でもそういった活動は行なわれていると思うので、何なら小学生とか中学生の方がルールを知っているかもしれません」
こども向けの交通安全教室は、たいていどの自治体でも行なわれています。こども達には、ルールの改正に伴って新しい知識を身に着ける機会があります。「でも問題は大人の方」と続ける小高。
久しぶりに自転車に乗る人や、昔の知識と感覚のまま乗り続けている人達は、知らず知らずのうちに交通違反をしてしまう可能性もあるのです。
ルールを浸透させるには
自分では危険運転のつもりなくいつも通りに走っていたら、ある日突然青切符を切られてしまったり、最悪の場合には事故を起こしてしまったり。現状ではそんな事態になりかねません。
小高「例えばですけど、自動車学校で自転車のルールも補足的に教えたりとか。そういうこともやっていかないと、なかなか浸透しないのかなという気がします」
重盛「いろいろなところでそういう機会があるといいですよね。まずはこどもの時に必ず学ぶことが大切ですけど」
自転車に乗る人にもルールをしっかり学ぶ場を設けることが、事故を減らすことに繋がるのかもしれません。「自転車だし」という軽いこと持ちで運転していると、思わぬ反則金を被ることもあります。ルールをよく知った上で、くれぐれも安全運転を心掛けたいものです。
(吉村)
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