芸能記者・中西正男、最近の芸能ニュースに感じる「時代の変化」

芸能記者の中西正男さんが、6月6日放送の『CBCラジオ #プラス!』に出演。「世間の感じ方や時代が変わってきたと感じた」という芸能ニュースを2つ紹介しました。聞き手は天野なな実と竹地祐治アナウンサーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く認知症を公表
まず最初のニュースは歌手の橋幸夫さんに関すること。
5月20日、所属する夢グループによって橋さんがアルツハイマー型認知症であることを公表しました。
端さんはコンサートで歌詞が途中で思い出せなくなるといったことがあり、それが認知症を疑った原因だったそうです。
中西さんは「自分が患っている病を公表するというのは芸能人にしかできない特殊な役割」と感じたとのこと。
「公表するかしないかは当然本人の意思」と前置きしつつ、「それは同じ病気と向き合っている方やご家族に対して力を与えたいという意味があるのでは」と推測しました。
中西「橋さんがご病気されてるんやから、身体を大事にしてもらわなあかんでっていうふうにみなさんが思うのも(すでに病気を)発表してたからですし、公表された翌日にもコンサートをされたんですけど、その時はこの半年ぐらいで一番出来が良かったと。
その日は普段以上にファンの方の声援が凄まじかったっていうことも聞いてますし、発表することによって同じ病気の方に力を与えるということもあるけれども、逆に橋さんが力をもらうというベクトルもあるんやなと」
歌手活動続行に対する世間の反応
公表後も橋さんは歌手活動を続けるとのことですが、先日も緊急入院のためにコンサートがキャンセルとなりました。
中西さんはこの状況に対する世間の反応が「昔とは変わってきた」と感じたそうです。
昔なら「コンサートで歌詞を忘れたりするのであれば歌手を続けるべきではない」、あるいは「病気の方が歌手を続けるのはかわいそう」といった意見が多かったかもしれません。
しかし今回の橋さんの決断に対して「苦しい決断だろうけど本人の意思を尊重すれば良い」「応援してあげたい」という意見が世間で多いことについて、「世の中が少し優しくなったのかな」との感慨を抱いたようです。
出会って10日で結婚
もうひとつのニュースは、梅宮アンナさんの再婚発表。お相手の方とは出会って10日で結婚ということが話題になっています。
これも10年ほど前であれば「すぐ別れるのではないか」という意見が多数出ていたかもしれません。
中西さんはこのニュースをネット記事としてアップしましたが、数百のコメントの中に否定的な意見はほぼなかったそうです。
中西「アンナさんが去年の8月に乳がんがわかって、ご病気されている中で選んだことなんやから、他人がやいやい言うことやないでと。
できたら幸せになってほしいわと、そこでもアンナさんの決断を尊重するようなコメントが多かったんですね。
10年前やったら、もっと口汚く言うコメントもたぶんあったやろなあ」
このニュースにも「世の中が少しは優しくなってるのかなと思うできごとでもあった」と共通点を挙げた中西さん。
ネットでの誹謗中傷に関する取り締まりが厳しくなったというのもあるのかもしれませんが、世の中の感覚も変わってきているようです。
(岡本)
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