CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

寺本明日香が語る体操日本一決定戦「特に平均台が面白そう。男子は着地止め勝負。」

寺本明日香が語る体操日本一決定戦「特に平均台が面白そう。男子は着地止め勝負。」
CBCテレビ

11月13日から群馬県の高崎アリーナで開催中の「第79回全日本体操団体・種目別選手権」。パリオリンピック金メダリストの岡慎之助選手、10月の世界体操金メダリストの橋本大輝選手をはじめ、日本のトップ選手たちが集結し、日本一の座をかけて激突する。
普段練習を共にするチームで戦う団体戦、そして各種目のスペシャリストがプライドをかけて挑む種目別。この日本最高峰の戦いを、体操界のレジェンドである寺本明日香さんはどう見るのか。彼女が注目する種目、そして「涙が出てくる」とまで語る推し選手とは。その熱い視線を通して、大会の見どころを紐解いていく。

関連リンク

【LIVE配信】リアルタイムの熱戦を生でチェック!配信の視聴はこちらから【第79回全日本体操団体選手権】

日本最高峰の戦い 団体戦ならではのスリリングな勝負

今年の体操ニッポンの締めくくりとなるこの大会には、岡慎之助選手、橋本大輝選手、南一輝選手、角皆友晴選手、岸里奈選手、岡村真選手など、まさに日本のトップオブトップが一堂に会し、日本一の称号を目指す。
団体戦は、男子がゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目、女子が跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目でチーム日本一を決定する。1チーム6人のうち各種目に3人が出場し、その3人の得点すべてがチームの得点に加算される。男子は計18演技、女子は計12演技の合計点で順位が決まるため、一つのミスも許されない。このルールが、団体戦ならではのスリリングな勝負を生み出すのだ。

「落ちなかったもん勝ち」女子平均台は予測不能のサバイバル

CBCテレビ

各種目のスペシャリスト日本一が決まる種目別選手権について、寺本さんは特に女子の戦いに注目しているという。
「『平均台』と『ゆか』がけっこう面白いんじゃないかなと思います。特に『平均台』が面白そうですね」
彼女がそう語るのには理由がある。ワールドクラスの実力者がひしめき合っているからだ。
「芦川うらら選手、岡村真選手、世界選手権の金メダリストとアジア大会の金メダリストがいる。中村遥香選手、宮田笙子選手、去年メダルをとった竹澤薫子選手、岸里奈選手もいる。あとは落ちなかったもん勝ち。決勝に残った中でいかに勝負できるかですね」
まさにサバイバル。誰が決勝の舞台に立つのか、まったく予測がつかない。
「ゆか」では、世界選手権の決勝で入賞した岸里奈選手の演技も見逃せない。「世界の『ルドルフ』が見られる。H難度をやるのは岸選手くらい」と寺本さんが語るように、彼女の世界トップレベルの大技は必見である。
種目別選手権は、選手たちがDスコア(演技価値点)を上げるためにリスクを冒して攻めてくるのが醍醐味だ。「みんな攻めまくりだと思います。特に決勝進んだら」という寺本さんの言葉通り、一発勝負にかける選手たちの気迫あふれる演技が期待される。男子についても「熾烈だと思います。着地止め勝負みたいな」と、ハイレベルな戦いになると予測した。

「涙が出てくるような演技」寺本明日香の推し選手

CBCテレビ

数多くのトップ選手が出場する中で、寺本さんが今、最も心を奪われている「推し選手」は誰なのだろうか。
「女子は山口幸空選手です。ケガからの復帰という面でも精神力だったり努力の面でも注目してますし、もともと、体操の演技がとても美しい。Eスコアの点数とかで表現できるレベルではなく、見てて引き込まれるようなゆかの演技だったり、美しさが彼女の魅力なんです」
その演技の素晴らしさを語る言葉は、次第に熱を帯びていく。
「山口選手の演技は美しいという言葉だけでは表してはダメだなって。泣いちゃう。感動。涙が出てくるような演技っていうのが山口選手の魅力。早く世界の舞台で戦ってほしいと思う選手です」
一方、男子の推しは川上翔平選手だという。
「橋本大輝選手ももちろん上手ですし、岡慎之助選手も上手なんですけど、センスのある体操の中にもオシャレなんですよね。あと雰囲気もいい。力強さじゃないし、しなやかさでもない。教科書みたいな。田中佑典さんとちょっと似てるかも」
その体操は、見る者に高難度の技をいとも簡単そうに感じさせるという。
「まだ若いので、キレはありますしちゃんと。バネもあるんですけども、簡単に見せるというか。演技が簡単に見える。でもDスコアは高いんです」
その洗練された演技スタイルに、寺本さんは強く惹きつけられているようだ。
さらに、今年の世界選手権で初代表ながら見事な成績を収めた角皆友晴選手にも注目だ。
「初代表だと思うんですけど、そういう怖さを見せないドンとした精神力が今回みえましたし、メダルもしっかりとって成績も出しましたし、これから注目できる選手。これから団体戦が入ってくると思うんですけど、団体戦でも起用できてしっかり活躍できる男子のホープ選手。イケイケですね」
その強心臓と実力は、今後の日本男子体操界を牽引していくに違いない。
いよいよ幕を開ける体操日本一決定戦。チームの絆が試される団体戦、個人のプライドがぶつかり合う種目別。寺本さんが注目する選手たちの演技はもちろんのこと、日本最高峰の舞台で繰り広げられるすべての熱戦から、一瞬たりとも目が離せない。

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP