ほとんどが手作業!?三重ブランドに認定された急須「ひとしずく」とは?職人が守る伝統技術に迫る
三重県四日市市にある創業110年以上の老舗「藤総製陶所」。製陶所の棚には「萬古焼」の急須が整然と並んでいます。その中でも特に注目を集めているのが、三重ブランドに認定された急須「ひとしずく」。明治時代から受け継がれる伝統技術と現代のライフスタイルを融合させたこの急須がどのようにして生まれるのか、よしお兄さんが調査しました。
全国シェア8割を誇る「萬古焼」

萬古焼は四日市市を中心に作られているやきもので、その最大の特徴は優れた耐熱性にあります。

(藤総製陶所・野呂和也さん)
「萬古焼の特徴は優れた耐熱性。割れない土鍋で、全国シェアは8割を占めています」
かつて土鍋といえばすぐに割れてしまうイメージがありましたが、萬古焼の技術によって「割れない土鍋」が実現され、今では全国で使われる土鍋の8割を萬古焼が占めています。
三重ブランドにも認定!革新的な急須「ひとしずく」の誕生

2011年に考案された「ひとしずく」は、現代の多様なライフスタイルに対応した革新的な急須。少人数や一人でもお茶を楽しめるよう設計されており、三重ブランドの認定を受けています。
実際にお茶を飲んだよしお兄さんは…

(よしお兄さん)
「ん~落ち着きますね~。そしてお茶の香りがふわ~っとして、1人分で飲むのも贅沢でいいですね」
贅沢なひとときを演出してくれる「ひとしずく」。その魅力の秘密は、明治時代から続く伝統的な製法と、手作業による繊細な技術にありました。
日本に3人しかいない!?職人の“スゴ技”

工房では、土と水を混ぜ合わせて型に入れ、約1時間置いて固める工程から始まります。「藤総製陶所」では工程のほとんどが手作業で行われており、特に茶こしとなる部分の穴あけ作業は極めて高度な技術を要します。
(藤総製陶所・野呂和也さん)
「だいたい今日本で私含めて3人くらい。伝統を守ることと(手作業の)技術を強みとして、今後もずっと続けていきたい」

この希少な技術の習得がいかに困難なのか、よしお兄さんも体験してみることに。斜めに回しながら押していく作業を試したところ、野呂さんから「正直、お伝えして…30点かな」という厳しい評価を受けたよしお兄さん。
実際に比較してみると、穴が貫通していなかったり亀裂が入っていたりと、素人では到底太刀打ちできない繊細さが要求されることがわかります。

成形後の乾燥工程も非常にデリケート。思わぬ雨で湿度が変化するだけで割れてしまうほど繊細です。常に人の目で管理し続け、その後は異なる温度の窯で2回焼き上げることで強度を高め、土本来の美しい色味を引き出します。
(藤総製陶所・野呂和也さん)
「昔ながらの製法を守りつつ、使われなくなる道具を今風にリバイバルして、自分なりの商品をどんどん増やしていきたい」

(よしお兄さん)
「本日の推しどころキャッチコピー!『不易流行』!松尾芭蕉の言葉ですが、古いものも新しいものも大切」
伝統を守りながらも新しい価値を生み出し続ける職人たちの情熱が、萬古焼の急須に込められていました。
CBCテレビ「チャント!」2026年1月28日放送より


