餅の中に高速船の往復チケット!?全人口1500人が集まる篠島の祇園祭!家族でお出かけしたい夏スポットに完全密着!(後編)

爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は、家族でお出かけしたい夏スポットに完全密着!愛知・岐阜・三重の夏の風物詩の裏側を徹底取材します!
700年続く海女さんの真剣勝負

海女発祥の地といわれる三重・鳥羽市。現在も約500人の海女さんが活躍しています。中でも、今回の舞台は菅島。鳥羽湾にある離島の一つで人口約430人。サザエなどの貝類・海藻類が名産です。
2025年7月5日に、年に1度の海女さんたちの真剣勝負「しろんご祭」が行われました。しろんご祭 統括委員長・西村綱生(つなお)さんによると、会場となるしろんご浜は禁漁区域ですが、祭りの1日だけ漁が解禁されるそうです。
海女さんが一斉に海に潜り、「つがいあわび(黒あわび、赤あわび)」を誰が最初にとるか競い合います。最初にとった人は「海女頭(あまがしら)」として尊敬の念を受けるのだとか。
700年前からある祭りと言われていて、島の言い伝えによると、しろんご祭の起源は、菅島に現れた白蛇を龍神の使いとあがめ、大漁・海上の安全祈願をしたのがはじまりとされています。
村田久代さんは、菅島生まれの海女歴40年のベテラン。実は、12年前のチャンピオンで、海女頭になったことも。12年前の祭りは海女さんが30~40人はいたそうです。
祭り当日の朝、午前7時30分。しろんご浜に海女さんたちが徐々に集まり、観光客も続々と訪れます。
村田さんや4年前のチャンピオンの松村光世さんら、今回、参加する海女さんは18人。平均年齢は50歳とベテランがほとんどの中、若手の海女さんも。25歳の中村晴日(はるひ)さんは、大阪から菅島に嫁いできた最年少。普段は鳥羽湾の離島、イルカ島で飼育員として働いています。2024年に第一子を出産し、育休の合間に島の海女文化に触れるため参加することに。
しろんご浜は遠浅のため、砂浜から入る人と、船で沖から入る人に別れます。最年少の中村さんは砂浜から、ベテランの2人は船で沖から。
ホラ貝が鳴り、18人が一斉に漁を開始。神聖なお祭りとあって、船からの撮影はNGのため、スタッフは陸から撮影しますが、潮の流れが激しく、どこに誰がいるのか分かりません。
漁開始から20分。村田さんが、合わせて約700グラムの大きなつがいあわびをゲット!なんと、12年ぶり2度目の海女頭です。すぐさま、別の海女さんが神社に運び、奉納されます。
他の海女さんたちも、アワビだけでなく大量のサザエをゲットしました。中村さんも見事、サザエをとりました。
全島民でお餅の奪い合い!篠島の祇園祭

愛知・篠島からは、7月12日に行われた「祇園祭」を紹介します。篠島は、知多半島の先端、師崎港から約3㎞。高速船で約10分で到着します。面積はバンテリンドーム約20個分で、人口は約1500人です。砂浜が約800mも続く人気のビーチ「前浜」は、すでに海開きしています。
島の産業の約6割が水産業だという篠島では、65年以上前から漁の安全を願う目的で祇園祭が行われてきました。
その祭りの一環として、全島民が最も楽しみにしているのが“お餅”の争奪戦。篠島では、お祭りで縁起物の紅白餅を投げ、島民たちが幸福を分かち合う伝統があるのだとか。現在では、お餅だけでなく、お菓子も加わり、より子どもも楽しめる行事として続いています。
午前10時の餅投げが近づくにつれ、徐々に人が集まります。実は、お餅の袋の中には、篠島と師崎港を結ぶ高速船の往復チケットと交換できる“当たり”があるのだとか。島民たちは、段ボールの箱を持参してスタンバイ。開始3分前。餅を投げる漁師たちがやぐらの上へ。
会場にはほとんどの島民が集まり、餅投げという名の師崎港までのチケット争奪戦が開始。投げられた餅3800個の中にチケット付きは全部で100個。当たる確率は約2.6%です。壮絶な戦いはたったの2分半で終了しました。
内海海水浴場は「浜開き式」で海開き!

愛知・南知多町の「内海海水浴場」は、最盛期には1日で約1万5000人が訪れる東海地方最大の海水浴場です。2025年最新の「中部のビーチ・海水浴場人気ランキング」では、静岡・熱海や福井・若狭を抑えて第1位に選ばれています。
内海海水浴場の海開きは、梅雨明け前の6月30日。午前8時に準備中の「海の家 内海夢広場」のオーナー・山﨑さんに話を聞いてみると、これから「浜開き式」が行われるそうです。せっかくなので同行させてもらうことに。
浜開き式とは、海の安全や商売繁盛を祈る神事のこと。内海海水浴場では、50年以上も前から毎年海開きの日に行われています。車で移動すること15分、着いたのは知多半島の先端、師崎港。浜開き式が行われるのは、師崎港から船で約15分の日間賀島とのこと。
浜開き式は、日間賀島を含む南知多町内にある5つの海水浴場が、持ち回りで合同開催しているのだとか。県議会議員や警察署長など、海に関わる各組織のトップが参加します。
浜開き式を終え、無事に海開きを迎えた内海海水浴場。初日から、夏本番まで我慢できない人たちが早速海を楽しみました。
砂浜では、砂絵を描いている人を発見。普段はサラリーマンで、5年前に内海に移住してから趣味で砂絵を始めたのだとか。特別に、デララバの番組ロゴも描いてもらいました!
スガキヤ初のテイクアウト専門店が大須にオープン!

人気ラーメンチェーン店「スガキヤ」は、名古屋市中区・大須商店街の万松寺通に、初のテイクアウト専門店「スーちゃんのSweet Cafe」を7月24日に開店。ポップな店内には、スガキヤのマスコット「スーちゃん」のグッズが並んでいます。
スガキヤ商品開発部による夏の新作「ピーチフラッペ」は、中にゴロッと桃の果肉が入った映える一品。爽やかで、ピーチが濃厚。新店舗で提供するとのこと。
他にも、スガキヤおなじみのソフトクリームにカステラをのせた「ソフトカステラサンデー」や、酸味が爽快な「レモネード」など、食べ歩きにぴったりのサイズのメニューが揃っています。商品開発部・野中さんのオススメは、オープン記念で開発した「アサイーボウルのシェイク」とのこと。
CBCテレビ『デララバ』2025年7月23日放送より
番組紹介

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