身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。ドクターは、イーアス高尾クリニック院長循環器専門医梅津拓史先生です。今回のテーマは「〜全身をめぐる生命線〜血流力アップで不調改善」健康長寿に大切なのは「血流力」だそうです。血流力とは、心臓から送った血液を身体の隅々まで流す力。100歳以上の健康長寿な人たちの多くは、血流も健康なのだとか。そこで今回は、血流力を高める方法を専門医に教えてもらいました。血流力とは?CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』血液には、全身に酸素や栄養を運んだり、老廃物の回収をしたり、体温調節などの役割があります。正式な医学用語ではないそうですが、血液を全身の隅々まで流して身体機能を正常に保つ力を「血流力」と呼ぶそうです。血流力の指標となる数値は「NT-proBNP」(※一般の健康診断の項目には含まれていないため、オプションでの追加になります)。この数値が300以上で心不全のリスクが高くなるそうです。血流力低下による様々な不調血流力が低下すると、血液が隅々まで行き渡らず全身に酸素や栄養を届けられないばかりか疲労物質も回収できないため「疲れやすさ」や「冷え性」といった症状につながるそうです。また、心臓や肺にも酸素が十分に供給できず「動悸」や「息切れ」にもつながるのだとか。もしこの状態を放っておくと「心筋梗塞」や「脳卒中」など重大な病気のリスクも高まると言います。さらに、骨の中にも血管は通っており、血液を通じて栄養を届けることで骨を丈夫にしています。そのため、血流が滞ってしまうと十分に栄養が届かず「骨粗しょう症」につながる恐れも。脳も同じく、血流が滞ることで「認知症」のリスクが高まってしまうそうです。血流力が下がる原因は?<糖質と脂質でドロドロに原因(1)「血液の質」>血液で注意すべきは「糖質」と「脂質」。この2つが血中に多いと、質が悪くなってドロドロになるため血流の悪さに直結してしまいます。健康診断で「血糖値」「中性脂肪」「LDLコレステロール」が下記の基準値より高い場合は、ドロドロ血液になっている可能性があるそうです。・血糖値→99mg/dL以上(空腹時)・HbA1c→5.5%以上・中性脂肪→150mg/dL以上(空腹時)・LDLコレステロール→120mg/dL以上<動脈硬化も改善!原因(2)「血管内皮細胞」>心臓から全身に血液を運ぶときに血管は収縮を行い、適度な量の血液を全身に供給しています。その血管の収縮を行い、血流を一定に保っているのが「血管内皮細胞」。つまり、この細胞の機能が低下すると、血流力も下がってしまうのだとか。先生によると、血管は一度硬くなったりプラークができたりするとなかなか元には戻らないそうですが、血管内皮細胞機能に関しては回復させることができるとのこと。血管内皮細胞機能が回復すると、動脈硬化の予防・改善にもつながっていくそうです。原因は生活の中にあり!血流力を下げる悪習慣血液の質・血管内皮機能が下がる原因の多くは生活の中にあるそうです。<血流力低下を招く生活習慣>下記の項目に4つ以上当てはまる場合は、血流力が下がっている可能性があるそうです。□食物繊維が足りていない□肉・魚をあまり食べない(たんぱく質不足)□甘い物をよく食べる(間食が多い)□運動不足・筋力不足□座っている時間が長い□塩分が多い□睡眠不足□ストレスの多い生活<悪習慣:食物繊維が足りない>食物繊維を摂ると血糖値の急上昇が抑えられるそうです。血糖値が高いと血流力も下がってしまうため、血糖値が高めな人はしっかりと野菜を摂り、食物繊維で血液の質を改善していくことが大切なのだとか。野菜ジュースは食物繊維が少なく糖質が多い場合もあるため、成分表示をよく確認しましょう。野菜ジュースの代わりにスムージーを飲むのもおすすめだそうです。<悪習慣:甘いものをよく食べる(間食が多い)>もし間食を食べたくなった場合、先生のおすすめは「ポップコーン」。とうもろこしは、玄米などと同じ全粒穀物(種皮などを除去していない穀物)の仲間。全粒穀物には、食物繊維・ビタミンB群・抗酸化物質など、血液の循環を良くする成分が豊富だそうです。<悪習慣:肉・魚をあまり食べない(たんぱく質不足)>血液は、水分以外はほとんどたんぱく質でできているそうです。そのため、たんぱく質をとることで、質の良い血液を増やす効果が期待できるのだとか。血液の質を高める「食物繊維」と「たんぱく質」がしっかり含まれている食事が、血流力を上げる理想的な食生活だそうです。<悪習慣:運動不足・筋力不足>筋肉には血液を全身に循環させるポンプの役割があります。そのため、筋肉量が少ないと血流が悪化し、血管内皮細胞の機能も落ちてしまうそうです。さらに、筋力が少ないと基礎代謝が下がるため、冷え性にもつながってしまうのだとか。先生によると、ウォーキングなど軽めの有酸素運動は、一時的には血流が良くなりますが、筋力がつくほどの強度がないため、根本的な血流力アップは望めないそうです。<悪習慣:ストレス>ストレスは、自律神経の乱れやストレスホルモンの分泌を招きます。すると、血管内皮細胞の機能を低下させるのだとか。一時的なストレスでも永続的なストレスでも、心筋梗塞のリスクが2倍になるというデータもあるそうです。簡単!血流力アップ法CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』<血流力アップ法(1)朝のたんぱく質>たんぱく質の摂取は夜が多く、朝・昼は少ない傾向にあると言います。ところが、1日のたんぱく質を同じ量摂ったときに、朝昼晩に満遍なく摂取した場合と夜に多く摂取した場合では、満遍なく摂取した方が、筋肉が落ちなかったというデータがあるのだとか。先生によると、朝に摂って欲しいたんぱく質は約30〜40g。豆腐や納豆がおすすめだそうです。<朝にとるたんぱく質の目安(約40g)>・卵1個(たんぱく質:約6g)・納豆1パック(たんぱく質:約8g)・豆腐100g(たんぱく質:約7g)・青魚100g(たんぱく質:約21g)<血管内皮細胞機能を改善させる食品>血管内皮細胞機能を改善させる代表的な食品は「クルミ」。クルミ1粒あたりのたんぱく質の量は約0.5gと意外と豊富で、クルミに含まれるオメガ3脂肪酸にはコレステロール値を正常に保ち、血流をスムーズにする効果が期待できるそうです。(※クルミはアレルギーリスクのある食品です。体調に異変を感じた人は摂取しないようご注意ください)<血流力アップ法(2)脚の筋肉>血流力アップに重要なのが、下半身の筋肉。脚の筋肉は、足元まで巡った血液を心臓に押し上げる大切な働きを担っているのだとか。ところが、脚の筋肉は年齢とともに落ち続けるので、スクワットなどの筋トレを行うことがとても大切だそうです。<先生おすすめ!スクワットのやり方>▼ひじとひざがつく程度までしゃがむ▼立ち上がる▼5〜10回1セット1日3セットが目標(※無理のない範囲で行なってください)難しい場合は、椅子に座った状態で前に置いた椅子につかまって立ち上がる「椅子立ち上がり運動」もおすすめ。まずは無理のないよう週に1日からでもはじめてみましょう。<全身をめぐる生命線!血流力アップで不調改善>先生によると、血流力アップに一番大切なのは悪い生活習慣の改善。また、運動をスクワットに限らず行うと血流力アップにつながるのだとか。ご紹介した2つの血流力アップ法も取り入れながら、健康長寿を目指しましょう。(2025年3月16日(日)放送CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)