一度は野球選手をあきらめた?中日OB・吉見一起の野球少年時代
第108回全国高校野球選手権大会が開催中です。中日ドラゴンズOBの吉見一起さんが、8月8日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演し、野球少年時代を振り返りました。ただし現実的に目指していたのはプロ野球選手ではなく意外な職業でした。聞き手は若狭敬一アナウンサーです。
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吉見「憧れの選手はいなかったですけど、イチローさんを生で見て、すごいなとこどもながらに思ってました」
1995年当時、大阪府吹田市の小学校6年生だった吉見一起少年。父親とオリックスの試合を神戸まで見に行っていたそうです。
当時のオリックスのチーム名はオリックス・ブルーウェーブ。本拠地は神戸のグリーンスタジアム神戸でした。
この年の1月に阪神淡路大震災があり、地元チームであるオリックスの選手たちはユニフォームに「がんばろうKOBE」のワッペンをつけていました。
当時はイチローさんのほか、メジャーへ行った田口壮さん、現在オリックスの投手コーチの平井正史さんが活躍し、この年はリーグ優勝を果たしました。
吉見「当時、球場で『おい平井』とか言った記憶があります」
当時、将来の夢を書く欄には「野球選手」と書いていたそうです。
あのユニフォームが着たい
一方で甲子園球場に対しては「高校野球を観に行く球場というイメージ」だったという吉見さん。
2017年まで甲子園球場での高校野球大会では外野席が無料でした。そこで甲子園名物「かち割り氷」をちょびちょび飲みながら見ていたそうです。
ちなみに吉見さんの母は高校野球では福井屈指の名門校福井商業出身。
そんなことからこどもの頃は「福井商業に行きたい」と話していたそうですが、小学校高学年、中学校になってくると「敦賀気比高校に行きたい」と考えるようになったとか。
なぜでしょう?
吉見「敦賀気比のユニフォームを見てかっこいいと思ったんです」
そのユニフォームはグレーに縦縞でした。
さらに細身の三上真司投手がかっこよかったこともその動機になっていたそう。
三上投手は97年のドラフト会議で1位指名を受けてヤクルトに入団します。
野球少年、大海を知る
吉見さんは地元・吹田市の片山中学校へ入学し、軟式野球部に所属しました。
小学校時代に所属していた少年野球チーム「吹田ニューヤング」のメンバー15人のほとんどが入部したそう。
入部時はかなり強いと思ったそうですが、全く勝てず「めちゃくちゃ弱かった」とのこと。
吉見「小学校の小っちゃな世界しか知らなかった。全国の予選も行ってるんですが、ちょっと規模が大きくなったら、すごい人がいっぱいいるなと思ったんです」
後にオリックスに入団して監督にもなった岸田護さんをはじめ、野球選手にならずとも高校の名門校へ行き大学、社会人まで活躍する野球少年が吹田市にはごろごろいたとか。
初めてのエースナンバー
中学ではこれまでの世界とは違い、実力を見せつけられた頃、小学校の頃エースだった子が野手に転向。吉見さんは片山中学校で初めてエースナンバー1番を背負いました。しかし…。
吉見「なんせ勝てない。2回戦とかで負けてる記憶しかないんですよ」
ち中3最後の夏の大会もコールド負けか、コールド負けに近いレベルで2回戦敗退したんだとか。
吉見「その時に、将来の夢を書く欄に野球選手って書くことがなくなりました。無理だと思ったんです」
現実路線で消防士へ
野球選手の夢を捨てた吉見さんが、次に目指した職業は何だったのでしょう?
吉見「僕のうち公務員家系なんで、公立高校に行って消防士になろうと思ってたんです」
野球に対しては「なれたらいいな」ぐらいの憧れがここできっぱり終了し、現実路線の消防を目指すことに。名門高校に行って野球を続けることは考えてもいなかったそうです。
ところが先生からこんな指示を受けます。
「金光大阪(高等学校)さんから話が来てるぞ。練習に行ってこい」
大阪府高槻市にある金光大阪高等学校の野球部は、激戦区の大阪大会でも常に上位となる強豪校として知られています。
吉見さんはいったんあきらめた野球が評価され、金光大阪に進学することになりました。
誰かが見ていた
しかし、吉見さんがスカウトされた経緯には意外な事情があったそう。
吉見「一会場で何試合かするじゃないですか。最後負けた時に、僕じゃない誰かを見に来たスカウトがいたんです」
入学後、実は吉見さんを直接評価したのは金光大阪のスカウトマンではなかったと聞かされました。
吉見「片山中学に柔らかい投げ方をするピッチャーがいる」と進言した人がいたんだとか。
吉見「金光大阪って大阪府高槻市にあるんですよ。最後に負けた中学校は高槻第二中学校なんで、もしかしたら同じ高槻市が対戦相手を見に来てたかもしれない」
相手チームのエースは背が高くてスライダーの切れもよく、打撃もいいので記憶に残っているたそうです。
消防士を目指すことを決めた吉見一起さんでしたが、野球の世界に戻した謎のスカウトマンの存在がありました。
(尾関)
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