高校生ら21人が死傷、磐越道バス事故は白バス行為が常態化していたのか?
『CBCラジオ #プラス!』の「ニュースをプラス!」では、西村俊仁アナウンサーが気になるニュースをひも解いていきます。5月12日放送では「磐越道バス事故、白バス行為が常態化か?」を取り上げました。福島県の磐越道で、新潟市の北越高校男子ソフトテニス部の生徒ら21人が死傷した事故で、警察は学校、バス運行会社の間で、違法な旅客輸送、いわゆる白バス行為が繰り返されていたと見て捜査を進めていることがわかりました。アディーレ法律事務所の正木裕美弁護士に伺います。
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一昨日、この高校で記者会見が行なわれ、いろいろ詳しい状況が見え始めています。
今朝の朝日新聞朝刊を見ていると、どんなことが起こったのか、詳しい話が出ています。
このソフトテニス部の顧問の先生は同じバスに乗っていなかったので事故を知ったのは、バスに乗っていた部員からのLINEでした。「事故りました」というメッセージが届いたことから始まりました。
そもそも顧問の先生はなぜこのバスに乗っていなかったのでしょうか?
ソフト部は遠征のときに持ち運ぶ荷物が多くて、その荷物がこのマイクロバスに入らなかったので、顧問の先生は自分の車を荷物車として移動することを決めたそうです。
こどもの送迎
西村「我々がこどもの頃、あるいはこどもを送り迎えするとき、よくあることではありますね。こどもを乗せて運ぶ、あるいは、自分の車を荷物車にして、一緒に行く他のお母さんの車に自分のこどもを乗せる、みたいなことはありますね。
まず、大前提として、我々が親としてやることに関しては、誰かの車に乗せてもらう、あるいは誰かのお子さんを乗せること自体には問題はないですね?」
正木「ないです。それに対してお金をもらわなくてあくまでもボランティアとして、親としてやるだけならまったく問題ないです」
白バス行為とは?
西村「いま問題にされている白バス行為と言われていることですが、これはどういうものですか」
正木「車のナンバーには白と緑があります。お金をもらって人を運ぶには事業用のナンバー、緑のナンバーの車両でなくてはいけないというルールがあります。
そういう許可を得ていない、白いナンバーの車でお客さんを運んで対価をもらう、これが白バス行為、あるいは白タク行為となります」
人を運んだ対価は払われたか?
西村「今回の場合、借りてきたマイクロバスが白のナンバーであった。これに高校生たちを乗せて遠征をさせた。これそのものは別に悪いことではないですよね?」
正木「本来であればね」
西村「ただこれが本来的に違うのがバス運行会社にお願いをして、それに対して対価が発生する状態の中で、運転手が来て、白い車が来ている、ここに問題がありますね」
正木「どういう形で請求書が行っていたのか、という争いがありそうではあるんですが、単なるレンタカー代とか、実費を超えた、人を運んだ対価といえるお金が渡っていれば白バスになります。これは道路運送法違反という刑罰が科されるものとなります」
西村「今回の事故をめぐっての高校側とバス運行会社側でいうと、高校側はレンタカーをお願いしていない。つまり、正規のバスを出してと言っている。ただバス運行会社は、できるだけ安くやって欲しいからレンタカーも使っていいと言われた。この双方の主張が相容れない状況になっている」
正木「当時の具体的なやりとりがわからないので、もしかしたら、相互に誤解が生じたという可能性もあるし、当然、白バスはアウトなので、どちらかがウソをついているケースもあり、今の時点でどちらが正しいかはわからないですが、どちらにしても、かなり危険な行為、国交省の管理が及ばないので、もともと重大事故につながりやすいからこそ禁止されている白バス行為ですので、起こるべくして起こったといわれても仕方ないような状況だと思います」
誰が罰せられる?
西村「白バス行為として罰せられるなら、バス運行会社が罰せられるのか、それを求めた学校側が罰せられるのでしょうか」
正木「少なくとも、これを運行したところに関しては罰せられるのは当然ですが、そこに対して働きかけをしたとなると、共謀とも十分考えられますし、そのやりとりによって変わってきます」
西村「なにより、こういうことでこどもの部活動が制限されてしまったり、活躍できるこどもの数が少なくなるとはならないで欲しいです」
(みず)
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