アメリカがベネズエラ、イランの次に狙っている?キューバに注目
アメリカのトランプ政権はカリブ海の目の前にある島国、キューバに圧力をかけ続けていますが、その目的はいったい何なのでしょうか?3月25日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がそもそもキューバとはどのような国なのかも含めて解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。
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アメリカは今年1月ベネズエラを軍事攻撃し、大統領を拘束。
最近ではイランを攻撃しましたが、ベネズエラとは異なり今も膠着状態となっています。
そして次に狙っているとされているのがキューバです。
キューバは日本の本州の半分ぐらいの面積を持ち、人口は1100万人ほど。
社会主義体制の国でキューバ共産党しか正式には認めていませんが、アメリカのフロリダ州とは近い国で、ドナルド・トランプ大統領はそこをひっくり返したいという思いがあるようです。
キューバはアメリカとの国交を回復した2015年以降、キューバから亡命した人などが海外から投資することを受け入れたり、経済再生をうたったりしています。
ベネズエラのようにはいかず
しかし、トランプ政権は「大統領を変えなければならない」という思いがあってか制裁は厳しくなり、最近では原油の輸入も止められてしまい停電がよく起きるなど厳しい状況になっています。
そのような状況からキューバ国内では反政府デモが起きていますが、トランプ大統領からするとプラスに働くことになります。
ベネズエラでも似たような状況でアメリカに対する印象は悪くないようで、例えばWBCではベネズエラはアメリカと友好的に野球を行なっています。
一方でイランにも反政府デモが起きていたものの、こちらは国民がアメリカの味方とはなっていないようで、ここは当てが外れているのかもしれません。
キューバの歴史
キューバはベネズエラ、イランに続いて狙われているため、今後ニュースで多く取り上げられるかもしれません。
ここであらためて、キューバの歴史についておさらいしてみましょう。
1492年にコロンブスがヨーロッパから来て発見したのがキューバの島で、1500年代には先住民をないがしろにしてスペインの植民地となりました。
先住民が滅亡させられてしまった後、労働力としてアフリカから人々が連れてこられたため、キューバはヨーロッパとアフリカをルーツに持つ人が多く、現在はムラートという混血の方が5割ほどいます。
その後スペインとアメリカが戦って、1902年(明治35年)にキューバはスペインから独立します。
キューバ革命とキューバ危機
しかし、アメリカの影響が強く貧富の差が広がったことから、1959年(昭和34年)にフィデル・カストロが率いる革命軍によりキューバ革命が成功。
キューバにあったアメリカ企業を国営化するなどしたことから、アメリカとの仲は悪くなっていきました。
その後、キューバはソ連との関係が強くなり、アメリカに近くて都合が良いことからソ連はキューバにミサイル基地を作るようになり、アメリカとの関係がさらに悪化。
米ソ対立が激化し、1962年(昭和37年)には核戦争直前のような一触即発状態となるキューバ危機が発生しましたが、ジョン・F・ケネディ米大統領とソ連のニキータ・フルシチョフ氏によって、最悪の状態は回避できました。
それがオバマ米大統領の時にアメリカとキューバで国交が回復しましたが、石塚委員は「トランプさんは民主党が決めたことが気に入らないというのが大きいと思う」と推測。
アメリカが今後、イランやキューバに何をするのか、注目する必要がありそうです。
(岡本)
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