大阪府南部に引越し…どうしても「あのイベント」に馴染めない
『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)の木曜に放送されているのが「大人電話相談室」。大人ならではのお悩みについて、パーソナリティの北野誠が回答しています。12月25日の放送では、大阪府の南部に引越した相談者が登場。「新しい土地に馴染めない」という悩みに対し、加藤由香アナウンサーとともに相談に乗りました。
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今回の相談者はアラフィフの男性Aさん。
もともと大阪府北部に住んでいて飲食店を経営していましたが立ち退きとなったため、今の彼女さんの地元である大阪府南部に引越して、日本酒が飲める飲食店を経営しています。
この地域特有の祭りに対する愛情が強すぎていまだに馴染めず、どうすれば溶け込めるのか悩んでいるとのことです。
大阪府は北部と南部で結構文化が異なるのですが、その中でも特に岸和田やさらに南側では、だんじり祭りは多くの人々にとって特別。
一部の学校では休みになったり、年休を取ってだんじりに参加する会社員もいるほどです。
刻み込まれたDNA
Aさんは今年初めて勧められてだんじりを曳いたそうですが、「小っ恥ずかしい」との感想。
こどもの頃から毎年参加していてだんじりが生活の一部になっている人と、大人になって初めて曳いたという人では、感覚はかなり異なるかもしれません。
北野「だんじり前になったら血が騒いではるでしょう、みんな。
街のそこかしこで鐘叩いたり笛吹いたりとか練習もするし、1か月ぐらい前から集まって青年団が練習しますから。これは今さらここで馴染もうなんて無理やって」
少し馴染んでる感を出す方法
しかし飲食店を経営している以上、常連さんを増やすにはそこの地域にある程度馴染まなければなりません。
温度差が高い感覚を持っている中で、どうすれば良いのでしょうか?
北野「彼女を支える立場という、ひっそりとした男性を演じるしかない。最初のうちは『お前もだんじりやれや』って声を掛けてくんねんけど、あと2年ぐらい辛抱したら声掛けてこないから。わかってきたら、無理強いせんのよ」
「この人は他の地域から来た人だから、だんじりのことはどうしても理解できない」と思われるかもしれません。
ちょっと参加してる感を出す
ただ、だんじりを避けてばかりいると、それこそこの地域に馴染めなくなってしまいます。
そこで北野は、さらなる手を考えました。
北野「彼女についてきてる、だんじりがよくわからないけど応援させてもうてますっていう。
正直いうと、差し入れだけ持ってきましたという立場でええと思います。
これからだんじり曳くでっていうところにちょっと日本酒を持って行ったりとか、自分の飲食店で作ってる酒のツマミになりそうな物を持って行って、『これで頑張ってください』的な感じを腰低く出してると、『まあ、あいつはだんじり昔からやってへんからわからんよな』と思ってくれはるから。サイドから応援している感じを全面に出す」
南部では気がいい人が多い一方で、圧が強いのも特徴。
北野はかつて『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)のロケで話をする機会が何度もあり、「同じ大阪の人間でも土地柄、気性はあるから」と語りました。
「ちょっとだけ参加させてもらってます」というスタンスが、ちょうど良い距離感なのかもしれません。
(岡本)
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