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依然高止まりのコメ価格問題に、高市政権はどう切り込むか

依然高止まりのコメ価格問題に、高市政権はどう切り込むか

高市早苗新政権に期待されている政策のうち、ひときわ注目を集めているのは物価高対策。中でも高止まりが続くコメ価格に対してどう切り込んでいくのでしょうか。そんな中、前政権のコメ政策から大きく転換しようとする動きがあることがわかりました。10月27日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーからの投稿を紹介します。

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収穫はあるのに

政府が2026年産主食用米について、減産の方向で検討していることがわかりました。
石破茂前政権が掲げた増産方針を改めたという見方もあり、賛否両論の声が上がっています。

「農水省が変わるだけで、コメが増産から減産になりました。今年は豊作でコメの収穫は増えたと聞いているのに、市場には全然まともな量が出てきていません。だから新米は高値ですし、令和6年産の古米ですら出てきていません。

輸出は増やすが生産は減らすでは、コメはもっと値上がりしてしまいます。コメの価格について鈴木(憲和)農水大臣は『マーケットで決まるものなので政府は関与しない』と述べたそうですが、その元となるコメの作付を政府が管理しているからおかしくなるのではないでしょうか」(Aさん)

2025年産のコメの収穫量は、前年産を1割上回る高水準となる見込みです。これはコメ価格の高騰を受けて作付面積を増やしたことや、天候に恵まれたことが主な要因だとか。
しかし価格は思うように下がっていません。

転換には早すぎる?

「随意契約を通じた政府備蓄米の放出に合わせて小泉(進次郎)氏が発足させたコメ対策チームに関しても、鈴木氏は『放出が終了する年内にも解散する』と表明しました。
政府・政権が変わり、大臣が変わるだけで正反対の対応となるのはおかしくないですか?ある程度引継ぎがされ、しばらく経って検証して判断するものだと思いますが」(Aさん)

つボイ「これがアメリカの政治のように民主党から共和党になるならガラッと変わるかもしれませんが、ずっと自民党なのにこうも変わるのはいかがなものか、という意見ですね」

石破前首相は「5キロ当たりの平均店頭価格は3,000円台が望ましい」と述べたほか、小泉前農水大臣は「今のコメはあまりにも高すぎる」などと指摘しています。

現在の5キロ当たりの平均店頭価格は4,251円で、昨年の同じ時期と比べると800円以上高くなっています。

コメ対策は中長期的にすべき

小高「増産減産ってお米の話を決める時は、常に中長期的な目線でやる方向で決めているはずなので。たとえ石破さんと高市さんの考えが違うとしても、自民党として政策を行なったという責任の下に舵を切ったのなら、ある程度成功したのか失敗したのか、効果が出たのか全く出なかったのか、結果が見えるところまでは様子を見た方がいいような気がします」

つボイ「政権によってやり方は違ってもいいんですけどね、最終目的である『国民に安く美味しい米を食べてもらう』という点に落ち着けば」

小高「値段が変わっていないからあまり効果が出なかったということで減産に戻すと言っているんですが、もうちょっと見ないとわからないことなんじゃないでしょうか」

稲作のサイクルを考えると、どうしても中長期的な目線が必要となってきます。

新たな秘策は「おこめ券」

一方鈴木農水大臣は、コメ対策としておこめ券の配布を考えているようです。

「我が家は稲作一択の兼業小規模農家です。そんな我が家にはおこめ券の給付以外の選択肢はあるんでしょうか?
お米転売ヤーの影響で、今年の2月からメルカリでのお米の販売が禁止になり、余ったお米がだぶつき三昧なんです」(Bさん)

小高「でも給付金をやめるって言った傍らでおこめ券を配るって言うと、『お米券はいらないけど給付金は欲しかった』という家庭も出てきますよね、きっと」

備蓄米の放出に時間がかかりすぎたことを反省点として、新たな方法を模索しているようです。
今後どう国民の希望を吸い上げていくのかが気になるところです。
(吉村)
 

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