野沢雅子さん、声優初の文化功労者に!88歳の今も現役で届ける“声”
10月17日、アニメ『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空役などで知られる声優の野沢雅子さんが、声優として初めて文化功労者に選ばれました。24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点にニュースや情報を届ける「トーマスの箱」のコーナーでは、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、リスナーからの投稿とともに、日本の声優文化の価値について語り合いました。
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『ドラゴンボール』のテーマソング「摩訶不思議アドベンチャー」が流れる中、つボイが投稿を読み上げていきます。
「声優で初の文化功労者に野沢雅子さんが選ばれました」(Aさん)
野沢雅子さん(88歳)をはじめとする21人が文化功労者に選出されましたが、声優が選ばれるのは初めてのことでした。野沢さんは孫悟空役だけでなく、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎役などでも長年親しまれている大ベテランです。
「声優界を代表して」受け取る覚悟
「野沢雅子さんは『気が付けば随分長い時間、声とともに歩んできましたが、自分なりに続けてきたことで、こんな素敵なご褒美をいただけるなんて、本当に感謝しております。このご褒美は、声優界を代表してお預かりしたものだと受け止めております』と話していました」(Bさん)
つボイ「アニメというのは、日本が世界に誇る文化。アニメーターの人やら原作者の方の力もあるでしょうが、それを支えてきた声優さんも、ここで改めてきちんと評価されました」
さらに野沢さんは「皆様の存在があって、豊かな文化が育まれ、私たち声優の歩みも支えていただきました。元気だけが取り柄ですので、これからも全力で声を届け、少しでも文化への恩返しができたらなと思っております」と、ファンへの感謝と今後への意気込みを語っています。
日本の声優文化の特別さ
小高「私が小さい頃、アニメって幼児のものみたいなカテゴリーだったから、そこからものすごい隔世の感ですよね」
声優やアニメ音楽が世界に認められるようになった変化の大きさを実感します。
つボイはアニメだけでなく洋画の吹き替えでも声優の力が大きかったと指摘します。東南アジアなどでは2、3人ぐらいで声を当てていたそうですが、日本はきちんと役割を決めて声を当ててきたといいます。
つボイ「日本は声を当てるということについては、一生懸命にやってきた国。その文化が今こうして認められたので、『代表して私が受け取りますよ』ということですね」
ファンとともに歩んだ88年
「小さい頃からアニメ番組を観ていて、親友というぐらいに一緒に生きてきた野沢さんの声だから、大変嬉しいです」(Cさん)
Cさんは、少し前に野沢さんのラジオ番組でメールを読んでもらったそうです。
「野沢さんにはもっともっと長生きして、少しでも長く声優を続けてほしいと思います」(Cさん)
つボイ「そうだ、そのまま続けるんじゃ(目玉の親父の声)。お父さんがいま、応援してんや」
88歳の現在も現役で活動を続ける野沢雅子さん。今回の文化功労者選出は、日本の声優文化が世界に誇る芸術として正式に認められた歴史的な瞬間となりました。
(minto)
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