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トランプ氏が訪日を明言。83兆円の投資をめぐる新政権の対応は?

トランプ氏が訪日を明言。83兆円の投資をめぐる新政権の対応は?

共同通信によると10月20日、アメリカのドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して訪日の旨を述べたようで、2期目で初めてとなる日本への訪問を明言しました。21日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがこの話題を取り上げ、日米間の取引がどう進んでいくのかを予想します。

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トランプ氏の訪門

トランプ大統領が日本を訪れるのは、今月下旬にマレーシアで開かれるASEAN首脳会議に出席した後のようです。
日米両政府は今月27日から29日の日程で調整しており、日本のアメリカに対する投資や防衛費の負担増加が主な議題となる見通しです。

トランプ大統領は、総理大臣に選出される見通しの自民党高市早苗氏との会談を通して、石破政権下で関税引き下げの代わりに結んだ総額5,500億ドル、日本円でおよそ83兆円のアメリカに対する投資を確実に履行するよう求めるのではないかと思われています。

またウクライナ侵攻を強めるロシアへの圧力強化に向け、日本にロシアからの液化天然ガスの輸入を止めるよう求めると見られます。

新たな総理が選出されて間もないタイミングでの日米首脳会談となることが予想され、注目が集まっています。

不利になるのでは?

訪日目的は日本に対する交渉やさまざまな条件の提案だと思われますが、これまでのトランプ氏の振る舞いから懸念もあります。

つボイ「きっと言いたいことを言って、それを日本がどれだけ飲むかという話になるんじゃないでしょうか」

小高「トランプさんの性格からすると、真っ向からぶつかって交戦状態になって有利な条件を勝ち取るというような展開はなかなか難しいので、やっぱり上手に話をしてトランプさんを機嫌よくさせて、どれだけ日本にとって有利な条件を引き出してくるかが腕の見せ所だと思います」

新しい内閣にそれらの手腕が期待されます。

なにに投資する?

つボイ「でもこういう交渉って、本来はフィフティーフィフティーなものでしょ?日本円で83兆円のアメリカに対する投資を確実に行なえって言われても」

そもそも、この83兆円の投資に至った経緯も一方的ではありました。

小高「だからこそ投資先や何に投資するかを決める時に、日本にちゃんと返りがあるものを選ぶことが大切なんですよ。投資を促すトランプさんを満足させつつ、日本は日本でちゃんとメリットがあるようにする」

石破政権の頃から、赤澤亮正大臣を中心としてそういった方法を模索していました。高市政権ではそれを引き継ぐ形になるのか、はたまた新たな方法で会談に臨むのかも気になるところです。

つボイ「それに83兆円を負担するのは、企業ですよね?」

自由経済とは各企業の自由な意思によって成り立つべきで、投資を勝手に決められるのは商売ではないのでは、と疑問を呈するつボイ。

小高「そこは石破さんの時にも批判を浴びていましたけど」

高市氏は好印象?

そんな中でただひとつ、つボイが希望を抱いている点があるようです。

つボイ「幸い高市さんは、気に入られていそうな感じですよね」

小高「トランプさんって安倍さんととても仲が良かったのでね。そんな安倍さんの後継者だって、自他ともに認められているようなところがあるので」

会談前の印象としてのファーストアプローチはいいんじゃないか、と小高。

小高「ここからどうなるかですね。高市内閣の最初の支持率は、これをきっかけに変わってくるんじゃないでしょうか」

この日米首脳会談が、新内閣の方向性を見るためのひとつの判断材料になるのは間違いなさそうです。日本経済への影響がどう表れるかについても目が離せません。
(吉村)
 

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