中国で軍事パレード。中国・ロシア・北朝鮮のトップが揃い踏み

9月3日中国で抗日戦争勝利80周年を祝う軍事パレードが行われ、中国、ロシア、北朝鮮のトップ、習近平主席、プーチン大統領、金正恩総書記が並びました。どのような背景があったのでしょうか?6日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーがこの軍事パレード、そして昨年からの衆参選の敗北をめぐる自民党の動きについて解説します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く中露朝のスリーショットが実現
抗日戦争勝利80周年を祝う中国の軍事パレード。
中国、ロシア、北朝鮮の現政権トップが揃い踏みしたのは今回が初めて。
習近平主席、プーチン大統領、金正恩総書記が並ぶのは見慣れない光景で、国際社会に強く訴えかけるものがありました。
大石「スリーショットが実現してしまったわけですね。権威主義的な国の代表ですよね」
「独裁国家」「力によって領土を奪い取りそうな国」と表現する大石。中国・北朝鮮はアメリカに対して、ロシアはヨーロッパやアメリカに対して、それぞれ対抗意識を示しています。
いまや「世界の警察」ではなくなってしまったアメリカ。
これまでのようなグリップが効かなくなっています。
ロシアは現在ウクライナに攻め込んでおり、その領土を奪い取るかもしれない状況です。
こうした事態が一度でも許されてしまったら、悪しきお手本となり、国家間の安全保障はおざなりになってしまいます。
中国も台湾有事を狙う可能性がある、と大石。
10年後、20年後の将来に振り返ったときに「あのときのスリーショットがターニングポイントだった」とならないことを願います。
鍵を握るインドの動きにも注目です。
日本とはこれまで良好な関係を築いてきましたが、最近、中国寄りの姿勢を見せているからです。
大石「インドに何とか、重しになってほしい。スリーショットを見ながら強く思いましたね」
森山幹事長の辞任「進退伺い」
中国、ロシア、北朝鮮の三国に囲まれている日本。国際社会が大きなうねりをみせる中、日本の政局にも動きはあるのでしょうか?
2日に、夏の参院選で敗れた自民党で両院議員総会が実施されました。
大石「森山幹事長は辞任するのか?石破総理はいつまでやるのか?」
大敗の責任をとり、辞任をいったん表明した森山裕幹事長は現政権の屋台骨、と大石。
大石「蓋を開けてみたら違いましたね。進退伺い。なかなか聞きませんよ」
石破首相に「辞めるべきか?辞めない方が良いべきか?」と問いかけるような進退伺いが狙いだったようです。
これに対し「余人を持って代え難い」と答えた石破首相。
とはいえ、党内の批判が予想されるため、新たな役職を設けて残ってもらう可能性はある、と大石。
その後、政局に動きがありました。
放送翌日の7日午後、石破首相が退陣を表明。夜には記者会見を行い、石破首相は近日実施される総裁選に出馬しない意向を明らかにしました。
(nachtm)
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