まるで恋愛?ビーチバレーの意外な人間ドラマ

夏の風物詩、ビーチバレー。燦燦とした太陽の下、ボールをめぐって砂浜を駆けるアツいスポーツです。8月16日放送のCBCラジオ『石塚元章ニュースマン!!』には、トップビーチバリヤーとして活躍中の詫間悠選手(中部土木株式会社)が登場。ビーチバレーの魅力を熱く語りました。「ビーチバレーは恋愛に似ている」というその理由とは?聞き手はCBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛です。
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中部土木株式会社では、建設業の強みを生かして地域を元気にする取り組みとして、毎年ビーチバレーのコートを作っているそうです。
場所は愛知県名古屋市にある名城公園に隣接したスポーツ複合施設「tonarino(トナリノ)」。
ビーチバレーといえば海岸で行なうイメージですが街中でも可能だそうです。
詫間「今回社員として働きながら選手としてコート作りに携わりました」
9月19日(金)から3日間開催されるジャパンビーチバレーボールツアーの名古屋大会に向けて、絶賛練習に励んでいる最中だという詫間選手。
「自分で作ったコートに選手として上がるのは不思議な気持ち」と語りました。
2対2の戦い
加藤「ビーチバレーの魅力っていうのは、どういうところなんですか?」
詫間「室内バレーの6人制と違って2人で行なうので、ボールに触れる機会が多いんです」
屋内で行なう普通のバレーは6人でボールを回して相手コートに返しますが、ビーチバレーは2人で行ないます。そのため自分がレシーブしたと思ったら次はスパイクを打つなど、とにかく試合に携わる機会が圧倒的に多のがビーチバレーの楽しさなのだとか。
詫間「仲間はひとりだけなので、気を抜いたらすぐにバレちゃうんですよ(笑)」
石塚「なるほど、面白いなぁ」
自分のところにボールが回ってこないという状況がないため、自分の貢献度が高いところが魅力のようです。
さらにバレーの技術だけではなく、自然を読む力が必要なところも面白いと語る詫間さん。
詫間「この前の全日本選手権大会では、2日間10m以上の風が吹いていて」
加藤「外だから!」
バレーもままならないという状況の中で、いかに自然を攻略して勝利するかといったところも、ビーチバレーにハマった要因だそう。
まるで恋愛?
ビーチバレーの面白さは、これだけにはとどまらないようです。
詫間「実は大会ごとにペアを変えて出場することができるんです」
ビーチバレーはペア競技でありながらも、成績によって各個人にポイントが振られるシステムになっているのだとか。ポイントの高い選手から、好きな選手を自ら選んでペアを組むことができるそうです。
詫間「だからビーチバレーって恋愛に喩えられることが多くて」
自分のプレイスタイルとの兼ね合いや性格面での相性なども考慮して自ら選ぶ上に、一度組んだら一対一の近い距離感で長い時間を共にすることになるので、そういった面で恋愛とよく似た要素があると語ります。
詫間「選ばれるように頑張るし、選べるようにポイントを貯めるんです」
いま組んでいるペアに不満があれば「あっちのペアが解散したから狙おうかな」と「浮気」もできてしまうのも面白いところだとか。
昨日の敵は
詫間「ということはつまり、今回組んでいるペアが次回は敵になるかもしれないということで」
そういった組み合わせの妙も、ビーチバレーの魅力だという詫間さん。ともに切磋琢磨した仲間が立ちはだかる、苦戦した相手が心強い味方になる。試合の中でさまざまな人間ドラマが生まれそうです。
加藤「自分の特徴とかも知られた上で戦うってことですもんね」
石塚「ビーチバレーの見方がまた変わりますね」
自然の中で行なわれる躍動感あふれる試合と、その下で繰り広げられる駆け引きが観客を引き付けるビーチバレー。海外と比べると日本ではまだ選手が少ないようですが、世界ではどんどんビーチバレーが盛り上がりを見せています。
夏真っ盛りの今、熱い戦いを見せるビーチバレーにも目を向けてみませんか?
(吉村)
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