甲子園の二年生が逸材揃い!来年のドラフト注目選手は?

夏の甲子園真っ最中です。8月9日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、若狭敬一アナウンサーが、愛知県出身のフリースポーツジャーナリスト・西尾典文さんに、高校野球で活躍する、来年のドラフト注目選手を尋ねました。若狭いわく「日本一ドラフトに詳しい方」という西尾さんがピックアップしたのはどの選手でしょうか?
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まず西尾さんが挙げたのは、横浜高校の織田翔希投手。福岡県出身で身長185センチ、75キロ、右のオーバーハンドです。
「細身の体から奇麗な回転のストレートと大きなカーブを投げるピッチャーです」と西尾さんの評。
イメージするなら楽天の岸孝之投手だそうです。某球団のスカウトは「こりゃメジャー行くなあ」と評したとか。将来的にはメジャーに行くような逸材とのこと。
織田投手は北九州市の中学校の軟式野球部出身。地元では有名で、全国大会に出たことで名前が響き渡ると、中三の時には全国の強豪校で争奪戦になったそうです。
驚異の情報網
織田投手を早い段階から知っていたという西尾さん。
「さすが、高校・アマチュア野球マニア!」と若狭が感心して訊ねると、西尾さんはこう答えたそうです。
「福岡に知り合いがいまして、福岡の軟式野球部を中心に見ている野球好きから教えてもらったんです」
驚きの情報網です。その人は軟式野球部で良い選手を探そうという趣味の男性だとか。
「マニアはマニアが好きなんです」と納得の若狭でした。
恵まれた体の二刀流
続いては山梨学院の菰田陽生投手。千葉県出身で身長194センチ、100キロ、右投げ。
この選手はピッチャーも野手もこなす二刀流。春の関東大会で衝撃的なピッチングを披露したそうです。
今回、夏の甲子園に出る埼玉の叡明高校戦でのこと。
8回途中からリリーフした菰田投手。タイブレークを含めて、3回3分の2。全部でアウト11個。その全てが三振でした。
45球中、43球がストレート。ボール球が4球だけ。つまりほとんどストレートをストライクゾーンに投げて三振を11個取ったわけです。
西尾さんは「直接見たことはありませんが、高校時代の江川卓さんはこんな感じだったのかなあと思いました」との評。
最近のピッチャーでは、オリックスの山下舜平大投手が近いイメージだそうです。「プロではまずピッチャーからやっていくのでは?」と続けたという西尾さん。
いきなり登場
続いて高知中央高校の堅田徠可 投手。奈良県出身。
若狭「彼はシンデレラボーイ的な存在なんです」
高知県大会決勝戦。甲子園を賭けた明徳義塾との一戦。エースが肘の故障で投げられなくなった時、マウンドに上がったのが背番号10番の堅田投手でした。
若狭「私が堅田投手の立場だったら、チームに迷惑かけちゃうかもってビビっちゃうんですが、堅田投手は『やっと来たぜ、俺の番!』と腕をぶん回していったそうです」
高校生って凄い
堅田投手のそれまでの最速は143キロ。ということは、平均球速は140を切るぐらいのピッチャーでしょう。
ところがアドレナリンのためか150キロを連発。マックスは151キロ。
その一試合で、それまでのマックスを8キロも更新するという内容でした。
若狭「高校生ってすごいですね!」
映像でその試合を見ていた西尾さんも驚きます。
「とんでもないボールを投げてました!いきなり現れたんで、もっとじっくり見たいです。今後が楽しみです」
西尾さんにとっても衝撃だったようです。
完成度の高い投手
そして沖縄商学の末吉良丞投手。沖縄県出身で175センチ、89キロ、左投げ。
140キロ中盤のストレートを軸に、コントロールが良くて非常に完成度が高いピッチャー。沖縄大会も29イニングで40奪三振。
西尾さんの評価はこうでした。
「春の選抜でも優勝した横浜高校を一番苦しめたのが、この沖縄尚学でしたから、さらにこの夏に向けて良い投手になっている。体もガッチリしていました」
若狭「すでに春も投げていますし、夏も素晴らしいピッチング見せましたので、来年のドラフトが楽しみなピッチャーの一人です」
切れ味抜群
最後は聖隷クリストファー高校の高部陸投手。身長174センチで68キロ、左投げ。
右バッターのインサイドをどんどん突いて来る非常に切れ味のいいピッチャー。マックス147キロでコントロール抜群。
「オリックスの宮城大弥投手のよう存在になる可能性を秘めている」と西尾さんは見ているそうです。
西尾典史さんが注目する三年生も二年生も逸材揃い。今年の甲子園から目が離せません。 (尾関)
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