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キュウリは高級品?英国アフタヌーンティーの秘密

キュウリは高級品?英国アフタヌーンティーの秘密

イギリス発祥の喫茶文化、アフタヌーンティー。16時から17時頃に紅茶とともに軽食や菓子を食す茶会のことを指します。日本でも若い世代や女性を中心に親しまれており、華やかな雰囲気や贅沢な気分を楽しむことができると人気になっています。5月3日放送のCBCラジオ『石塚元章ニュースマン!!』では、現在開催中の大阪・関西万博において、このアフタヌーンティーをめぐる騒動について、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しています。聞き手は加藤愛です。

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ひとり5千円

石塚「万博のイギリスのパビリオンで、アフタヌーンティーのセットがあるそうですが。ちょっと物議をかもしていました」

大阪・関西万博の英国パビリオンではアフタヌーンティーがひとり5千円で提供されています。

石塚「さぞかし素敵なんだろうと思いきや、なんでも紙コップにティーパックで出てきたとかで」

加藤「私もこのニュース気になってました。アフタヌーンティー自体は高級なイメージもあるし、皆さん気合を入れて臨むものだと思うんですよ。5,000円という価格も相場だなとは思いますが、紙コップで提供されると『あれ?』ってなっちゃいますね」

価格に対するサービスの安価感があまりに看過できないと、SNSで炎上騒動にまで至りました。

値段相応か

石塚「5,000円が高い高くないという問題ではなく。その値段でも『さすがイギリス、本場だね!』って思えるようなものであれば、納得してお金払いますからね」

加藤「満足感があればいいんですけどね」

紙コップとティーパックで紅茶が出てくるだけでなく、スコーンの数もメニューに載ってるものよりも少なかったそうです。
そういった不信感も、大きく物議をかもす事態となった要因のひとつのようです。

加藤「中身が伴っていないとは思いませんが、やっぱり安くないものなので。満足感が得られないと、こういった声は上がるかなとも思いましたね」

迅速に対応

批判を受け、イギリス大使館は早急にサービスを改善したとのこと。

加藤「でも、紙コップは変わったんですよね」

現在では陶磁器のティーカップで紅茶を提供しているようです。
イギリス大使館によれば「多くの方が英国のアフタヌーンティーを楽しみにしていてくださったと感じています。ご期待に十分にお答えできなかったというご指摘を受け、すでにサービスの一部を改善いたしました」とのこと。

石塚「そっちへ行ったんだね。紙コップだからひとり2,000円にします、とはならなかったね」

その方向で修正されたら、一体世間はどんな反応をしていたのでしょうか?

意外なトリビア

アフタヌーンティーは、イギリスでは貴族の文化として親しまれていました。
今でこそメニューは店ごとに多種多様ですが、一般的にはサンドイッチ、スコーン、ケーキの3種類がメイン。

そんなアフタヌーンティーには欠かせないサンドイッチについて、石塚から気になる話が。

石塚「日本ではキュウリって漬物とかに使われてるけど、キュウリのサンドイッチって、イギリスの伝統的には高級なんだってね」

加藤「そうなんですね!」

というのも、気候が冷涼なイギリスでは、本来キュウリは育ちません。
アフタヌーンティーの文化が生まれた19世紀当時は、キュウリを栽培できる温室を所有できて、なおかつそれを管理する使用人がいるほどの選ばれた貴族のみが、キュウリを口にすることができたのだとか。

つまり日本人にとってありふれた野菜であるキュウリは、イギリスでは富の象徴であったということ。そのためアフタヌーンティーには、必ずキュウリのサンドイッチが添えられていたそうです。

石塚「きゅうり(急に)そんなこと言われても困っちゃうよね」

加藤「(笑)」

アフタヌーンティーの話題に際して興味深いトリビアを語ったかと思えば、最後にはダジャレで加藤を困らせる石塚でした。
(吉村)
 

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