工事費用は1キロにつき“約2億円”!全国にある水道管の4分の1が老朽化…三重・津市の浄水場と工事現場を調査
毎日の暮らしに欠かせない水。きれいになった水が地域の皆さんに届くまでには、実は大きな課題があることをご存じでしょうか。今回、よしお兄さんは三重県津市にある「高野浄水場」を訪れ、水をかき混ぜて汚れを固める浄水工程や、新しい水道管に取り換える作業を見学。普段はなかなか見ることのできない、水を支える現場に迫ります。
日本の水道管をつなぐと地球18.5周分に

三重県企業庁の研修場所に並べられた水道管を前にクイズが出題されました。
(三重県企業庁・田上誉さん)
「日本の水道管を全部ひとつなぎにしたら、どのぐらいの長さになると思いますか?」
(よしお兄さん)
「だいたい地球1周はしちゃうんじゃないですか?」
答えはなんと、約74万キロメートル。地球18.5周する距離になるそう。これほど長大な水道管が、私たちの暮らしを支える水を届けています。

しかし、その長い水道管には大きな問題があります。なんと全国の水道管の4分の1が、40年以上経過した老朽管。水漏れや破裂、道路陥没など、大規模な事故の可能性が高まっています。
能登半島地震で13万戸が断水 水道管の耐震化が急務

さらに深刻なのは、水道管全体のおよそ6割に耐震性がないという事実です。2年前に発生した能登半島地震では、最大で約13万7000戸の断水被害が生じました。
三重県内の水道水32パーセントを供給している三重県企業庁では、水道管総延長430キロメートルのうち、およそ3割で耐震性能が不足している状況です。
こうした被害を防ぐため、三重県では計画的に地震に強い水道管に更新する工事を進めています。松阪市内の工事現場を訪れると、掘削された地面から錆びた老朽管が取り出され、新しい水道管への交換作業が行われていました。
1キロメートルで“約2億円”!継手が伸縮する新しい水道管とは?

(三重県企業庁・田上誉さん)
「これが今から入れる新しい水道管。計画的に地震に強い水道管に更新する工事を進めています」
耐震性のある水道管の仕組みを、模型で見せてもらうことができました。新しい水道管の継手部分は、しっかりと伸び縮みする仕組みになっています。

(よしお兄さん)
「余白があるから壊れないし、カシャってなっても外れないようになっている」
(三重県企業庁・田上誉さん)
「大きな地震でも抜ける心配がありません」
この工事には相当な費用がかかり、1キロあたりに置き換えると、約2億円もかかっています。

今回の工事現場では、1日かけてやっと長さ5メートルの水道管を2~3本設置するという、時間もかかる大変な作業が続けられていました。
私たちが毎月支払っている水道料金は、こうした工事の費用にもなっています。
(三重県企業庁・田上誉さん)
「まだまだ時間も費用もかかりますが、安心安全のためにしっかりと整備していきたいと思います」

(よしお兄さん)
「本日の推しどころキャッチコピー!『安心安全な水 確かな対策 地道な作業』」
三重県企業庁の公式ホームページでは、企業庁の水道施設の耐震化、老朽化対策や水質管理の取り組みなど、様々な情報を紹介。私たちの暮らしに欠かせない水を守るため、確かな対策と地道な作業が今日も続いています。
CBCテレビ「チャント!」2026年2月4日放送より



