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新東名沿いにある“謎のトンネル”の正体とは?道マニアが気になる道を調査!

新東名沿いにある“謎のトンネル”の正体とは?道マニアが気になる道を調査!
CBCテレビ『道との遭遇』

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、視聴者から番組に寄せられた“調査してほしい道”を徹底調査!高速道路の脇を走る側道“高側道”を愛してやまない道マニアの橋本貴志さんが、静岡県にある“謎のトンネル”の解明に挑みます。

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【動画】どこに繋がっている…?地図に載っていない“謎のトンネル”の正体はこちら【19分33秒~】

新東名の脇に“謎のトンネル”!?山中に佇む途切れた道

CBCテレビ『道との遭遇』

橋本さんが訪れたのは、静岡県富士宮市。「新東名高速道路の富士川トンネルを抜けたすぐのところに、何のためにあるか分からない謎のトンネルがある」とのこと。

実際に新東名を走行して確認してみると、下り線の富士川トンネルを抜けた左側にそのトンネルが現れます。ガードレールで封鎖されて道が途切れており、地図にも記されていません。

高速道路と並行して造られているようですが、道は途切れ、どこへ繋がっているのか不明。

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・橋本貴志さん)
「磐越道のトンネル脇にも似たようなものはあるが、それは人が安全に逃げるために設けられた非常用の避難通路」

磐越自動車道「龍ヶ嶽トンネル」のすぐ横にあるトンネルとも、似ているようで違う様子。また、富士川トンネルの避難坑(ひなんこう)は上下線の間に存在するため、謎のトンネルとの位置も異なり、避難坑ではないと推測します。

CBCテレビ『道との遭遇』

橋本さんは、高速を降りてトンネルへ繋がる入口を探してみることに。県道75号から分岐した新東名から約25m下にある道へ向かうと、トンネルの外見をした水路を発見。

気になる水路を後にし、曲がりくねった下道をさらに先へ進むと、厳重に入口を封鎖され今は使われていなさそうなトンネルが姿を現します。

CBCテレビ『道との遭遇』

封鎖されたトンネルには銘板や扁額がなく、大きな扉で塞がれていて、「車が通るための扉だと思う」と橋本さん。トンネルの中を覗くと、左にカーブした道が続いており、内部に照明はありません。耳を澄ますと、かすかに走行音が聞こえます。

(道マニア・橋本貴志さん)
「何か所かあった非常口に繋がっていれば、そこから音が聞こえても不思議ではない。もし本線と繋がっていたら、車両が間違って入らないよう塞ぐ理由も分かる」

CBCテレビ『道との遭遇』

両側には側溝が設けられ、道幅が狭くすれ違えないことから、橋本さんは一般用に造られたものではないと推測。

さらに、内部の走行音から新東名に繋がっている可能性が高く、やはり富士川トンネルに繋がる避難坑なのではと疑う橋本さん。避難坑や水路に関わる構造物、さらには地域のために計画された未成道という線も捨てきれず、謎は深まるばかり…。

かつて工事用道路だった!?封鎖されているワケが判明

CBCテレビ『道との遭遇』

橋本さんは、周辺の住民に聞き込みすることに。この地区の区長を務める方の話によると、“謎のトンネル”は「富士川トンネル」を建設する際の工事用道路として使われていたようで、建設時にはこのトンネルで必要な資材や機材を運搬していたそう。

「富士川トンネル」は2001年に貫通式が行われ、その4年後に完成しましたが、完成から20年以上たった今でも工事用で使われていた“謎のトンネル”は当時の姿のままで残されているとのこと。

後日、施工業者の論文や専門的な資料から調査を進めた橋本さんによると…

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・橋本貴志さん)
「道中にあった水路のトンネルは、“TBM坑”といって、トンネルを掘るための機械で掘られたもの。トンネルの中にベルトコンベアを設置し、掘削して出た土砂を運んでいた」

橋本さんの調べによると、水が流れていた場所はTBMというトンネル掘削用の機械で掘られたもので、ベルトコンベアを設置し残土の運搬経路として使用されたほか、この土地の地質や湧水の調査を目的として造られたそう。富士川トンネルの完成後は、山から湧き出る水の水路としてあえて封鎖せず、現在の姿に造り替えられたとのこと。

では、新東名の脇に存在する謎のトンネルの正体は…?

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・橋本貴志さん)
「新東名から見た“謎のトンネル”と、新東名の下にある封鎖されたトンネルは、かつて繋がっていた。“謎のトンネル”の先に足場みたいな作業用の構台を造り、そこから新東名の坑口の脇を通って、新東名の中に入っていたそう」

橋本さんが見つけた資料によると、封鎖された工事用トンネルと新東名の脇にあるトンネルは繋がっていると判明。

そして、ガードレールで封鎖している部分には、トンネルの建設時に作業構台を一時的に設置していたことが分かりました。富士川トンネル内をよく見ると、作業構台へ繋がっていた穴が鉄板で封鎖されています。

CBCテレビ『道との遭遇』

当時は新東名の本線も完成しておらず、高い山と山の間に作業用の足場を設けることが必要だったため、建設期間中に限りこのような手段が用いられたそう。その後、富士川トンネルの完成に伴い、作業構台は撤去されました。

この“謎のトンネル”は新東名の建設に欠かせない工事用道路として、今もその面影を残しています。

CBCテレビ「道との遭遇」2026年5月5日(火)午後11時56分放送より

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