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最優秀中継ぎのタイトルを狙うドラゴンズ松山晋也投手に新たな武器。鬼門・神宮は“ジャイロカット”で克服する

最優秀中継ぎのタイトルを狙うドラゴンズ松山晋也投手に新たな武器。鬼門・神宮は“ジャイロカット”で克服する
「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手(C)CBCテレビ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

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CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。

9月8日の放送回で共有したいトピックスは、竜のセットアッパー・松山晋也投手の特集企画。2022年育成ドラフト1位で入団した松山投手はルーキーイヤーに支配下登録を勝ち取り、リリーフ陣に欠かせない存在に。さらに侍ジャパン入りもはたした竜の育成の星は最優秀中継ぎのタイトルを争っている。今季を振り返りながらタイトル獲得への意気込み、そしてさらなる進化を遂げる“新たな武器”についても語られた。

最悪のスタートから驚異の巻き返し

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手(C)CBCテレビ

松山投手の2024年の滑り出しは最悪だった。神宮球場で行われたスワローズとの開幕戦に登板すると自身初となる屈辱を味わった。

松山投手:アウトを1個も取れずに降板したのは初めてだったので・・・

開幕戦に続いて2戦目でも失点を喫し、防御率は67.50まで跳ね上がった。それでもその後の立ち直りかたこそ松山投手が並のピッチャーでないことを証明している。9月7日終了時点の成績は51試合に登板して2勝3敗、35ホールドポイント。防御率は1.51まで改善させ、ホールドポイント数はリーグ2位につけている。松山投手はプロ2年目の難しさを痛感しながらもある種の幸福感を口にする。

松山投手:去年と比べたら疲れやストレスを感じる事はあるんですけど、でも野球がやりたくてプロの世界に入ってきた。このストレスを感じられるのは幸せな事で、人生の中でそうそうない事だと思うので。タイトルを絶対に獲るという強い意志と、獲るという事は抑えるという事なので絶対に獲ります!

藤川球児超えをはたし、次なる目標は浅尾拓也

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手(C)CBCテレビ

開幕直後こそ失敗が目立ったが6月からの約2カ月間は圧巻のピッチングだった。NPB歴代2位となる21試合連続ホールドポイントを記録。タイガースのレジェンド・藤川球児の20試合連続の記録を抜いて2位に名前を刻んだ。

松山投手:藤川さんを超えたのは僕の中でもすごく嬉しいです。25試合でトップの浅尾さんの記録も超えたかったんですけど、まだまだ今後の目標になってきているので

鬼門・神宮対策に新たな武器

松山投手の記録が止まったのは、またもや辛酸を舐めさせられた神宮球場。8月12日、チームが同点に追いついた直後の9回裏にマウンドに上がると、無死満塁のピンチからサヨナラの犠牲フライを浴びて敗戦投手に。積み上げてきた連続ホールドポイントの記録が途絶えた。松山投手の球場別防御率を見てみると、バンテリンと東京ドーム、甲子園、マツダスタジアムは0.00。横浜も1.80と安定しているのだが、神宮は21.00。さらに2戦連続で失点を喫したのも開幕カードだけなことからも、まさに神宮球場は鬼門となっている。

松山投手:そういう時もあると皆さんに言ってくださって励ましのお言葉も頂いたんですけど、僕からしたらやられっぱなしなので。今後の野球人生に関わってくるという危機感を感じたので・・・

24歳の若武者はこの現状を打開するべく新しい武器を手に入れようとしていた。その名も“ジャイロボール”だ。

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手(C)CBCテレビ

松山投手:(ジャイロボールは)弾丸のようにトルネードでいくんですよ。バァッーンって浮き上がるような感じではなくて、真っすぐに近い軌道で投げて少しだけ回転軸をずらすことによってカットボール、ジャイロカットのようになる。それでジャイロと呼んでいます。僕のピッチングスタイルは縦の変化。ストレートとフォークの2種類だけでやってきたので、横の幅も広げた方が神宮球場では通用するんじゃないのかなと感じて、今やっています。答えは少しずつ出てきているので、次の神宮で試したいなと。マウンドでやられたらマウンドでやり返すしか晴らすことはできないと思っているので

松山投手の原動力は元育成選手の“劣等感”

「サンデードラゴンズ」より松山晋也投手(C)CBCテレビ

松山投手の象徴が闘争心と飽くなき探究心であるならば、松山投手を突き動かす原動力となっているものは元・育成選手というレッテル。劣等感を力に変えているという本音を明かした。

松山投手:自分は育成選手だったので。みんなと一緒とは言われていたんですけど、そこに対しての屈辱はあったので。支配下の選手たちには負けないぞという強い気持ちはあったので。松木平もそれは感じていると思うので…僕は感じています

悔しさをバネに豪腕の進化は続く。

川上憲伸氏が松山投手タイトル獲得の可能性に見解。「タイガースと違ってドラゴンズは・・・」

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸氏(C)CBCテレビ

松山投手が最優秀中継ぎ投手のタイトルを争う一番のライバルは、リーグトップの37ホールドポイントを挙げているタイガース・桐敷拓馬投手。サンドラ解説者の川上憲伸さんは松山投手のタイトル獲得の可能性について次のように見解を語られました。

川上氏:獲れますよね。本人も獲るという意欲がありますし。タイガースと違ってドラゴンズはタイトル獲得に向けた起用も考えられますから。そういう意味ではチャンスも膨らむと思いますね。タイトルを獲ると年俸にもかなり良い感じでね(笑)

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。憲伸さんのぶっちゃけ発言で筆者も若干気持ちを切り替えます!!(涙)

今週のサンドラを観た感想・・・。松山投手の特集を観てあらためて、よくぞ防御率67.50から1点台まで回復させたな!という印象です。2年目のジンクスに陥ることなく、ルーキーイヤー以上の活躍をみせてくれている松山投手には、ぜひとも最優秀中継ぎのタイトルを獲得してほしいところです。今シーズンも気付けば残り17試合。クライマックス・シリーズ進出の望みはまだ完全には絶たれていませんので期待をしつつ、松山投手をはじめ、ライデル・マルティネス投手の最多セーブや高橋宏斗投手(※「高」は「はしごだか」)の防御率、細川成也選手の最多安打など注目、応援していきます!来シーズンこそチームの優勝と個人タイトルで盛り上がってほしいものです!!(涙)

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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