ラーメン数珠つなぎ第十五弾!醤油ベースの染み渡るスープの朝ラーメンが名物!「らーめん ニュー直方」

東海地方の人気ラーメン店の店主からイチオシをいただく「人気ラーメン店主がおすすめするラーメン数珠つなぎ」企画。ラストとなる第十五弾は「らーめん 奏(かなで)」オーナー浅野さんおすすめの名古屋市中区の人気店「らーめん ニュー直方(のおがた)」を取材しました!
朝から麺活ができる!ランチでは年中冷やしメニューが食べられる「らーめん ニュー直方」
今回ご紹介するのは、名古屋市中区にお店を構える「らーめん ニュー直方(のおがた)」。

最寄り駅の金山総合駅から徒歩7分。JR中央線の高架下にお店を構え、すぐ隣に駐車場が3台分あります。もともとは2023年5月から名駅近くの串焼き料理店でお昼に間借り営業をしていましたが、2025年2月に現在の場所に移転オープン。 朝食としてラーメンを食べる習慣「朝ラーメン(通称:朝ラー)」を提供するお店としても注目されています。

店内は木のぬくもりを感じる温かい雰囲気。カウンター10席と4人がけテーブルが1つあり、隣同士の間隔は広く、ゆったりと過ごせます。

入って右手に券売機。朝ラーメンのほか、醤油、塩、限定麺などがあります。朝ラーメンだけでも珍しいのですが、温・冷両方のラーメンが年中注文できるのも魅力的ですね。今回は朝ラーメンを含めた3つのメニューをご紹介します。
朝からラーメンで活力ある一日を!至福の一杯「朝ラーメン」
まずは「らーめん ニュー直方」名物「朝ラーメン 600円(税込み)」を紹介します。

2種類のチャーシューにネギ、キクラゲがトッピングされた、600円とは思えない一品。
(朝ラーメンの提供は午前8:00〜10:30)

スープは、少量の背脂が浮き色も濃く、ずっしりとした見た目ですが、一口いただくと、見た目からは想像できない、あっさりとした味わいが体に染み渡ります。コクもあり、うまみが凝縮され、思わず飲み干してしまうほどのおいしさ。仕込み始めの朝だからこそ食べられる、クリアな豚骨清湯(チンタン)スープは、出勤前にさらっと食べるのにちょうどいいですね。

麺は名古屋の有名製麺所「林製麺」に特注した中細ストレート麺。適度な歯応えと、パツッと歯切れのいい麺はあっさりとしたスープによく合います。 豚バラと鶏胸肉のチャーシューはしっかり味が染みており、噛むほどにじわーっとおいしさがにじみ出てきます。 朝から心も体も温まる、まさに一日の始まりにぴったりな一杯!
年中楽しめる!コクのある魚介風味が際立つ「塩/冷 ラーメン」
続いては「塩/冷 800円+チャーシュー 300円(各税込み)」。

まるで丼の上に花が咲いたように、3種類のチャーシューが豪華に盛り付けられ、あまりの美しさに写真を撮らずにはいられません。

透き通るスープは煮干しや昆布、貝類などから作った塩だれに豚骨清湯スープを合わせたもの。魚介風味を楽しむことができます。雑味がなく、冷たいスープだからこそ際立つコクがたまらない。

こちらも中細ストレート麺。温かい麺よりも引き締まっていてより食感を楽しめます。すすり心地がよく、小麦の風味もふんわりと香ります。

3種類のチャーシューは、豚バラ、豚肩ロース、鶏胸肉。食感の違いだけでなく、しっかりした味付けとあっさりしたスープとのコントラストが楽しめます。肉好きにはたまらないトッピングです。

味変も充実。昆布、煮干し、山椒などで作った自家製の酢は、限定麺を作るたびに種類が増えていったのだとか。オーナーの田渕さんのおすすめは「山椒」。しびれが強いかと思いきや、爽やかでフルーティーな風味がスープに追加され、思わず驚くおいしさに。様々な酢をブレンドしたり、自分だけのアレンジを見つけるのも楽しいひとときです。食欲が落ちがちな夏でも、食欲をかき立ててくれます。
深みのある辛さがクセになる!「辛醤油/温 ラーメン」
最後に紹介するのは「辛醤油/温 800円(税込み)」。

醤油ベースのスープに自家製ラー油と粉唐辛子がしっかりと入った、見た目からも伝わる辛さ。

一口すすると、醤油の深い味わいがじわーっと口の中を満たし、その直後に刺激的な辛さが広がり、2,3口食べただけでじんわりと汗がにじむほど。深みのある辛さはクセになるおいしさで、箸が止まりません。

辛いスープだからこそ際立つ麺の甘さ。スープと麺の絶妙なバランスのとりこになること間違いなし!食べ終わるころには心も体もぽかぽかです。
作るのも食べるのも好きだからこそ、お客さんのニーズに応えたい
「らーめん ニュー直方」のオーナー田渕さんは長年飲食店で調理を経験。独立願望は常に持ち続けていたものの、いい物件がなかなか見つからない日々が続いていたそう。転機はコロナ収束後。串揚げ店を営む知人から、お昼の時間帯に間借り営業をしてほしい、と言われたことをきっかけに、食べることも作ることも好きだったラーメンを提供しようと「直方」を営業することに。
「輸入車販売店で働いたこともあるのですが、車を整備するのが好きな人もいれば、乗るのが好きな人もいる。仕事にするならどちら側も好きなことをやりたいと思ったんです。」とおっしゃるように、ラーメンを食べる側の立場を考え限定麺の創作にも精力的に取り組みます。朝ラーメンを提供したのは、朝から仕込んだ作りたてのスープを楽しんでもらいたいという想いと、自分自身も朝からでもラーメンが食べたいほどラーメン好きということからだそう。
「移転後、本当は焼き鳥店でもやろうと思ったのですが、移転前と同じものを望んでくれるお客さんも多くいてくれたので、ラーメン店を続けようと思いました。」と田渕さん。実際に足しげく通うお客さんも多く、「らーめん ニュー直方」の朝ラーメンは朝から働く人々の元気の源になっているのですね。モーニング文化発祥の愛知県に、新たに「朝ラー」が定着するのも、そう遠くない未来かもしれません。
感銘を受ける一杯がきっと見つかる。店主の情熱感じる東海地方のラーメン
これまで「人気ラーメン店主がおすすめするラーメン数珠つなぎ」と題して、東海地方の人気ラーメン店を15店舗ご紹介してきました。 どのお店のラーメンも店主それぞれの熱意や想いを丼に注ぎ込んだおいしい一杯。実際に食べて、そのおいしさに驚き感動し、たくさんの人々に愛され続ける理由が分かりました。 ご紹介した15店舗以外にも、東海地方には想像を超えるおいしいラーメンが盛りだくさん。ぜひ皆さんもお気に入りのラーメン店を見つけてみてください。
店舗名
らーめん ニュー直方
住所
名古屋市中区金山3-13-16 中央線高架下
営業時間
8:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~22:00(L.O.21:30)
※火曜、日曜は昼までの営業予定
定休日
不定休
ライター名
えま
※記事内容は配信時点の情報です。
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