22種の具材がぎっしり!愛知・弥富市で愛され続ける“名物ちゃんこ鍋”&三重・いなべ市の“即完売スコーン”を調査

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”。CBCテレビの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、愛知・弥富市の『ちゃんこ鍋 雷昊(らいこう)』と三重・いなべ市の『ペコリスコーン』です。
具材が鍋にてんこ盛り!弥富市で評判のちゃんこ鍋

聞き込みによると、『ちゃんこ鍋 雷昊』のちゃんこ鍋は具材がなんと22種類も入った超豪華な一品!しかも、そのスープの味が何味なのか、食べても誰も特定できないという不思議な魅力があるのだとか。
やってきたのは愛知県弥富市にある『ちゃんこ鍋 雷昊』。元力士「雷昊」さんが引退後の38年前に始めたお店です。店の前には力士のイラストが描かれた看板が。「可愛らしい」と加藤アナが笑顔で指差します。

店内に入るとテーブルに運ばれてきたのは具材てんこ盛りのちゃんこ鍋!白菜、もやし、大根、玉ねぎ、白滝など、22種類もの具材が豪快に鍋に入っています。
「すごい!カニの爪まで入っていますよ。豪華ですね」と加藤アナ。一口食べると「豚肉の甘みとお野菜の味が結構効いています。ちゃんこ、最高です」と満面の笑顔。
元力士とプロボクサーの親子が守る秘伝のスープ

ご主人によると、“ソップ”とは鶏ガラを指し、これで作るちゃんこを「ソップ炊き」と呼ぶそうです。『ちゃんこ鍋 雷昊』では、この鶏ガラをふんだんに使用。じっくり煮込んで旨味を引き出し、そこに丸ごとのゴボウ、昆布、ネギなどを合わせ、1時間近くひたすら混ぜ続けて漉したものがスープになります。

このスープが何味なのかと聞かれると、常連客でも「味噌」「塩」「豚骨」など様々な答えが返ってくるとか。加藤アナも「醤油でも味噌でも豚骨でもない。ちょっと塩っぽい感じの味はするのかな?」と首をかしげます。
(初代店主・雷昊さん)
「我々が決めるのはなんかね。お客さんにとってはその味なんですね」
実は、かつて師匠から「何事も決めつけるな」と教わっていたご主人は、何味とも決めつけない独自のスープを開発したのだそうです。人それぞれが感じる味が正解なのだとか。

驚くことに、このお店を継いだ息子・敏さんも元プロボクサーという超アスリート親子!現役時代は太れずに苦労した父・雷昊さんとは逆に、試合のため年中減量に取り組んでいた息子さんが愛した「減量めし」も数年前にメニュー化。それがチキン南蛮です。

「にんにくを効かせた鶏肉に、手作りのタルタルをたっぷりかけた」というこのチキン南蛮も絶品!加藤アナは「衣がサクッと揚がっていて、すごく濃厚でコクがあるタルタル。おいしいですね」と箸が止まりません。
早ければ約2時間で完売!?森の中に隠れた人気のスコーン店

続いて訪れたのは、三重県いなべ市大安町にある『ペコリスコーン』。大通りから離れた森の中なのに、なんと2時間足らずで完売してしまう人気店です。4年前にオープンしたスコーン専門店で、常時15種類ほどのスコーンを提供しています。

この日は、プレーン、夏季限定のレモン、イチゴのスコーンをいただきました。実はバターや卵は不使用で、三重県産の小麦と生クリームを贅沢に使っているため、外側はサクッ!中は超しっとりという絶妙な食感です。
(店主・嶋坂桂子さん)
「普通バターを使うんですけど、私のスコーンは生クリームをたくさん使って焼き上げているので、しっとりしています」

特に国産レモンを皮まで丸ごと使った夏季限定のレモン味は、キンキンに凍らせて食べるのがオススメとのこと。加藤アナが一口頬張ると「スコーンのイメージって水分がすぐに欲しくなる感じですが、びっくりするぐらい噛んだ時のしっとり感が」と驚きの表情。仕込みに時間がかかるため、営業日は木・金・土の週3日のみという貴重なスコーンです。
加藤アナは「好きなものを作る、そして喜んでもらう。どちらも共通して言えることでした。弥富市のちゃんこ鍋といなべ市のスコーン、どちらも食べなきゃ損しちゃいますよ」と今回の調査を締めました。
CBCテレビ「チャント!」2025年7月21日放送より
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