花粉症、加齢で症状軽くなった?薬以外の方法ある?専門医が質問に回答
木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、専門医をゲストに迎え、健康に関する情報を紹介しています。2月26日の放送では、多治見スマートクリニック耳鼻咽喉科院長・耳鼻咽喉科専門医の中川佐和子先生が、リスナーから寄せられた質問に回答しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くレーザー治療について
最初のおたよりは、レーザー治療の話題。
「30年前に鼻の粘膜をレーザーで焼きました。滝のような鼻水でしたが、10年間は治りました。あとはやばいなと思う時だけ耳鼻科に行くだけでおすすめです。今考えると、レーザー治療の先駆者です」(Aさん)
30年前というと1990年代前半。
中川先生によると、鼻炎の治療として鼻の粘膜を焼く治療は、1990年代から日本で行なわれているそうです。
当初は電気メスや薬剤による方法もあり、レーザーと明確に区別されていなかった時期もあったとのこと。
しかし安全性や効果の面からレーザー治療が広まり、2012年以降は保険診療として確立しました。
レーザー治療の効果には個人差があり、数年から10年ほど症状が軽減する人もいます。
中川先生は、症状が出る頻度が低い場合は飲み薬や点鼻薬、目薬などの一般的な薬物療法で対応し、再び頻度が高くなるようなら「もう1回レーザー治療をするのも良いかもしれません」と話しました。
鼻腔拡張剤の使いすぎに注意
次のおたよりは花粉症について。
「今、年中花粉症です。ひどいかひどくないかの差。 鼻腔拡張剤は必需品です」(Bさん)
中川先生は、1年中症状がある場合はスギやヒノキなどの花粉だけでなく、ダニやハウスダスト、ペットなど複数のアレルギーが関係している可能性を指摘します。
鼻腔拡張剤とは、鼻の粘膜の血管を一時的に縮めて通りを良くする薬。
効果の即効性が特徴ですが、数時間で切れてしまいます。
そのため、連続使用には注意が必要とのこと。
中川「使い続けると、薬が切れた時に血管が広がって、以前より強い鼻づまりが起こることがあります。これを薬剤性鼻炎と言います」
長期間の使用は悪循環を招くため、本来は数日以内にとどめるべきです。
すでに常用している人は耳鼻咽喉科を受診し、市販薬の中止や回数減、ステロイド点鼻薬や内服薬への切り替えを検討してほしいと呼びかけました。
中止後は一時的につらいものの、1か月ほどで症状が落ち着くことが多いといいます。
年齢とともに花粉症は軽くなる?
還暦を迎えたというリスナーからは、こんなおたよりが。
「発症はまだ世間が花粉症などという言葉さえなかった高校入学のあたりです。よく花粉症は一生ものだと聞きますが、ここ10年ほど症状がかなり弱くなっています。年齢によるアレルギーに対する感受性の低下なのか、民間療法の生姜の粉末の摂取なのかと思っていましたが、もしかしたら自分の抗原抗体反応も一定量を超え、慣れたのかもと考えています。自分と同じように年齢で症状が弱くなった事例とかあるんでしょうか?」(Cさん)
中川先生は、診察の現場でも同様の声を耳にするそうです。
しかし、これを裏付ける明確なデータはないとのこと。
加齢に伴い免疫反応が変化するという報告はあるものの、それが直接アレルギー症状の軽減や消失につながるとは断定できないそうです。
遺伝的要素や花粉にさらされた期間、年齢など複数の要因が絡み合っており、まだあまり解明されていないことが多いというのが現状です。
また、民間療法として挙げられた生姜の粉末摂取については効果があると推測。
生姜の辛み成分であるジンゲロールやショウガオールは、ヒスタミンの働きを抑制するとされています。
これはアレルギーの飲み薬と同じ作用があるそうです。
花粉症のセルフケア
最後も花粉症のお悩み。
「まさに花粉症で数日前から咳が止まらず、鼻水も出始めしんどいです。薬以外に楽になることってありますか?」(Dさん)
中川先生が勧めたセルフケアは「鼻うがい」です。
中川 「帰宅後にやると特にですけど、鼻の中と周りに付着した花粉を洗い流します」
さらに、入浴によって症状が軽くなることがあるのは、温度と湿度が関係しているといいます。
蒸しタオルで鼻を温めるのも、同様の効果が期待できるとのことです。
花粉症シーズン真っただ中。
症状や使用している薬の状況に応じて、医師による適切な治療やセルフケアを選んでくださいね。
(ランチョンマット先輩)
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