虹色に輝く幻想的な滝!岩手・錦秋湖大滝の夏のライトアップ

8月18日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、岩手県西和賀町で注目を集める夏の幻想的スポット「錦秋湖大滝」のライトアップについて取り上げました。17本の滝が虹色に輝く夜間観光の魅力について、西和賀町役場観光商工課課長代理の高橋さんに伺いました。
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岩手県西和賀町にある錦秋湖(きんしゅうこ)は、湯田ダムの建設時に作られた人工湖です。秋の紅葉で錦のように彩られることから、その名がつけられました。
錦秋湖大滝は正式名称を「貯砂ダム」といい、砂を貯めるダムから流れ落ちる水で形成される滝です。
この錦秋湖大滝では、7月上旬から9月下旬まで特別な演出を実施。午前9時から午後4時30分までは大滝が一般開放され、流れ落ちる滝の裏側を歩くことができます。
この体験は「水のカーテン」と呼ばれ、17本の滝が降り注ぐ様子を間近で感じることができます。
虹色に輝く夜の大滝
夜6時から9時までの3時間は、幻想的なライトアップを楽しめます。8月下旬から9月15日まではレインボーのライトアップ、9月16日から30日までは秋をイメージした赤や橙、黄色を駆使したライトアップに変更されます。
大滝は17本の滝で構成され、各滝に1基のLEDライトが設置されており、単色ではなく色が変化していく仕組みでさまざまな表情を演出しています。
50周年記念の挑戦
このライトアップは平成26年に湯田ダムの50周年記念として試験的に実施されたのが始まり。その後数年の時間を置き、「西和賀町に夜間観光スポットを作ろう」という考えから、令和元年よりLEDライトを設置して本格的に実施されるようになったそうです。
湯田ダムは洪水対策や灌漑、発電を目的として、昭和28年から39年まで10年以上かけて建設され、昨年11月で60年を迎えました。このダムは「重力式アーチコンクリートダム」という全国でも珍しい形式です。
春には雪解け水が流れ込み、満水時期を迎えると木々が水中から生えているように見える「水没林」が現れます。「東北のマングローブ林」とも呼ばれる幻想的な風景で、4月下旬からゴールデンウィーク過ぎまで楽しむことができます。
時間を忘れる幻想的な風
見どころは、ダムから流れ落ちる水とレインボーカラーのグラデーションの組み合わせ。時間を忘れて見入ってしまうほどの美しさです。ライトが何色にも変化し、流れる水と相まってグラデーションが動くように見えるのが魅力。初夏から初秋の夜長を彩る幻想的な光景です。
日本夜景遺産の「ライトアップ夜景遺産」に認定されているこのライトアップは、9月末までの期間中は毎日実施されています。
雪深い地域として知られる西和賀町ですが、夏は過ごしやすい気候の中で、昼は涼しい水のカーテンを、夜は幻想的なライトアップを楽しむことができます。
(minto)
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