アマチュア野球は全試合チェック!西尾典文がドラフト注目の5選手を発表

夏の甲子園に出場する49代表校が決定しました。8月2日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、愛知県出身のフリーライター西尾典文さんが出演。一年中アマチュア野球を観戦しているという西尾さんに、若狭敬一アナウンサーが今年のドラフト注目選手を聞きました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く高校生には打てない
1人目は 群馬県の健大高崎高校の石垣元気投手。身長178センチ、体重78キロの右投げで北海道出身です。
ベスト4だった今年の選抜、石垣投手は左脇腹を痛めていて投球回数こそ少ないものの、それでも150キロを超える速球を投げていたそうです。
この夏の群馬大会でも2試合、5イニングだけしか投げていないという石垣投手ですが、それでも甲子園に出られる健大高崎は、他校ならエース級が豊富。
中でも石垣投手は西尾さんが注目する逸材で、前述の群馬大会では2試合5イニングで、ひとりもランナーを出さなかったそうです。
西尾さん「短いイニング、打者二回りぐらいだったら、正直彼の球は高校生は打てません」
絶対1位で消える
石垣投手のストレートの平均球速は152キロぐらい。フォークボールは136キロぐらい。スプリット系で落差があるため、だいたいのバッターが腰砕けになるとのこと。
西尾さん「おそらく目の前からボールが消えている感覚だと思います」
調査書が12球団から届く確率、1位かハズレ1位で消える確率を尋ねた若狭。西尾さんによればいずれも100パーセントだとか。
西尾さん「プロに入ってからはじっくり身体を作ると思いますが、それでも2年目くらいからは出てくるでしょう。将来的には160キロも投げると思います」
タイプとしては、フォームは違うものの、埼玉西武ライオンズの今井達也投手が近いとのことでした。
荒削りな長身右腕
2人目は鹿児島県、神村学園の早瀬朔投手の名前を挙げました。身長185センチ、78キロ、右投げでマックス150キロ。出身は兵庫県です。
西尾さんの評価は「まだ荒削りですが、スケール感と将来性を感じるプロ好みの逸材」とか。
上背があるため、細い印象はあるものの、去年の冬から今年の春にフィジカルを鍛えたようで、かなり大きくなっているそうです。
変化球はスライダー、カット系が武器。腕が振れて、上から投げ下ろす長身右腕。
フォームは若干違うものの、タイプとしては阪神タイガースの才木浩人投手が近いとか。「3位ぐらいには指名される」と予想する西尾さん。
DeNAスカウトも注目
3人目はまた神村学園からで、内野手の今岡拓夢選手です。身長180センチ、82キロ、右投げ右打ちのショート。出身は兵庫県です。
長打力のある大型ショートで、足は普通ですが打撃が魅力。
西尾さん「ショートですがプロではサードに回るかもしれませんね。オリックスの紅林(弘太郎)選手の一回り小さい版といってもいいかもしれません」
春の九州大会では先頭打者ホームランを打ちました。
その試合を観た西尾さんは、スタンドにいた横浜DeNAベイスターズの篠原スカウトに聞くと、「今岡君とは僕、相性がいいんだよね」と話してくれたそうです。
スカウトあるある
視察した試合で打つと縁を感じると言うのは、「スカウトあるある」だそうです。若狭もよく聞くとのこと。
有名なのが、中日ドラゴンズの岡林勇希選手。元中日のスカウト部長、中田宗男さんが3年生の投手を観に行った試合で、当時2年生の岡林選手が2本ホームランを打ち、縁を感じたという記事がありました。
実は、その試合にも現場にいたという西尾さん。若狭は「西尾さん、どこにでもおる」と半ば呆れます。
西尾さん「当時の岡林選手、すごかったですよ。僕の印象は福留孝介さんみたいな選手でした」
今岡選手についても「3位くらいの指名はある」と予想しました。
若狭「DeNAがそのまま指名するのか楽しみですね」
大化けするかも
4人目は富山県、未来富山高校の江藤蓮投手。未来富山高校は通信制の学校で、全校生徒24人中23人が現役の野球部。野球に特化した学校です。
江藤投手は身長180センチ、体重83キロ、左投げで長野県出身です。
スタミナがあり、長いイニングを投げられ、ストレートは140キロ中盤をコンスタントに出すそうです。武器は切れのいいスライダー。
西尾さん「フィールディングやバッティングも良く、野球センスを感じます。上手くいけば、菊池雄星投手のように化ける可能性はあると思います」
江藤投手も「3位くらいで消える」と予想。
若狭「こういう話をしていると本当に楽しくなってきますね。今回の甲子園、初出場は5校あるんですが、未来富山高校はその内のひとつ。西尾さんも非常に注目しておりました」
春から進化した投手
5人目は宮城県、仙台育英高校の吉川陽大投手。175センチ。70キロ。左投げ。出身は広島県。
西尾さん「春からさらに良くなっていますね。彼もストレート、スライダーが良く、コントロールが安定していてまとまっています」
読売ジャイアンツのサウスポー、井上温大投手に似たタイプだとか。
西尾さんの目には、巨人入りする前の前橋商業時代の井上投手より、今の吉川投手の方が良いと映っているそう。
答え合わせは今年の秋です。
(尾関)
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