日本の奇妙な道 名阪国道にある“オメガカーブ"の歴史とその魅力

日本の奇妙な道 名阪国道にある“オメガカーブ

ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は“年間300日以上”も日本各地の気になる道を訪れているという、日本サービスエリア・パーキングエリア同好会、通称“日本サぱ協会”会長の山形みらいさんと、三重県と奈良県を結ぶ名阪国道を巡ります。

「千日道路」という異名をもつ「名阪国道」

名阪国道は亀山ICから天理方面に向かう一般道。この道は“千日道路"との異名があります。昭和38年、約73キロの道をわずか1000日間で開通させることを決定。インターチェンジ29ヶ所、橋35ヶ所、トンネル2ヶ所もの大工事を、昭和38年から昭和40年の間で、見事1000日かからず完成させた歴史を持ちます。そんな名阪国道にある、通称“オメガカーブ"と呼ばれている道が、今回の旅の目的です。

直線で結べそうな道を迂回して作った名阪国道の道路

CBCテレビ/道との遭遇

迂回した道路の形が大きな弧を描いており、その形がまるでギリシャ文字のΩの形にそっくりな事から、“オメガカーブ"と呼ばれています。なぜ、迂回して道路を作ったのでしょうか。直線で結べそうなのに大きく曲がるカーブ。こうなった理由があるようです。

山形さんによると、「トンネルを掘るとなると、工事かなりの時間がかかってしまう。トンネルを掘らずに、いかに道路の高低差を緩和させるか。大回りをして高低差をないように距離を稼いだ」とのこと。実はオメガカーブのスタートとゴールにある福住ICと天理ICでは、標高差が約400メートルあり、その高低差をできる限り感じないように迂回した道路をつくったようです。迂回した道は直線距離だと2kmのところを、10kmをかけて道を完成させました。

名阪国道“オメガカーブ"の中に潜入!

CBCテレビ/道との遭遇

山形さんがずっと気になっていた、“オメガカーブ"の内側にある集落に、唯一のインターチェンジ五ケ谷ICから潜入することに。中に潜入すると、急勾配の坂だらけで、この高低差を利用して、集落にはたくさんの段々畑が広がっています。この勾配が、名阪国道の道が大きく迂回する事になった理由の一つとなったということです。

CBCテレビ/道との遭遇

“オメガカーブ"のすぐ近く、県道192号にあるとっておきの場所を、山形さんが案内してくれる事に。行ったら引き返せないほどの道幅しかない山道を抜けると、名阪国道と県道192号が隣接している場所にでました。網を隔てて隣が高速道路となっており、高速で走る自動車のスピード感をすぐに感じられる場所でした。“オメガカーブ"の中に行かないと味わえない場所で、こういった体験をできるのが、「道路(巡り)の醍醐味です」と山形さんは語っていました。

CBCテレビ/道との遭遇

ミキの2人も「まさしく僕らが行きたかったような道を行ってくれはった!」「この場所どうなってんの?誰が通っているの?っていう道だった」と振り返っていました。

(5月24日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より)

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