中日クラウンズの歴史

宿願のタイトルを
逆転で掴んだG・マーシュ

1977
第18回大会
グラハム・マーシュ
グラハム・マーシュ
Graham Marsh

大会概要

会場 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース
6,152Yards Par70(35 - 35)
賞金総額 ¥60,000,000
期日 4月28日~5月1日
カット 9オーバー149までのプロ63名とアマ上位3名 計66名
出場者数 117名(アマ10名)

大会スコア

1位 Graham Marsh 71-73-70-66=280 ¥12,000,000-
2位 森 憲二 68-74-69-73=284 ¥6,500,000-
3位 山本 善隆 71-75-69-70=285 ¥3,000,000-
3位 許 勝三 68-69-75-73=285 ¥3,000,000-
3位 謝 永郁 72-68-70-75=285 ¥3,000,000-
6位 宮本 康弘 73-72-72-69=286 ¥1,900,000-
6位 尾崎 将司 71-74-67-74=286 ¥1,900,000-
8位 謝 敏男 73-68-73-73=287 ¥1,575,000-
8位 鈴木 規夫 69-71-72-75=287 ¥1,575,000-
10位 Ben Arda 75-71-73-69=288 ¥1,350,000-
10位 内田 繁 74-71-74-69=288 ¥1,350,000-
12位 Tom Purtzer 71-75-72-71=289 ¥1,067,500-
12位 小林富士夫 73-73-71-72=289 ¥1,067,500-
12位 前田 新作 69-71-72-77=289 ¥1,067,500-
12位 吉川 一雄 71-69-72-77=289 ¥1,067,500-
16位 Billy Dunk 72-72-76-71=291 ¥850,000-
16位 中村 通 75-74-69-73=291 ¥850,000-
18位 許 渓山 70-78-73-71=292 ¥702,500-
18位 Stewart Ginn 71-76-72-73=292 ¥702,500-
18位 Mac Mclendon 73-76-70-73=292 ¥702,500-
18位 橘田 規 71-69-77-75=292 ¥702,500-
  • ベストアマ 倉本昌弘 294 24位タイ

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クラウンズ初出場の「恐怖のトム」ことトム・ワイスコフ

トム・ワイスコフやデビッド・グラハムら米国ツアーで活躍のトッププロが参加し、話題を集めた第18回。初日の午前中は、激しい風雨に見舞われ、40分間のプレー中断もあった。各選手が苦戦している中、杉原輝雄が風に悩まされながらも、絶妙のアプローチとパットで健闘。3番から5ホール連続1パットでパーを拾い、8番は2.5メートル、9番は10メートルを沈め連続バーディ。1ラウンド25パットの67にまとめてトップに立った。1打差の2位には、許勝三、沼沢聖一らが続き、アンダーパーはわずかに6人だけだった。注目のワイスコフは、青木功と並んで2オーバー72の21位。前年度優勝者のデビッド・グラハムは76の75位と大きく出遅れた。

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2日目も風が強く、この日のアンバーパーは8人のみ。2日間トータルのアンダーパーは、この日69をマークし通算3アンダーとした許勝三1人のみとなった。許は、ウェッジや7番アイアンでグリーン周りからパーを拾いまくり、好スコアにつなげた。同じ台湾勢の謝永郁や謝敏男も「風は好き」と、この日ベストスコアとなる68をマークし、上位へ進出して来た。前日トップの杉原輝雄は、4番の2メートルを3パットしてリズムに乗れず、17番のOBで大きく後退。この日79を叩き、25位タイに落ちた。注目を集めていたトム・ワイスコフは、80を叩き通算12オーバーで予選落ち。前年度優勝者のデビッド・グラハムは、18番のスコア未記入のため失格処分となった。

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3日目にバーディラッシュを見せたジャンボ

前日までの強い風が、うそのように静かなコンディションとなった。ピン位置も難しくなかったが、上位陣のスコアは伸びなかった。この日のアンダーパーはわずかに5人。その中の1人、謝永郁が通算イーブンパーで単独トップに立った。謝は、1、4、10番のバーディで、一時は3アンダーまで伸ばしたが、終盤の3ボギーで帳消しに。1打差の2位には、森憲二、さらに1打差でベストスコアの67をマークした尾崎将司、鈴木規夫らが続いた。尾崎は、予選ラウンドでバーディはわずか1つだけだったが、この日は1、2番でバーディのあと、6番で12メートルを沈めるパー。インに入り、12、16、18番とバーディラッシュでチャージした。前日までトップだった許は、14番の3パットから崩れた。ここをダブルボギーにすると、16、17番でもボギーを叩いて3位タイへと後退。

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最終日に猛然とチャージしたG・マーシュ

4打差8位タイからスタートしたグラハム・マーシュが一気に追い上げた。一時はマーシュ、謝永郁、尾崎将司、森憲二が、通算2オーバーで横一線に並び混戦模様に。そんな中、尾崎が13、14番で連続ボギーの後、15番では、林を渡り歩いて大崩れ。謝は、13、15、16番とパットが不調で失速。森もズルズルと後退していった。一方、マーシュは11番のバーディで単独首位に立つと、15番でも1メートルのバーディパットを沈め、3打リードして17番を迎えた。4年前優勝争いの中、17番でトリプルボギーを叩き脱落したが、今度は見事にバーディを奪い“魔の17番”を克服。通算イーブンパーながら、8度目の挑戦で初の栄冠を手にした。

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