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中日のドラフトの出来は?スポーツライター西尾典文の目

中日のドラフトの出来は?スポーツライター西尾典文の目

10月23日「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催されました。25日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、スポーツライターの西尾典文さんを招き、中日ドラゴンズのドラフトを検証。1位から6位の選手を順番に見ていきました。

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まずまず良かった

ドラゴンズのドラフトについて「まずまず良かったんじゃないですか」というのが西尾さんの総評。ドラゴンズは12球団中、3番目か4番目のドラフトだったとか。

その根拠は1位で青山学院大学の中西聖輝投手、2位で東北福祉大学の櫻井頼之介投手が取れたこと。

ドラフト前には「ドラゴンズはピッチャーが欲しそうだ」と感じていた西尾さん。その直観通り、右の先発をうまく補強できたのではないかと話していたそうです。

今回のドラフトでは支配下6人、育成3人、合わせて9人を指名。即戦力、つまり来年、一軍で活躍する期待の持てる選手はこの2人だというのが西尾さんの見立て。

「2人で、先発で15試合ぐらい投げれれば合格だと思います」とのこと。

また、開幕から先発ローテーション入りは「ハッキリ言って夢物語」とバッサリ。昨今NPBのレベルも上がり、アマチュアでナンバー1と言えども不可能だとか。

松山パターンで

3位は徳島インディゴソックスの篠﨑国忠投手。

「非常にパワーがある」というのが西尾さんの印象。ただ、良い時と悪い時の差が激しいピッチャーなんだそうです。

篠﨑投手は20歳。「まずは二軍のいい場面で投げて活躍していくことが大事だと思います」と分析していました。

松山晋也投手がこのパターンの成功者。育成で入った1年目に、二軍のいい場面でバンバン投げて結果を出し、それが評価されて支配下に。現在は一軍で活躍しています。

「それぐらい慌てなくていいのではないか」と西尾さんは話していたそうです。

大化けに期待

4位は、明秀学園日立高校の能戸輝夢外野手。右投げ左打ちの外野手です。
西尾さん曰く「走攻守三拍子揃っている」そうです。足と肩は岡林勇希選手には及ばないものの、岡林選手より長打があって、バッティングが魅力の選手だそうです。

能戸選手に関しては、アマチュア球界に最も詳しい西尾さんもしっかりとはマークしていなかったそうです。というのも、今年の茨城県大会の途中で怪我をして、甲子園では代打で出ただけ。

西尾「ドラゴンズが4位指名したのは驚きでした」

担当、小山スカウトが今年3年の茨城県大会で怪我をする前までをしっかり見て高評価した結果のはず。

若狭「他球団がマークしていなかった選手を高卒で取って、大化けなんていうのはたまらんですよね」

伝説の継承者となるか

5位は、東北福祉大学の新保茉良内野手。右投げ左打ち。

西尾さんの評価は、何かが特別秀でているわけではないのですが走攻守が高レベルでバランスが取れている選手だそうです。

西尾「大学球界のショートとして目立つ存在ではありませんでしたので、支配下で指名されたことに驚いています。時間はかかると思いますが、プロでどう化けるか楽しみです」

若狭「いいじゃないですか。慌てない慌てない。中日ドラゴンズは、ドラフト5位当たる伝説を持ってますからね」

ドラフト5位で入団して現在活躍しているのが岡林選手。藤嶋健人投手、加藤匠馬捕手、大島洋平選手。楽天に移籍した阿部寿樹選手。祖父江大輔さん、山本昌さん、井端弘和さんらも5位入団でした。

じっくり育てよう

ドラフト6位は、東洋大学の花田旭外野手。

西尾「大阪桐蔭高校時代に、プロ志望届を出していれば、すんなり指名されていたと思いますが東洋大学に進みました。大学で伸び悩んだ選手のひとりです」

だからこそ6位?

西尾「いかんせん打率が低い。ただツボにハマった時の長打は魅力です。時間はかかると思いますが、身体能力は高い選手なので楽しみですね」

ドラフト1位~6位までの西尾典文さんの意見を紹介しました。

若狭の投手構想

西尾さんの意見を聞いて若狭はどう考えたのでしょうか?

若狭「中西投手、櫻井投手を取ったことで仲地(礼亜)投手、松木平(優太)投手、草加(勝)投手、この右の3人が頑張って試合を引っ張っていく投手になることを期待します」

若狭は自分の構想を語りました。

若狭「来年はWBCの影響がどこまであるか分かりませんが、中日は(髙橋)宏斗、(金丸)夢斗で突っ走るんです」

例えば火曜日のカード頭が宏斗。金曜日のカードの頭が夢斗。仲地、松木平、草加とベテラン陣、外国人助っ人。

若狭「中西投手、櫻井投手は、『とりあえず君たちはプロの水に慣れておきなさいよ』ぐらいじゃないと、逆にきついと思います。今いる選手たちの奮起を期待したいです」

ドラフト入団選手と同時に、今の若手にも注目です。 
(尾関)
 

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