退職代行モームリ、弁護士法違反の疑いで捜索。新卒3割が早期離職の時代
退職代行サービス「モームリ」を運営する株式会社アルバトロスが、弁護士法違反の疑いで警視庁の捜索を受けました。10月23日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの永岡歩アナウンサーと山本衿奈が、退職代行サービスの法的問題と若者の早期離職の実態について取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く非弁行為の疑いで一斉捜索
退職代行サービス「モームリ」を運営する株式会社アルバトロスが、退職代行の仕事を違法に弁護士に斡旋し、紹介料を受け取った疑いが強まったとして、警視庁が関係先の一斉捜索に乗り出しました。
弁護士法では、弁護士以外が報酬目的で法律事務の仕事を斡旋することを禁止しています。警視庁は今後、押収した資料を分析するなど捜査を進める方針です。
弁護士資格がないにもかかわらず、顧客を弁護士に紹介して報酬を得る行為は「非弁行為」とみなされます。
紹介料が加算されて利用料が高騰したり、その分野に詳しくない弁護士が紹介されたりと、利用者に不利益が生じる恐れがあるためです。
働いてみて初めてわかる現実
実際に「辞めたいけど辞められない」という状況に悩む人は多く存在しているようです。
永岡「働いてみてわかることってあるじゃない。違ったなっていうの」
企業側は採用時に良い面ばかりを見せる傾向があります。
永岡「だって入る前までは、当然向こうも『こんないい会社です』『こんなことあります』『これぐらいお金もらえますよ』っていう、そのラインナップだけじゃない」
山本「いいとこしか見せないですからね、基本的に」
働いてから初めて見えてくる問題もあります。1か月、2か月で気づかないことが、3か月目に急に「えっ」と思うことも。
永岡「恋人だって一緒やん。一目惚れ、大好き、最高みたいな。付き合ってみて、えーうっそー合わんーみたいな。あるやん」
山本「まあまあまあ」
確かに恋愛も仕事も、実際に始まってみないとわからないことだらけです。
永岡「そういうのは絶対あるから。退職したいという方はいると思います」
辞めたいのに言えない若者たち
2021年3月に大学を卒業した新入社員の3年以内の離職率は、34.9%に達しています。
退職代行サービスが利用される背景について、永岡は心理的な障壁を指摘しました。
永岡「引き止められた時に断りづらいとか、やっぱり言いづらいっていうのがあって。言いくるめられるけど、やっぱ気持ちはそっちなんだよな。それを代行に使ってる人がいたわけですから」
退職したいのにできない。代行業者に頼らざるを得ない状況があるということです。
永岡「そこをつく違法行為は良くないですからね。やっぱり自分に正しく生きたい」
新卒の3人に1人が3年以内に辞める時代。それでも「辞めたい」と言えない若者たち。違法業者の摘発で、退職代行サービスのあり方が改めて問われています。
(minto)
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