中日・ボスラー選手、感謝しているチームメイトは?

月曜日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、野球実況を担当する光山雄一朗アナウンサーが、自身の独自取材をもとに中日ドラゴンズの情報を紹介しています。8月25日の放送では、新たに加入した助っ人外国人、ジェイソン・ボスラー選手(31)へのインタビューを振り返りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く日本の野球に「慣れてきた」
今シーズンから中日ドラゴンズに加わったボスラー選手は、アメリカ出身の右打者。
本塁打は10本、打点は46と、チームトップの打点成績を記録しており、特に夏場からその数字を大きく伸ばしています。
光山はインタビューの中で、ボスラー選手が繰り返し口にした「慣れてきた」という言葉に注目。
その表情や話しぶりからも、今の環境に対して充実した思いがあることが伝わってきたと語っていました。
まず、日本の野球に対して「慣れてきた」と話していたボスラー選手。
開幕当初は怪我の影響で出遅れてしまいましたが、4月11日から1軍に合流。
試合に出場する中で、日本の投球スタイルや配球の傾向を徐々に掴んでいったそうです。
実戦を通じて少しずつ感覚をつかみ、状態を上げていったことを振り返っていました。
数字で見るボスラー選手の好成績
特に手ごたえを感じるようになったのが6月頃。
光山が独自にデータを調べた結果、実際に6月以降、ボスラー選手の成績は大きく向上していました。
前半戦(4月11日~5月31日)と、後半戦(6月1日~8月25日)で比較すると、左投手に対する打率は前半が1割3厘だったのに対し、後半では2割7分2厘まで上昇。
ストレートへの打率も、前半は1割9分5厘だったものが、後半では3割4分7厘と大きく改善されています。
数字だけを見ても、明らかに調子を上げていることがわかります。
左投手に対する苦手意識を克服し、ストレートへの対応力が増したことが、6月以降の成績の向上につながっているのかもしれません。
さらに、得点圏での打率も目を見張るものがあります。
4月、5月は1割台と苦しんでいたものの、6月には3割1分3厘、7月は3割9分1厘と、4割に迫る勢いを見せ、8月も3割3分3厘と安定して高打率をキープしています。
6月以降は常に3割を超える得点圏打率を維持しており、ボスラー選手自身も「チャンスで打つこと」に最もこだわっていると話していました。
その勝負強さが、しっかりと数字にも表れているのです。
一番話しかけてくれるのはあの選手
また、野球だけではなくチームの雰囲気にも徐々に馴染んできたようです。
ボスラー選手は「チームメイトが良い雰囲気を作ってくれていて感謝している」と話しており、その中で具体的に名前を挙げたのが選手会長の藤嶋健人投手。
通訳が近くにいない場面では、藤嶋投手が積極的に英語でコミュニケーションを取ってくれるそうです。
たとえば食事会場では、提供されている料理について説明してくれることもあるとのこと。
ボスラー選手は「フジは迎え入れてくれる雰囲気を作ってくれて嬉しい」と感謝の言葉を口にしていました。
ボスラー選手、心はもうすでに?
インタビューの最後には、日本語で「ありがとうございます」と感謝を伝えたボスラー選手。
過去にはヒーローインタビューで「ドラゴンズファン大好き」とコメントしたこともあります。
「日本語は覚えてきましたか?」という光山の問いかけには、「徐々にですけど、まだまだです」と答えましたが、その後に続いた言葉が、光山にとって非常に印象深かったそうです。
「来年、日本に帰ってこられるのなら、シーズンオフ、日本語を勉強して帰ってきたい」
“戻ってくる”ではなく“帰ってくる”という表現に、光山は深く感動していました。
クライマックスシリーズ進出への意気込みについて尋ねると、「当然そこは目指してやっている。今年だけじゃなくて、来年も再来年も」と力強く返答。
ここでも「来年」という言葉を使っていたボスラー選手。
光山はこう締めくくります。
「確信しました。ボスラー選手、もう心はドラゴンズです」
(ランチョンマット先輩)
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