小笠原慎之介、師匠・大野雄大に誓う完投を目指せるピッチングスタイルの先鋭化

小笠原慎之介、師匠・大野雄大に誓う完投を目指せるピッチングスタイルの先鋭化

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

 シーズン後半戦に向けて、オリンピック期間のエキシビションマッチで各々の課題に必死で取り組み、チームの勝利に貢献するべく闘う気持ちを絶やすことなく汗を流している。オリンピック日本代表に選ばれた大野雄大投手が後半戦序盤の登板回避も予想される中、柳裕也投手とともに小笠原慎之介投手、勝野昌慶投手にシーズンの最後まで先発投手陣を支えることを阿波野投手コーチからも明言された。今回のサンドラの特集はその後半戦の鍵を握る小笠原慎之介投手の特集。5人のレジェンドからの質問で小笠原投手に迫る。

岩瀬仁紀氏のquestion

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

『体重のコントロールで何か気をつけていることはありますか?』

小笠原のanswer
「2、3年目で98キロとかまで増えてちょっと増えすぎたなという感じで少しづつ落としてって、(今年の)キャンプ始まる前は95キロとかで、キャンプ中は色々食事も気にしていたんですけど、92、93くらいまで減ったんですよ。名古屋に帰ってきてからはそこまで気にせずに食べて運動を減らさずという感じでやっていたらずっと(体重を)キープできている。今95キロなんでそこら辺がベストなのかなと思います。」

赤星憲広氏のquestion

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

『今シーズンここまでいいピッチングをしていますが去年までと大きく変わったところは?』

小笠原のanswer
「怪我の恐怖心がなくなったおかげで大胆にいけるようになった。去年のシーズンオフに成績も全然出ていなかったですし、やばいなって気持ちもありながら肩もちゃんと1年間ケアをしていたのでそれがやっと実を結んだかなと。」

谷繁元信氏のquestion

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

『もっとピッチングを安定させるためには何が必要ですか?』

小笠原のanswer
「フォアボールが多いので、(与四球率は大野1.49、柳が1.84に対して3.45)もっとストライクゾーンで勝負しないといけないのかなというのはすごく感じている。(ゾーンで勝負できれば)球数も少なくなりますし、もしかしたら9回という文字も出てくるのかなと。」

ー今シーズンは7回が最長イニングとなっている。完投への思いは?

「めちゃくちゃありますね。1週間に1回しか投げないので9回まで投げてしっかりリリーフの先輩たちを休ませて次の日のゲームに備えて欲しいという気持ちもありますし、尊敬している大野(雄大)師匠も、去年大変完封・完投していたので(10完投6完封)そこは自分も言われてますし、しっかり自分もついていこうかなと。」

川上憲伸氏のquestion

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

『小笠原投手を[球速:8 変化球:6.5 スタミナ:6 コントロール:6 精神力:6]と評価していますが、ここに+3できるとしたらどこにプラスしたいですか?』

小笠原のanswer
「本当に高評価ありがとうございますって感じです。僕は精神力に関しては申し分ないと思っているのでスタミナに+2入れて、変化球に+1ですかね。やっぱり9回まで投げたいという気持ちがあるので、スタミナはちょっと多めに入れて変化球の技術に関してはまだまだなのでもっと磨いていきたいなあと。一番はカーブですかね。ワンバン投げたい時にワンバン投げれたり、打ってこない時にストライクを真ん中で取る技術も欲しいですしもうちょっと自在に操りたい。」

吉見一起氏のquestion

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

『前半戦を終えて現状4位は想定内?想定外?』

小笠原のanswer
「これ僕が言っちゃっていいんですか?僕が点取られてなければ、もう1つ2つ上の順位にいたのかなっていうのはありますね。でもやっぱり個人で、例えば自分だったら最小失点でかえって長いイニングを投げてとやっていけば自ずと勝ちは見えてくるので、しっかり自分のレベルアップをしてチームに貢献できるように。後半戦も1試合1試合最後だと思って投げるので悔いを残さず頑張ります。」

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

 覚悟をもって取り組んでいるシーズンだが、焦りとは無縁の客観視ができた受け答えをしていた小笠原投手。目の前の結果に全力を尽くしながらも、揺るがぬ自分の理想を捉えられているように感じる。そんな小笠原投手が後半戦勝ち星を積み重ねるためには岩瀬氏も『いかに球数を減らして勝負ができるか』が課題と語る。自らもQ&Aのなかで軸としている課題はイニングを投げていくためにどうするかに重きが置かれているように感じる。今シーズンは波はあれど、前半戦最終登板では課題の与四死球も0で課題のイニングを長く投げることに関しても着実に積み重ねが見える。自ら背水の陣を敷き挑むシーズン、修正を重ねキャリアハイの6勝目をすでにあげているがまだまだ大きなスケールの活躍を期待したい。

澤村桃

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