中日クラウンズの歴史

S・バレステロス、
72ホール目の起死回生

1991
第32回大会
セベ・バレステロス
セベ・バレステロス
Seve Ballesteros

大会概要

会場 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース
6,473Yards Par70(35 - 35)
賞金総額 ¥120,000,000
期日 5月2日~5日
カット 8オーバー148までのプロ62名とアマ上位4名 計66名
出場者数 99名(アマ5名)

大会スコア

1位 Seve Ballesteros 67-75-64-69=275 ¥21,600,000-
2位 Roger Mackay 70-72-69-65=276 ¥12,000,000-
3位 白石 達哉 70-74-69-65=278 ¥8,160,000-
4位 尾崎 直道 69-70-73-68=280 ¥5,280,000-
4位 横島 由一 69-71-67-73=280 ¥5,280,000-
6位 青木 功 68-70-71-72=281 ¥4,320,000-
7位 中嶋 常幸 70-70-68-74=282 ¥3,840,000-
8位 佐藤 英之 73-74-65-71=283 ¥3,300,000-
8位 倉本 昌弘 75-71-69-68=283 ¥3,300,000-
10位 David Ishii 74-70-70-70=284 ¥2,760,000-
11位 飯合 肇 73-74-69-69=285 ¥2,400,000-
12位 Mike Reid 73-70-70-73=286 ¥1,881,600-
12位 Michael Harwood 69-70-73-74=286 ¥1,881,600-
12位 白浜 育男 70-70-70-76=286 ¥1,881,600-
12位 前田 新作 71-72-71-72=286 ¥1,881,600-
12位 高橋 勝成 70-71-72-73=286 ¥1,881,600-
17位 室田 淳 72-70-72-73=287 ¥1,276,800-
17位 Brian Jones 72-70-74-71=287 ¥1,276,800-
17位 西川 哲 71-75-71-70=287 ¥1,276,800-
17位 金井 清一 74-73-71-69=287 ¥1,276,800-
17位 植田 浩史 72-71-74-70=287 ¥1,276,800-
  • ベストアマ 丸山茂樹 289 27位タイ

1R

賞金総額が1億2000万円と増額された第32回は、初日から最大風速19.5メートルを記録する強風に見舞われた。各選手ともスコアメイクに苦しむ中、シード権のない新関善美が6連続を含む8バーディーを奪う快進撃で、4アンダーのトップに飛び出した。1打差の2位につけたのは10年ぶりの出場となったスペインの強豪S・バレステロス。首位と3打差の3位にはクラウンズ男こと青木功と伏兵の杉田勇がつけた。中嶋常幸、杉原輝雄はイーブンパーの10位、尾崎将司は20位と出遅れた。

2R

2R

青木功が2日目首位に立つ

初日同様、この日も和合名物の強風が吹き荒れる。誰もがスコアメイクに苦しみ、初日首位の新関は78とスコアを大きく落とし後退。アンダーをマークできたのは僅かに4人だった。そんな中、青木がパープレーで踏ん張り、通算2アンダーの単独トップに立った。1打差2位タイには、70で回った尾崎直道とM・ハーウッドがつけ、さらに1打差で中嶋常幸が追いかける形となった。

3R

この日、バレステロスがグリーンを外さない安定したゴルフで、6バーディ、ノーボギーの猛チャージをかけ、通算4アンダーの単独トップに立った。1打差の2位には特別公傷制度でシード権を維持していた横島由一がつけ、首位から2打差で中嶋、3打差で本命の青木が続く展開となった。

4R

4R

最終パットを決め、ガッツポーズのバレステロス

首位でスタートしたバレステロスはなかなかスコアを伸ばせず我慢のゴルフ。インに入って、14番でボギーを叩き、猛追してきたR・マッケイと4アンダーで並んだ。だが「プレーオフなど頭にない。ただひたすらバーディを狙うだけだ」と、持ち前の闘争心むき出しのプレーで活路を拓く。最終18番でティショットを林に打ち込むものの、インテンショナルのフックをかけてナイスオン。下りの難しいバーディパットを沈めて渾身のガッツポーズを見せた。まさしくメジャータイトルホルダーの底力を証明する勝利だった。日本人最高位の3位は、この日、日本タイ記録となる19パットで切り抜けた白石達成だった。

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