中日クラウンズの歴史

プレーオフで
青木をねじ伏せたS・シンプソン

1984
第25回大会
スコット・シンプソン
スコット・シンプソン
Scott Simpson

大会概要

会場 名古屋ゴルフ倶楽部和合コース
5,936Yards Par70(35 - 35)
賞金総額 ¥80,000,000
期日 4月26日~29日
カット 7オーバー147までのプロ60名とアマ上位5名 計65名
出場者数 102名(アマ10名)

大会スコア

1位 Scott Simpson 68-73-67-67=275 ¥15,000,000-
プレーオフ
2位 青木 功 69-68-68-70=275 ¥8,000,000-
3位 中嶋 常幸 73-66-71-70=280 ¥4,200,000-
3位 矢部 昭 70-66-70-74=280 ¥4,200,000-
3位 許 勝三 68-69-70-73=280 ¥4,200,000-
6位 中村 通 73-71-71-66=281 ¥2,500,000-
6位 陳 志忠 73-69-68-71=281 ¥2,500,000-
6位 高橋 五月 68-72-68-73=281 ¥2,500,000-
9位 Jack Nicklaus 73-68-71-71=283 ¥1,900,000-
9位 秋富由利夫 73-68-70-72=283 ¥1,900,000-
9位 ※阪田 哲男 66-73-70-74=283 ¥0-
12位 泉川ピート 76-68-71-69=284 ¥1,466,667-
12位 高橋 勝成 73-72-68-71=284 ¥1,466,667-
12位 尾崎 直道 71-73-68-72=284 ¥1,466,667-
12位 栗原 孝 70-72-71-72=284 ¥1,466,667-
  • ベストアマ 阪田哲男 283 9位タイ

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ギャラリーの注目を一身に浴びた二クラウス

優勝者がワールドシリーズ出場権を獲得できるようになった25回記念大会。多くのファンがクラウンズの出場を待ちこがれていた帝王ジャック・ニクラウスが和合に初登場し、話題を呼んだ。やや風が強く吹いた初日、金髪をなびかせながらプレーするニクラウスは、見事なショットは見せるものの、硬いグリーンを攻めきれず、73の36位タイ。アンダーパーがわずか8人という過酷な条件の中で、阪田哲男が4アンダーの66で回り、アマチュアとしては大会史上初の単独トップに立った。

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絶好のコンディションとなった2日目。1982年日本オープン優勝の矢部昭が好調なアイアンを武器にベストスコア66、通算4アンダーで首位に進出した。注目のニクラウスは68と地力を発揮、12位タイへ浮上。青木功も68をマークして2位タイへ、中嶋常幸もベストスコアの66で36位タイから一気に5位タイへ躍進した。

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好天の3日目、68で回った青木が矢部を1打差逆転。優勝候補の筆頭が通算5アンダーで首位に躍り出て、6度目のタイトルへ王手をかけた。3位には許勝三と前年ベストアマとなった尾家清孝、手堅い高橋五月がつけ、ベストスコア67をマークしたS・シンプソンが3打差で12位から5位タイへ進出してきた。

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プレーオフで敗れた青木

最終日は、史上最多記録となる2万5千人を超す大ギャラリーが詰めかけた。アウトを終了して、矢部と許がスコアを落とす中、青木は5アンダーをキープしてトップを堅守。シンプソンもしぶとくスコアを伸ばし、優勝争いは2人に絞られた。シンプソンは、インに入ってもスコアを伸ばし、67をマーク。一方、青木は足踏み状態が続き、終盤になってシンプソンに追いつかれた。勝負の行方はプレーオフへ。最初の10番でグリーンを外した青木が得意のアプローチが寄らず、パットも外してボギー。手堅くパーとしたシンプソンが初優勝を飾り、これで外人勢の4年連続優勝となった。ニクラウスは9位タイに終わったものの、帝王の存在感を存分に見せてくれた。

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