CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

NEWS RELEASE

ニュースリリース

ニュースリリース

2016年度

第27回 「CBC小嶋賞」 決定のお知らせ

2016年11月18日

 当社グループの放送、事業活動に貢献した個人や団体に贈る第27回「CBC小嶋賞」受賞者が下記の通り、決定致しましたのでお知らせ致します。

第27回「CBC小嶋賞」受賞

音楽プロモーター
有働 誠次郎 さん

第27回「CBC小嶋賞特別賞」受賞

脚本家
北川 悦吏子 さん

【CBC小嶋賞】

○有働 誠次郎さん (1931年2月5日生 熊本県出身)

 有働誠次郎さんは、1967年、ウドー音楽事務所を設立。ナイトクラブや米軍基地内のクラブ、テレビ番組などに海外のバンドや歌手を紹介しつつ、プロモーターとしての基盤を確立しました。1970年代に入り、若者の音楽文化の主流が従来のクラシックやジャズから、ロック、ポップスに移行し始めたことを受け、1972年から日本で初めてのロック・プロモーターとしての道を歩み始めました。その後、大物アーティストの来日を実現し、人々の心に残るコンサートを数多く送り続けています。

 CBCとは、1972年のロック・プロモーターとしてのスタート時から取引があり、1970年代には、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、イエス、エリック・クラプトンなど大物アーティストの名古屋公演を有働さんが招聘、CBCが運営を行う形でコンサートを行ってきました。

 その後も、ピンク・フロイド、ジョージ・ハリスン、ボン・ジョヴィ、セリーヌ・ディオン、そして今年4月には、今年の「ノーベル文学賞」に選ばれたボブ・ディランの公演も開催するなど、時代を代表するアーティストの来日を実現。有働さんとウドー音楽事務所の提供による海外アーティストの名古屋公演は、当地域における「ロックのCBC」のイメージを決定づけるとともに、洋楽マーケットの拡大と音楽文化の発展に残した功績は非常に大きく、今回の小嶋賞受賞となりました。

【CBC小嶋賞特別賞】

○北川 悦吏子さん (1961年12月24日生 岐阜県出身)

 北川悦吏子さんは、1989年、脚本家としてデビュー。「愛していると言ってくれ」、「ロングバケーション」、「オレンジデイズ」などのヒット作を送り出し、「ラブストーリーの神様」と呼ばれています。2000年の「ビューティフルライフ」で第18回向田邦子賞、第8回橋田賞受賞。1990年代に日本ドラマ界を席巻し、今も時代の先端を走り続け、精力的に作品を発表しています。

 CBC製作作品では、2013年から3年連続で芸術祭参加スペシャルドラマを執筆(『月に祈るピエロ』『月に行く舟』『三つの月』)。各作品が国内外のコンクールで高い評価を獲得し、国内だけでなく海外に向けてCBCの声価を高めた功績は非常に大きく、今回の特別賞受賞となりました。

【第27回「CBC小嶋賞」授与式】

12月15日(木) 午前10時より CBC会館3階「CBCホール」にて


【CBC小嶋賞とは】

 当社の創業に尽力した故小嶋源作(こじま・げんさく)元会長の遺志によって寄託された3,000万円を基金として、1989年10月に制定されました。

 授与対象はCBCグループの放送・事業活動や社業の発展に寄与した個人または団体で、毎年社長が委員長を務める「CBC小嶋賞基金運営委員会」で受賞者を決定します。

 受賞者には12月に開かれる当社の創立記念式典で、表彰盾と奨励金100万円が贈られます。

【故 小嶋 源作 元会長】

 中部日本放送の創立と発展に尽力した小嶋氏は、CBCの父とも云うべき人物です。

「中部日本放送、JOAR、1090キロサイクルでお送りいたします。昭和26年9月1日、我が国で初めての民間放送、中部日本放送は今日ただいま、放送を開始いたしました」。

戦後の日本が、焼け跡の暗闇から抜け出そうともがいていた1951年9月1日午前6時半、記念すべき「民放第一声」が全国に先駆けて、名古屋から発せられました。

 戦後まもない頃、中部日本新聞社(現在の中日新聞)編成局連絡部長を務めていた小嶋氏は、「民主国家として言論の自由を取り戻すためのフリーラジオを」という強い願いから、民間放送局CBCラジオの設立に東奔西走しました。当時日本の放送といえば公的な機関であるNHKラジオのみ。それまでなかった民間放送という形態のメディアだけに、自分が勤める新聞社の説得、許認可権者である逓信省やGHQ(連合国軍総司令部)との交渉、また地元財界に出資を募るなど、前途には難しい問題が横たわっていましたが、小嶋氏はそれらを粘り強く解決していきました。

 「われわれは明日、NHK島に敵前上陸する」。会社設立当初、代表取締役常務に就任した小嶋氏は、社の綱領である「真実と自由を求める」「価値の創造に生きる」「協同と責任をたっとぶ」を体現しながらラジオに続いてCBCテレビを開局。兼営局としての放送事業を軌道に乗せ、その後社長、会長を歴任。民間放送の発展に尽くすとともに、今日のCBCの礎を築きました。

【小嶋源作氏年譜】
1905年(明治38年)01月元旦
石川県石川郡野々市町に生まれる
1929年(昭和04年)03月
名古屋新聞社(中日新聞社前身)入社
1949年(昭和24年)09月
中部日本新聞社出版局局長
1950年(昭和25年)12月
中部日本放送代表取締役常務
1957年(昭和32年)11月
   同  代表取締役専務
1959年(昭和34年)11月
   同  代表取締役副社長
1967年(昭和42年)11月
   同  代表取締役社長
1975年(昭和50年)05月
   同  相談役
1975年(昭和50年)12月
   同  代表取締役会長
1989年(平成元年)06月
   同  常任相談役
1989年(平成元年)08月7日
逝去(享年84)
1989年(平成元年)09月1日
中部日本放送社葬
1989年(平成元年)10月1日
「CBC小嶋賞基金」設立