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NEWS RELEASE

ニュースリリース

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2013年度

第55回CBCクラブ文化賞(くちなし章)受賞者決定のお知らせ

2014年1月21日

■受賞者氏名
太田 けんじ(おおた けんじ)氏
■生年月日
昭和22年1月8日(67歳)
■現住所
名古屋市熱田区
■職業
舞台監督
■略歴
昭和44年
 若尾綜合舞台研究所入所
昭和59年
 (有)アイズ ディレクターズ コーポレイション設立
平成11年
 名古屋市芸術奨励賞受賞(舞台監督)
平成22年
 あいちトリエンナーレ越智インターナショナルバレエ公演(舞台監督)
平成25年
 あいちトリエンナーレ松本バレエ団公演(舞台監督)
■受賞理由
太田けんじ氏は昭和44年以来舞台芸術に関わってこられました。昭和55年以降の名古屋二期会オペラ定期公演はじめ、名古屋のオペラ・バレエ・演劇など関わった公演は枚挙に暇がありません。またその活動範囲は名古屋市に留まらず岐阜県、三重県にも及んでいます。
舞台監督は演出家の意図を実現するため、大道具、小道具、照明、音響、出演者の演技などを監督することが主な仕事であり、本番までの練習日程の管理、金銭面の予算管理、公演会場の機材等の搬入搬出の段取りなど、公演前から終了まで責任は広範囲に及びます。また照明、音響、大道具などの技術的な知識や上演される作品の理解を必要とされます。
昭和35年の第1回CBCクラブ文化賞(くちなし章)の設置以来、選考基準は一芸一能に徹し社会的に貴重な存在になっているとあります。太田氏は一芸に徹し名古屋の舞台芸術界になくてはならないという人でありながら表舞台には出てこない、まさに縁の下の力持ち、くちなし章にふさわしい人であります。
■賞金
70万円

【CBCクラブ文化賞(くちなし章)】
東海地方において一芸一能に徹して、社会的に貴重な存在となっている人を表彰するもの。昭和35年以来、91名にお贈りしています。(太田氏は92人目)

賞の設置にあたって、昭和35年当時の記録には、
「世の中にはすぐれた腕をもっていたり、社会的に意義のある仕事をしていながら、黙々と自分の使命をさも当然のように果たしている人がある。(そのような方に)あくまでも“もらっていただく”こととする。」とあり、第一回の贈呈式では「社会的文化的に貢献されながら、自分からはものをいわないという奥ゆかしい方をクラブ員の方々からご推薦いただきまして、委員会において決定したもの。」と紹介があります。
この賞の受賞者が、この地方の文化と社会になくてはならない存在であるとして、
毎年社会的に意義のある仕事一筋の方を表彰しています。なお、受賞者はCBCクラブの名誉会員になっていただきます。

くちなし章=
口にだして大仰に伝えられなくとも、その一芸一能の芳しい香色は世の中の認められるところとなるという意味合いが、くちなしという花のもつ意味合いと合致し、CBCクラブ文化賞の象徴として選ばれ、徽章を贈ることとなりました。 なお、章は当時の院展院友の野村画伯がクチナシの花と実を図案化したものを七宝で製作したものです。

【CBCクラブとは】
CBCクラブは、昭和25年に会社を創立した中部日本放送株式会社が「文化の発展と向上に寄与することが放送の使命」という企業姿勢に基づき、昭和32年に東海地方在住の芸術・文化・学術の分野を代表する145人で発足しました。

発足当時、荒川豊蔵氏(陶芸)、加藤唐九郎氏(陶芸)、北川民次氏(洋画)、北王英一氏(東山動物園の初代園長)、鬼頭鍋三郎氏(洋画)、杉本健吉氏(洋画)、鈴木青々氏(陶芸)、徳川義親氏(徳川美術館初代館長)、我妻碧宇氏(日本画)といった方々が
CBCクラブ会員として名を連ねています。

現在、CBCクラブ会員数は291人です。くちなし章以外の主な会員活動は、チャリティ美術工芸展などのチャリティ活動、「CBCこども絵画展」「CBC翔(はばた)け!二十歳(はたち)の記憶展」(美術大学の学生を対象にした美術展)の審査・展示、芸術文化交流例会、CBCラジオ番組「文化楽々」の放送などです。