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中日クラウンズ思い出⑤

 緊急事態が完全に解除されない中、スポーツイベントの開始、再開も慎重に検討中です。今年は中止になってしまった、「中日クラウンズ」過去の大会を振り返っています。季節が春から夏に入れ替わる黄金週間にクラウンズがないのは、本当に不思議で残念です。

5度目の投稿は、2005年の46回大会です。この大会は、プレーオフ決着の末、尾崎直道選手がクラウンズ23回目の出場で、初めて伝統の王冠トロフィーを手にしました。

 

 

 


尾崎直道選手は、尾崎3兄弟の末弟、ここまで日本ツアー31勝もクラウンズはあと1歩で優勝を逃していました。長男ジャンボ、尾崎将司選手はクラウンズ最多の5勝ですが、クラウンズ初優勝を手にしたのは17回目の出場のときでした。

この年の優勝争いは混とん、直道選手は安定したプレーで3日目終わり首位に1打差の2位につけていました。最終日、前半スコアを伸ばしたのは、スティーブン、コンラン、(オーストラリア)オーストラリアといえば、グレッグ・ノーマン、アダム・スコットら大柄でパワフルなイメージが湧きますが、コンランは小柄で、銀プチ眼鏡、人込みにいると、銀行員?ような容姿。堅実なプレーが持ち味でした。

そのコンラン、尾崎直道に15番ホールを終わり2打リード、続く16番ホールは距離の短いパー4、ここで和合の上空からかなり強い雨が降り出します。直道選手は「風も出てきて17番、18番は難しくなる。16番で絶対バーディを取ってプレッシャーをかけよう」と気合を入れ、110ヤード余りののセカンドをピタリ約2メートルピン横に。雨の恩恵でグリーンがわずかに柔くなったかもしれません。これを決めバーディ。コンランはセカンドショットは距離がわずかに足りずにバンカーに、1メートル少しに寄せてきますが、パーパットが外れ2人は並びます。このまま、クラウンズでは15年ぶりのプレーオフに突入。私にとっても初めてのプレーオフの実況でした。ここで放送裏話、最終日はおっかけ再生、つまり録画中継です。(放送枠の中で結果をお伝えするため)とはいえ、現実のプレーには生でコメントを付けて、編集して、2時間に収まるようにします。しかし。プレーオフが決まったころ、放送開始、プレーオフにオンエアで使える時間は10分~15分になるため、最後に編集が必要、そこでプレーオフは生でコメントをつず、静観、結果がでたところで編集された、VTRのプレーにコメントを付けます。「尾崎直道48歳で念願のクラウンズ初制覇」結果を知り生のごとく実況、不思議な感覚です。

雨も弱まり、表彰式は18番ホールで行われ。奥さん、2人もお子さんの前で、かっこいいお父さん直道選手の執念の逆転優勝でした。

23回目の出場で、この大会初優勝。通算32勝目、日本のメジャーはすべて制覇、賞金王も2回、アメリカツアーでもシード何年も維持した、名プレーヤー直道選手だからこそ、伝統の「クラウンズ」はどうしても欲しいタイトル「あきらめかけていたけど、勝ててよかった」と笑顔でした。翌日、月曜日の朝に、自宅のソファーでくつろいでいると「なんとも言えない幸せな充実感」が漂ってきたそうです。「中日クラウンズ」というタイトル「難しい和合で勝つ」という大きな価値を尾崎直道選手が、改めて教えてくた大会でした。

 

 

 

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