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中日クラウンズの思い出①

 今週、61回目を迎えるはずだった、歴史と伝統に輝く男子ゴルフトーナメント「中日クラウンズ」も残念ながら、新型コロナウィルス感染拡大のため、初めての中止となりました。

私も、1985年入社以来中継やイベントにかかわり 毎年、名古屋ゴルフ倶楽部に足を運んでいました地上波の実況中継、決勝ラウンドを2001年(42回大会)から2013年(53回大会)まで担当しました。12年間の思い出は数々ありますが、強烈な印象を残したのは、石川遼プロの、最終日58(12個のバーディー)という世界最少ストロークをマークしての大逆転優勝 51回大会2010年の出来事でした。あれから、もう10年です。そこで、私の実況した過去の大会を振り返ります。

2001年の42回大会 優勝は、北アイルランドからやってきた、ダレン・クラーク(当時33歳)2年連続のクラウンズ参戦です。 前年の2000年 世界マッチプレー決勝でタイガーウッズを破り、注目される欧州の実力者でした。体型は巨漢、見た目は迫力ありましたが、とても紳士、後にライダーカップの欧州チームキャプテンを務めることからもうかがえます。キレのあるショット、さらに新しく改修された、和合のグリーンでバーディを量産、3日目を終わって2位と1打差の首位に。

最終日も前半スコアを伸ばし すんなり優勝を手にするかと思われましたが、途中振り出した雨でリズムを崩したのか、中継が始まったころ 13番ホールでこの日 4つ目のボギー 渡辺司プロらに並ばれます。ここで、表情が一変 自分の不甲斐なさに怒り爆発まるで「赤鬼」 ここでスイッチが入り強まった雨の厳しいコンデションにもかかわらず、15番 17番と怒りのバーディを奪い再び単独首位に、そして、18番ホールではセカンドショットを強烈なバックスピンをかけグリーンオン、勝利を確信して、葉巻をくゆらせながら、ビクトリーロードを歩きます。(これが様になってました)最後も強気のパットで、バーディを決め 見事日本ツアー初優勝を果たします。最後に世界トップレベルの技術と精神力の強さ見せてくれました。その後も、ダレン・クラークは 2011年メジャー「全英オープン」を制すなど活躍 現在51歳です。

また、この大会には、当時まだ20歳 後にマスターズを勝つオーストラリアのアダムスコットも出場していました。この大会でも2日目に ハーフ29の大会記録をマーク、大器の片りんをみせました。このときからカッコよかった、2001年 42回大会を振り返りました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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