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今までの公演

#255

 

筒井真理子 「つけても、つけても、とれていく・・・」

今回のゲストは舞台、映画、ドラマに幅広く活躍している筒井真理子さん。視聴者からのリクエストも多く、満を持しての登場だ。設定は「別荘」。スタジオには豪華な山荘が作られた。

鶴瓶は昼間からロッキングチェアに揺られブランデーを飲んでおり、何やら優雅な趣もあるが・・・。一方小さなクーラーボックスと手提げ鞄だけ持って、ラフな格好でやってきた筒井は「すいません」と言って入ってくる。今着いたばかりのようで、鶴瓶とは初対面といった感じだ。一体何の用事でやってきたのだろうか?

筒井が「これどうしましょうか?」と持ってきた小さなクーラーボックスを差し出す。実はこのクーラーボックスが後で大きな意味を持つことになろうとは、見ている者たちは勿論、2人も想像すらしていなかっただろう。クーラーボックスを部屋の隅に置き、2人はドラマの大枠を作りはじめる。

2人は“何かの目的”があってここに集まってきた人たちで、この1週間の間に何人かやってきたが、結局残ったのは鶴瓶だけ。そして今日初めて筒井がやってきた、ということらしい。しかし依然として状況は掴めない。そこで筒井は「ハンドルネームは?」と聞く。
鶴瓶は「かもねぎ」、筒井は「シルキーコットン」と名乗る。どうやら何かのサイトを介して集まってきたオフ会と分かるが、目的に関しては依然“?”状態である。

すると筒井が「2人かあ・・・でも、決行するんですよね」と切り出した。鶴瓶も即座に対応し、2人は“何かを決行するためにここに集まった人々”となる。

それは“何か?”

今度はお互い探りを入れ始める。何を決行するかを、決めなければならないのだ。そしてその決断を鶴瓶は筒井に委ねた。すると筒井は立ち上がり、先ほどのクーラーボックスを指差し、「練炭だったら持ってるんですけど!」と笑顔で答えた。

この別荘に集まってきた人々は“集団自殺サークル”のサイトを通じて知り合った人たちだったのだ。

全てを悟った鶴瓶はドラマの展開をその方向に大きく舵を切った。鶴瓶は裏切られ続ける人生だったと、自らの人生を回顧する。一方の筒井は、深く人と付き合えば付き合うほど逃げていかれる、と打ち明けた。そして、もともと生まれたときから違っていた、と意味深な台詞を吐く。その言葉で2人のテンションも一気上がり、鶴瓶自身も生まれたときから違っていたと告白する。何かは分からないが、2人の悩みは同じ種類のものらしい。
同士だと分かった筒井は、手術にも失敗したと告白する。しかも少し“残ってしまった”という。それには鶴瓶も?マークだったので、筒井はついに大胆な告白をする。
「本当の名前、ひろしって言うんです」
すると鶴瓶も「ホントの名前はまさこ」と。

同じ悩みを持つ2人が人生の最後に出会ってしまった・・・。

これまでの苦悩を分かち合える仲間に初めて出会えた喜びと、複雑な感情が相まって、2人は号泣し、熱い抱擁を交わした。おそらく2人にはもう練炭は必要ないだろう。

OKです。の声が掛かってもそれに気付きことなく熱演していた鶴瓶と筒井に、放送後視聴者から多くの賞賛のメールが届きました。

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